いつも俺に厳しい姉さんのおっぱいに触ったら何かデレ始めた。けど、エッチをしたいからもっとデレさせると決めた。

三葉空

26 甘々デートの陰で……

 迎えたデート当日。

 俺が待ち合わせ場所にやって来ると、一足先に春奈が来ていた。

 まだ俺に気付いていない様子で、前髪をコシコシといじっているのが可愛い。

 だから、気付かれないように、そっと背後から回って行く。

 そして……

「はーるな」

「ひゃうぅん!?」

 街中で春奈の叫び声はよく響いた。

「た、達也くん?」

「あはは、ごめん。そんなに驚くと思わなかったから」

「も、もう~、バカバカ! 恥ずかしいんだからね!」

「あはは、ごめんって」

 俺は笑いながら、春奈の肩に触れる。

「えっ、何?」

「いや、今日の服、可愛いなって。頭のリボンとか、素敵だよ」

「ほ、本当に?」

「うん。でも、ちょっと気後れしちゃうかな」

「どうして?」

「だって、俺みたいなクズが、こんな純粋で良い子と付き合っているだなんて……やっぱり、別れた方が……」

「そ、そんなことないから! 例え周りがなんて言おうと、私は達也くんの彼女でいたいの!」

「春奈、また声が大きいよ」

「あっ……ご、ごめんなさい」

「いや、今のは俺が悪いから」

 そう言って、俺は春奈の頭を優しく撫でた。

「達也くん……」

「行こうか。今日はエッチなことは抜きにして、春奈とのんびり街をブラブラしたいんだ」

「本当に、エッチなこと我慢できるの?」

「う~ん……分からない」

「もう、バカ」

 そんなやり取りをしながら、俺と春奈は手を腕を組んで歩いて行った。



      ◇



 ギリギリ、と歯ぎしりが止まらない。

「おのれ、達也め……何だ、あの甘々な雰囲気は」

「確かに、ソフトSな感じは、女子にもウケが良いよね」

「クソ、いつも私にはドSのくせに」

「それは、ひびきがドMだからじゃないの?」

 柚子は遠慮なく言う。

 確かに、その通りだけども……

「わ、私だって、達也とあんな風に甘々なデートがしたいんだ!」

「しっ、ひびき。声が大きいよ。達也くんに尾行がバレるでしょうが」

「す、すまん」

「ただでさえ、おっぱいもバカデカくて目立つんだから」

「お前もな」

「確かに、あたしらはエッチの時の声も大きいし、尾行には不向きかもね」

「って、言っている場合か。二人が行ってしまうぞ」

「おっと、いけない。行くよ、ひびき」

 こうして、私は柚子と二人で尾行を開始した。



      ◇




「わ~、かわいい」

 春奈とやって来たのは、ファンシーな小物が並ぶお店だ。

 かわいい×かわいいの組み合わせは至高の物だった。

「好きな物を選んで良いよ。プレゼントするから」

「そ、そんな、良いよ」

「俺がしたいんだから、遠慮しないで」

「た、達也くん……」

「これなんて、春奈に似合うんじゃない?」

「あ、アザラシのゆるキャラだ……かわいい」

「本当に、可愛いね……これを見つめている春奈が」

「へっ?」

 俺が耳元で囁くと、春奈はピクッと反応する。

「髪もふわふわで、女の子らしいし……良い匂いもする」

「た、達也くん、お店の中だよ?」

「ごめん。でも、春奈が可愛すぎて我慢出来ないんだよ」

 俺はそう言って、また春奈の肩を撫でた。

「んッ……」

「春奈って、敏感な体質だったよね?」

「い、言わないで……あッ」

「ほら、早く選ばないと。エッチな声、みんなに聞かれちゃうよ?」

「や、やめて……ひゃッ」

 春奈はとっさに口を押える。

「ピクピク震えちゃって、可愛いね。その赤く染まった耳とか、食べても良い?」

「ダ、ダメなの……そんなことされたら……」

「されたら?」

「……達也くんのイジワル」

 少し怒ったような顔で言う春奈が、やはり可愛かった。



      ◇



 先ほどのように歯ぎしりはしていない。

 けど、とてもハラハラしていた。

「あ、あのバカ。公共の場で何を……って、ひゃッ」

「ちょっと、ひびき。何であんたが興奮してんのよ?」

「だ、だって……私もあんなことをされたらって、想像したら……はぁ、はぁ」

「無理だろ、ド変態だし」

「う、うるさい。私だって、やれば出来る女だ」

「はいはい。ていうか、あの二人マジでラブくてムカつくわ~」

「柚子、ひがみはみっともないぞ?」

「そう言うひびきだって、本当は悔しくて嫉妬しまくりでしょ?」

「……まあな」

「ていうか、やっぱりさっきからこのオバケおっぱいが邪魔なんですけど」

「だ、誰がオバケおっぱいだ」

「じゃあ、魔乳だね。達也くんが魔王だから、ちょうどいいんじゃない? 魔王に弄ばれる魔乳の姉とか、ウケル」

「全然ウケないぞ」

 私と柚子は物陰に隠れてヒソヒソと話しをしているものだから、周りのお客さんが怪しむような目を向けて来る。

 恥ずかしいけど……今は達也と春奈ちゃんをしっかりと尾行しなければならない。

「じゃあ、これにしようかな」

「分かった。せっかくだから、ラッピングしてもらう?」

「お、お願いしようかな」

 最後の最後まで甘々な二人はレジで会計を済ませる。

「えへへ、ありがとう、達也くん」

「どういたしまして。じゃあ、お昼ごはんでも食べに行こうか」

「うん」

 春奈ちゃんは笑顔で頷く。

「お、ナイスタイミング。あたしもちょうど、お腹がペコちゃんな所だったよ」

「お前は呑気だな」

「それがあたしのウリです♡」

「どうでも良いが、追うぞ」

「ひびき、だからそのウシチチをしまいなって」

「そのあだ名はやめろ」







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