このクラスのメンバーは、全員ヒロインらしい。

白木飛鳥

Meets A Heroines…。(1)

俺の名前は、鈴木太郎《すずき たろう》。22歳。男。
今日からここ「彩魂学園女子高等学校」に務めることになった。
別に女子校に興味があるわけでもなく、
ここしか決まらずにいたので親元も離れなきゃという
謎の使命感にかられてここにきたのだ。
まぁ、1年目の男なので担任や重役にはならないだろう。

早く職員室に行かなければな・・・

職員玄関から入校し、階段を上がったところの職員室へ。

???「あ、もしかして新任の先生ですか?」

そこには、若い女性が立っていた。

  俺「あ、はい。今年からお世話になる鈴木です。」
???「よろしくお願いしますね。私は宮崎美玖《みやざき みく》です。ここにきて3年目です。何かわからなかったら聞いてくださいね。」
  俺「ありがとうございます。」

優しい先生でよかった。職員室に入り、自分の席についてのんびりしていた。

???「鈴木先生ですか?」
  俺「あ、はい。鈴木です。」
???「私は、あなたの学年の主任の伊藤若葉《いとう わかば》よ。よろしくね。」
  俺「よろしくお願いします。」
 伊藤「さっそくだけど、あなたのクラスの出席名簿よ。」

黒く厚い本には、「1組」と「鈴木太郎」と白い文字で書かれていた。

  俺「担任?俺がですか?」
 伊藤「そうなのよ。予定していた先生が倒れられてしまってね。」
  俺「は、はぁ~。」
 伊藤「だから、お願いね。分からないところは副担任の美玖ちゃんに聞いてね。」
 宮崎「私に任せなさい。」

宮崎先生に連れられて担任をすることになった1年1組に案内された。
生徒はまだいないということで、使う教科書などを配ってから黒板にいろいろ書いて入学式ように準備してきたスーツに着替えた。

しばらくしてから生徒たちが投稿したのを確認してから1年1組の教室に向かった。
女子校なのでもちろん全員女子だ。さまざまな髪形、髪色の女子が30人。

  俺「えー。皆さん。ご入学おめでとうございます。担任の鈴木太郎です。教科は地理です。1年間よろしくお願いします。」

・・・

まぁ、そうだろうな。

挨拶を終わらせ、入学式も終わった。生徒の親たちとの挨拶も終わらせた。

生徒は帰り、俺は宮崎先生と二人で明日から始まる授業達の準備に取り掛かった。

 宮崎「鈴木君は、なんでこの学校に来たの?」
  俺「まぁ、なんとなく働かないとなって思ったんですよ。」
 宮崎「なんとなくか・・・まぁ、いいか。」
  俺「?、宮崎先生はなぜ?」
 宮崎「私はね、ここの卒業生なんだ。」
  俺「なるほど。」
 宮崎「だから、ここの先生になりたいって思ってね。そこで隠れてる学年主任が私の三年間の担任なのよ。ねぇ伊藤ちゃん。」
 伊藤「あはは、ばれちゃったか。」
  俺「伊藤先生?いつからそこに?」
 伊藤「いやぁ、自分の教え子と新人はうまくやってるかなって思ってさ。気になっちゃって。隠れたつもりだったけど美玖ちゃんには見つかるのか・・・。」
 宮崎「三年間、あなたのやること見ましたからね。」

そんなこんなで俺の教師生活1日目は幕を閉じたのであった。

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