いつも俺に厳しい姉さんのおっぱいに触ったら何かデレ始めた。けど、エッチをしたいからもっとデレさせると決めた。

三葉空

27 愛する弟のデートを尾行した結末……

 少しオシャレなレストランで……

「はい、あーん♡」

「あーん……うん、美味しい。春奈の愛のおかげかな」

「そ、そんな……もっと食べて♡」

「春奈も食べなよ、ほら」

「あっ……んっ……そんな、おっひふへ……はひははい……」

「ごめん、ちょっとイジワルした。ちゃんと切り分けるよ」

「もう、達也くんのエッチ♡」

 そんな光景を目の当たりにした私たちは……

「「ダー……」」

 と、口からコーヒーをだだ流しにしていた。

「お、お客様、、大丈夫ですか!?」

 店員さんにも迷惑をかけてしまう。

「何コレ、もうゲロ甘すぎて砂糖を吐きそうなんですけど」

 柚子が言う。

「いや、吐いたのはコーヒーだろ。ちゃんと店員さんに謝ろう」

「ごめんちゃい」

「誠意がないな」

「いえ、お気になさらず~」

 店員さんは笑顔で去って行く。

 恐らく、変な奴らと思って、、あまり関わりたくなかったのだろう。

「ちくしょう~、達也くんめ~。いつも、あたしにはぞんざいな扱いなのに~!」

「おい、柚子。声のボリュームを落とせ」

「ひびきこそ、胸のボリュームを落とせ。わざとらしくテーブルに載せてアピールするな、このウシチチが」

「わざとじゃないし、その呼び名はやめろ」

「はぁ~、悲しい」

「お待たせしました」

 店員さんが料理を運んで来る。

「あっ、美味しそう~♪」

 柚子は割とすぐにテンションを持ち直す。

「お前がうらやましいよ」

 私はそう言いつつ、達也と春奈ちゃんの様子をうかがう。

 確かに、甘々のイチャラブカップルだ。

 それに違和感がない。

 もし、春奈ちゃんの代わりに私があそこに居たら……どうなんだろう。

 血が繋がっていないとはいえ、姉である私が、達也と一緒にいたら……

「どしたの、ひびき? 料理が冷めちゃうよ?」

「あ、ああ。いただくよ」

 何だか、とてもやるせない気持ちを抱きながら、私はピザをかじった。



      ◇



 日も暮れる頃。

 デートの終わりの時間が近付いていた。

「春奈、今日はありがとう。すごく楽しかったよ」

「私こそ、ありがとう」

 仲睦まじいカップルの二人は、微笑み合う。

「……柚子よ」

「どうした?」

「私たちは、お邪魔虫なのかもしれないな。ここは大人として、身を引いた方が、あの二人のためかもしれない」

「ひびき……でも、良いの?」

「ああ。私は自分の乙女を、達也に捧げることが出来た。だから、もう……」

 私は静かに微笑みながら、手の平をきゅっと握る。

「何を勝手なことを言っているんだよ、姉さん」

 その声にハッとする。

「た、達也……?」

「姉さんたちが尾行していること、最初からバレバレだったよ」

「えっ? デ、デートの始まりからってことか?」

「と言うか、デートの計画を立てたあの段階から」

「な、何てことだ……もう殺してくれ」

 私はうなだれる。

「ひびき、気をしっかり持って!」

「いや、もうダメだ……弟のデートを尾行する姉とか、気持ち悪いだろ」

 私はもう半ばグロッキー状態だ。

「確かに、ちょっとアレな行為だけど……でも、ドキドキしたよ」

「えっ?」

「たまには、こういうプレイもありかなって。ねえ、春奈?」

「そ、そうかもね」

「プ、プレイって……やはり、お前は変態だな」

「うん、俺は変態だし、性欲だってとてつもない」

「何て男だ。私と一緒に死んでおいた方が……」

「いや、死なないよ。俺は生きる。この3人と一緒に、楽しくね」

「「「えっ?」」」

「とは言え、俺は性欲は一人前だけど、他のことは未熟者だから。いつまで、みんなを抱えて守っていられるか、分からないけど」

 達也は言う。

「みんな、俺の大事な彼女であり、嫁だから……これからも、みんなで仲良くしたいんだけど……ダメ、かな?」

 私はジワリ、と目の奥底から涙が浮かぶ。

「……さ、最低だな。要するに、ハーレム王でいたいだけだろ?」

「まあね。嫌なら、いつでも抜けてくれて良いよ?」

「バカ……もうとっくに、手遅れだ」

 私は達也に抱き付く。

「うおっ、やっぱり姉さんのウシチチすっげ」

「だから、それを言うな」

 私はそう言いつつ、口元が綻ぶ。

「ねえ、てかさ。思っていたんだけど」

「どうした、柚子?」

「いっそのこと、この4人で一緒に住んだら良いんじゃない?」

「えっ?」

「だって、杉浦家は今、両親が不在なんでしょ? そこに、あたしとはるにゃんもポンッてお邪魔するの」

「バ、バカ者。そんなことしたら、お前たちのご両親が心配するだろ」

「そこはまあ、上手いこと口実を立てるよ。例えば、学園でもトップクラスに成績が良いひびきの下で、勉強合宿をして東大を目指すとか」

「また大きく出たな」

「はるにゃんはどう?」

「え、えっと……私も、出来ることなら、もっと達也くんのそばに居たいです」

「でしょ~?」

「だから、毎日ずっとは無理だけど、今までよりも達也くんのお家に行く頻度を増やそうかなって……

「まあ、そんな所が現実的だね」

 柚子は言う。

「……ねえ、最後に一軒だけ、お店に寄っても良いかな?」

 ふいに、達也が言う。

「どうしたんだ?」

「ちょっと、武器を買おうかなって」

「おいおい、物騒だな。ケンカでもするつもりか?」

「いやいや、そんな恐れ多いよ。だって、みんなの両親にあいさつするんだから」

「「「……はッ?」」」

「だから、スーツを買って、ビシッと決めて、両親にあいさつをするんだ。娘さんを、僕に任せて下さいって」

「た、達也……さすがにそれは無謀じゃないか?」

「やってみないと分からないよ。ちなみに、俺たちの両親にもあいさつをするよ」

「はっ?」

「だって、姉さんももらう訳だから。あいさつはするだろ。まあ、もちろん、その結果として全てを失うことになるかもしれないけど……」

 達也はわずかに微笑みながら言う。

「みんなは、どうかな?」

 問われた私たちは、すぐに答えることは出来ない。

 でも……

「……どちらにせよ、お前は止まらない男だ」

 私は言う。

「もう、お前に任せるよ。好きにしたらいい」

「姉さん……もしかしたら、もう二度と会えなくなるかもしれないよ?」

「安心しろ、私が必ず会いに行ってやる」

「おぉ~、ひびきが久しぶりにカッコイイぞ」

「お姉さん、素敵です」

「う、うるさい」

 私が照れていると、達也がぷっと笑う。

「姉さん、春奈、柚子さん」

 そして、私達のことを真っ直ぐに見つめる。

「俺、がんばるから。応援してくれ」

 私たちは笑い合う。

「もちろんだよ、達也きゅん」

「がんばって、達也くん」

「しっかりな、達也」

「ああ」

 そして、私たちは夕日に照らされながら。

 四人で手を重ね合っていた。







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