TSお姉様が赤面プルプルするのって最高だよね

きつね雨

TSお姉様、お風呂を堪能する

 






 頑張って欲望を抑えていた俺は、ターニャちゃんに肩を叩かれて目を開いた。直ぐに振り返ってターニャちゃんを見てみたいが、嫌われたら困るから我慢しないと……

「お姉様、私も強く言い過ぎました。ごめんなさい……早く服を脱いで、お風呂に入りましょう」

 恐る恐る振り返ると、ターニャちゃんはバスタオルに身を包んで立っていた。なだらかな首筋から鎖骨にかけては当然露出しており、つい目を奪われてしまう。

 綺麗だなぁ、可愛いなぁ……撫で撫でしたい……

「お姉様……?」

 はっ……いかんいかん! これでは只の変態じゃないか! うん?間違いなく変態だって?  違うし!

「ターニャちゃん、直ぐに準備するわ。先に入っていていいよ? 装備を脱ぐの、少しだけ時間が掛かるから」

「ああ、魔力銀の服でしたっけ? 大変なんですか?」

「脱ぎ方があって……順番通りに魔力を抜かないと難しいの」

「魔力を抜くんですか?」

「厳密には違うけど、そんな感じかな」

「分かりました。じゃあお先に……」

 ん、待てよ? もしかしてコレはチャンスなのでは? TSイベントは最近消化出来てないが、俺が見たいのはターニャちゃんが恥ずかしそうに赤らむ顔だ。ついでにプルプル震えてくれたら最高。当初ターニャちゃん自らの身体に照れるのを期待してたが、それは叶わなかったのだ。

 だが、他人の……俺の肢体ならどうだ? 自分でも偶に嘘じゃないかと思うくらいの美人。スタイルだって抜群だし、出るとこ出てるから目のやり場に困る筈だ!

「ターニャちゃん」

「はい?」

 風呂に向かい掛けたターニャちゃんは、もう一度こちらに振り返ってくれた。

「脱ぐの手伝って貰えないかな? ターニャちゃんなら簡単だと思うし」

「えっ……私がお姉様の服を……?」

 ふふふ……俺は見逃さないぞ! 少しだけ頬が赤くなったでしょ!

「うんうん。駄目かな?」

「い、いえ。駄目じゃないですけど……」

「じゃあお願い。背中からね」

 ファスナーがある訳では無いけど、魔力銀が解れて行くと真ん中から割れて着ぐるみを脱ぐように解除出来るのだ。俺の背中からお尻までのラインは自慢の一つだし、くびれもバッチリ見えるから……ムフフ。

 その後はズボンだが、コレも中々の作りをしている。ベルトの横辺りから真下にスリットが入り、腰から太ももに裂け目が出来る。同時にウエストが緩めば、ストンと床に落ちるだろう。

 下着は流石に恥ずかしいし、自分で脱ぐけどね!

 さあ、ターニャちゃん! どうぞ、赤面プルプルお願いします! 衣装棚の鏡で見てるからね!

「は、はい。 あの……魔素を見れば良いですか? お家みたいに」

「きっと大丈夫だと思うんだ。私はターニャちゃんみたいに魔素は見えないけど、原理は同じ筈だから」

「分かりました。 で、では……」

 勿論無音だが、ターニャちゃんは集中して魔素を見始めた様だ。さあ、修行の成果を見せておくれ!

 鏡を見れば、ターニャちゃんは緊張の面持ち。間違いなく恥ずかしいのだろう、顔が赤くなっている。うん、可愛い!

「あっ、コレかな……」

 ターニャちゃんは呟くと指をうなじに添えた。少し擽ったいけど我慢だ!

「背中から左右に分かれて行く筈だから、少しだけ服を持っててね? 下着は気にしないでいいから」

「……はい」

 下着、そのキーワードに反応したよね!? あれ、何か楽しくなって来たぞ! 顔が真っ赤になったし、目線も怪しいし、此処はチャンスだ。 容赦無く追撃をかけるぞ。

「あっ、ごめんね。髪が邪魔だよね?」

 そう言うと、背中に流していた髪を肩から前に回す。うなじから肩や背中に掛けて、白い肌が眩しいでしょ?

 ほら、ターニャちゃんの視線は釘付けだ!

「お姉様、魔素を動かしますね……」

 僅かだがターニャちゃんの指は震えている……くくく、我ながら完璧な作戦じゃないか! 可愛いよターニャちゃん!

「うん、お願いします」

 僅かに魔素が動くのを感じる。やはり擽ったいが、充分我慢出来る。それよりも俺はターニャちゃんを観察するのが忙しいのだ。ムフフ、ホント可愛いなぁ。

「あっ……」

 あっ……?

 背中に冷んやりとした冷気を感じるのは、見事に装備を解除してくれたのだろう。あとは前側にズルリと脱げば良いだけ……

 バサ……パサパサ……

 ん? 何の音だ? それに何か全身が冷んやりする様な……?

「お、お姉様……態とじゃ……」

 鏡を改めて見ると、ターニャちゃんは茹蛸の様に真っ赤っかで、視線は下に下がっているね? んー、何だ何だ?

 俺もターニャちゃんから視線を外して、下を見た。

「き、き、きゃーーーー!!!」

 余りの恥ずかしさに、思わず両手で身体を隠すしかない! 尻餅をついて床に座り込んだのも仕方がないよね!?

「ななな何で!?」

 シャツどころじゃない! ズボンは床に落ちてるし……それに、それにさぁ!

 床には魔力銀を加工したブラとパンツが落ちている……戦闘用だけに色気のない形と色だが、間違いなく俺の下着だ……下着だよ!?

「ご、ごめんなさい! 態とじゃないんです! これはウソじゃなく……」

 両手で顔を隠してるけど、隙間から見てるよね!? そんなお約束いらないからね!?

 つまり俺は背中どころかお尻もおっぱいも晒した訳で……いや、鏡の角度によっては大事な……

「タ、ターニャちゃん! バ、バスタオルを取って!」

 おかしい! 何でこんなに恥ずかしいんだ!? 同性に見られた事なら何回もあるし、昔はお世話係りにだって……どうしてかターニャちゃんに見られるとドキドキしてしまう!

「は、はい! どうぞ!」

 慌てて渡されたバスタオルを巻いたけど、動悸が治りません……俺の方が肌は真っ赤だし、微妙にプルプルしてる。うぅ……またかよ!?

「ターニャちゃん……見た?」

「み、見てません見てません!」

「本当に? 私、毛が生えてないから恥ずかしい……」

「えっ、綺麗に揃えてましたよね?」

「やっぱり見たんじゃない! ターニャちゃん、騙されないよ!」

「あっ、しまった……」

 しまった、じゃないよ!?

「何で下着まで……」

 ジト目をターニャちゃんに向けてもバチは当たらないだろう?

「それが……加減を間違えたみたいで……普通はこんな簡単に魔素が動かないのに……」

 もう一度バスタオルをしっかりと固定して、ターニャちゃんの言葉を反芻する。まあ、俺のおっぱいは見事な形状をしているので、ずり落ちたりしないけど。しかし簡単に……ね。修行中に比べて、今回は俺が魔素の移動を歓迎していたからな。ターニャちゃんの干渉を心から許せば、俺の装備などアッサリと解除出来るのだろう。

 ははは、益々ターニャちゃんの能力は完成に近づいたね……って、まずいでしょ!? ターニャちゃん、俺に恨みでもあるのか!? どんどんジル特化してないですかー?

「そ、そう。態とじゃないし、仕方がないね。 ほら、もう忘れてお風呂に入ろっか? 簡単に脱げて良かったわ。今度から装備解除はターニャちゃんにお願いしようかな」

 あー! つい余計な事を言ってしまったぞ……頼む、断ってくれ!

「流石にそれは……私も恥ずかしいです」

 ふぅ……危ねぇ。

「そっか、残念」

「部屋の外……遠くから解除出来るよう頑張ってみます」

 えっ……?
























「ふぃー……気持ち良いねぇー、眠くなりそう」

「はい、本当に気持ち良いですね。湯加減も丁度いいですし」

 双竜の憩はお風呂にも拘りがある様だ。湯は少しだけ白濁していて、触り心地は滑らかだ。間違いなく天然温泉で、美肌効果が凄そう。温泉の匂いはそこまで無いし、泉質はどうなってるのかな?

 湯船に限らず、床や天井も木の肌が美しい。カビが生えそうなものだが、それらしい汚れは一切見当たらない。多分お掃除だけでなく、魔法的効果もあるんだろう。

 湯船は浴室の中央にデンと置かれていて、正確な正方形をしている。檜風呂に近いイメージだね。サイズはかなり大きいけど。

「貸し切りだね。私とターニャちゃんしか居ないみたいだし」

「ですね……贅沢です」

 俺達は壁にあった物干し竿らしき棒に、バスタオルを掛けて湯船に浸かった。ターニャちゃんの素肌も勿論見えたが、流石にジロジロ見たら怒られてしまう。

 ターニャちゃんは気持ち良さそうに目蓋を閉じて、お湯を堪能している様だ。今ならバレないか? チラチラと横目で見てみたが、肩まで浸かってるのでよく見えない……むぅ。小さな頭が水面から出てるのは可愛いけど、何で透明なお湯じゃないんだ!

 くっ、せめてすぐ近くで……

 ちょっとずつ近寄れば、肌が触れ合ったり出来るかも!

 スリスリとお尻を移動していると、ターニャちゃんが目を開いて俺を見た。

「何か近づいてませんか?」

 ギクッ……ここは口笛でも吹いて誤魔化すしかない……ヒューヒュー

「お姉様……そんな古典的な誤魔化し、逆に怪しいですから」

 はぁ、と溜息をつくターニャちゃん。

「だって……」

 イチャイチャしたいもん!

「妹さんですか?」

「えっ?」

「お姉様と会った時、妹さんを懐かしんでいました。中々会えないと聞いたので私に重ねているのかと。家への帰り道も……私を抱っこしたいって」

 おぅ……そう言えば、適当に話した気がする。確かに腹違いの妹は居るけど、よく知らない。父親は間違いなく一人だけどね。あのパパさん、よく考えたらハーレム野郎じゃないか! 許せねぇ!

 しかし、これはチャンスだ。

「うん……ターニャちゃんが代わりって訳じゃないのよ? ただ、触れ合いが足りないって言うか……ふと、人肌が恋しくなる時があって……タタタ、ターニャちゃん!?」

 れ、冷静になれ……! これは夢か? 妄想が強過ぎて、現実から逃避したのか?

 俺の目の前にはターニャちゃんの後頭部があり、太ももとお腹や胸にはターニャちゃんの柔らかい肌の感触がある。体重は軽いし、湯の力も借りて、今すぐにも消えてしまいそうだ。

「重かったですか? やっぱり止めておき」

「ううん! 全然重くなんてないし! このままで!」

 つまり……ターニャちゃんは俺の身体の上に座り、背中を俺の上半身に預けているのだ! 身体全体にターニャちゃんを感じて幸福です! それに……太ももに感じるのはターニャちゃんのお尻……ああ、フニフニで柔らかい……

 ここは桃源郷か……

「う……お姉様、擽ったいです」

「あっ、ごめんね」

 無意識に両手でターニャちゃんのお腹を後ろから抱き締めてしまった……うぅ、放したくない。

「余り動かないで下さいね」

 このままでいいの!?

「うん、動かないから!」

 よく見るとターニャちゃんも顔が赤くて、恥ずかしいのが良く分かる。それでも俺の為に頑張って寄り添ってくれたのか……ああーー可愛いんじゃーーー!

「不思議な安らぎを感じます。偶には……こんな時間も良いかもですね」

 ターニャちゃん……どれだけ俺を喜ばせてくれるの!? 偶にじゃなくて毎日はどうでしょうか?
 
「毎日は駄目ですよ?」

「ターニャちゃん、心が読めるの!? まさか新しい才能タレント!?」

「何となく、適当に言っただけですけど……」

 呆れた顔をするターニャちゃん。ここは口笛でも……

「口笛を吹いて誤魔化すのは無しで」

 やっぱり読心術持ってるよね!?

「だって……嬉しくて」

「そんなに妹さんが恋しいんですか?」

 妹じゃなくて、ターニャちゃんがいいんです! しかも恋愛的な! 言えないけどさ……

「そんな事はないけど……」

「……?」

 ターニャちゃんは不思議そうにしてるけど、態々振り返ったりはしなかった。

「ターニャちゃんは家族が恋しいとか、ないの?」

「記憶が曖昧で……以前いた場所の事もはっきりしませんし、家族が誰だったかも分かりませんから。寂しいとか恋しいとか、今は余り感じませんね」

「ご、ごめんね。余計なこと聞いちゃって……」

 俺は馬鹿か! またターニャちゃんに気を遣わせて!

「ふふ、何で謝るんですか? 私の本心ですから、心配しないで下さい」

「だって、家族を思い出せないなんて寂しいでしょ……?」

 ターニャちゃんは少しだけ上半身を起こして、俺の方へ顔を振り向かせた。

「お姉様……前も言いましたけど、もう一度言いますね。私は幸せです。こうしてお姉様が側に居ますから」

 身体全体が震えて、お腹の底から熱が噴き出して、ターニャちゃんの瞳から視線を外せなくなる。

「私も、私も幸せだよ! ターニャちゃんのことが大好きだから!」

 告白しちゃった!?

「お姉様……」

「なぁに?」

 チューか、チューなのか? 経験ないから分からないよ!? 息を止めるの?吐くの? それとも吸ったり?

「お姉様、鼻血が出てます」

「うん?」

 視線を下げると、ポタリとお湯に赤い血が落ちた。

 あ、あれぇ……?





















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