いつも俺に厳しい姉さんのおっぱいに触ったら何かデレ始めた。けど、エッチをしたいからもっとデレさせると決めた。
25 ザ・クズ男に翻弄される乙女たち
「よーし、明日はみんなでデートをしようぜ~!」
柚子さんが意気揚々として言う。
「みんなでか? ちょっと大所帯じゃないか?」
姉さんが言う。
「良いじゃん。その方が、ハーレム王っぽくて、達也くんもアガるでしょ?」
柚子さんが言う。
「まあ、そうだけど……でも、みんなではやめておこうか」
「えっ? じゃあ、明日もお家でひたすらエッチしまくるの? まあ、それでも良いんだけど……」
「いや、ちゃんとデートはするよ……この中の誰か一人と」
「「「えっ?」」」
目を丸くする3人に対して、俺は指を差す。
「だ~れ~に~し~よ~う~か~な~」
「って、またそれで決めるのか?」
「だって、これ楽しいじゃん」
「お前だけがな、このクズ男め」
「あ、姉さん。そんなこと言うと、候補から外すよ?」
「い、嫌だ」
「じゃあ、おっぱい揉ませてよ」
「し、仕方ないな」
モミッ。
「あッ♡」
「えっ、ちょっと反抗するとエッチなことしてもらえるシステムなの!?」
「柚子さん、ちょっと静かにして下さい」
「ひどッ! あたしの扱いがひどいよ~!」
喚く柚子さんを無視して、俺は人差し指をリズムよく動かす。
「天の神様の言う通り~……っと」
そして、最後に指が止まったのは……
「……じゃあ、春奈。明日は二人きりでデートしようか」
「えっ、ほ、本当に?」
「もちろんだよ。そもそも、俺の恋人は春奈な訳だからね」
「じゃ、じゃあ、私はお前の何だ?」
「そりゃあ、クソエロい姉でしょ?」
「クソエロいとか言うな!」
「ねえねえ、達也くん。あたしは~?」
「柚子さんは賑やかし役でしょ?」
「やっぱりひどい! その通りだけども!」
文句を垂れまくる年上の二人を無視して、
「じゃあ、春奈。これから二人きりで明日のデートプランを考えるから、俺の部屋に行こうか」
「へっ? あ、はい……」
俺は頬を赤らめる春奈を連れて二階へと向かう。
「「ふ、ふざけるな!」」
「何だよ、お姉さんズ。年上らしく、大人な余裕を見せてよ」
「そ、そんなこと言われたって……」
「あたしらはもう、達也くんの《ピーーーーーー!》に狂わされているんだもん」
「えっと……ごめんなさい」
俺は満面の笑顔で言う。
「「ムカつく、このクズ野郎!」」
「あっはっは、じゃあ見限って他の男に行っても良いよ~?」
「「ぐっ……無理です」」
「あっはっはっは! 愉快、愉快」
「我が弟ながら、悪魔みたいな奴だ。地獄に落ちてしまえ」
「姉さん、言われなくても地獄に落ちるよ、俺は。みんなを道連れにしてね」
「鬼畜だな」
「あ、春奈はちゃんと天国に行かせてあげるから。って、下ネタじゃないよ?」
「た、達也くん……」
「「良いから、ヤルならさっさとヤッて来い」」
「分かったよ、クソエロお姉さんズ」
「「その呼び方はやめろ」」
息ピッタリの親友お姉さんたちを置いて、俺は春奈と自室に向かった。
◇
しばらくして、上の方から甘い声が聞こえて来た。
ご丁寧に、ギシギシとベッドが軋む音まで響かせてくれて。
「おのれ、達也め……どこまで姉を侮辱すれば気が済むんだ」
そう言いつつ、私は自分の胸をいじっていた。
「はぁ、はぁ……圧倒的みじめだ……はぁ、はぁ」
「ねえ、ひびき」
「な、何だ? いま、お前の相手をしている暇は無いぞ?」
「ていうか、普通に人が居る前で自家発電するなって……まあ、良いや」
柚子は言う。
「あのさ、今度のデート、あの二人を尾行しようよ」
「んッ……び、尾行だと……はッ」
私は自分の胸を揉みながら聞く。
「そう、尾行」
「け、けど、それはマナー違反というか……人としてどうなんだ?」
「何を言っているの、ひびきちゃん。あたしらはとっくに、まっとうな人の道を外れているんだよ。あのクズな弟くんのせいで」
「うぅ、前までは純粋な良い奴だったのに……」
「ていうか、ひびきにも原因があるよ。変に意地を張らず、大人しく達也くんを受け入れるか。もしくは、潔くあきらめれば、達也くんの人格もあそこまで歪まなくて済んだのに」
「そ、それは、悪いと思っているけど……と言うか、お前こそ達也の性格を歪ませただろうが!」
「あたしがちょっかいを出した時は、もう既に魔王たつやさまだったもの」
「ぐッ……確かに、奴は魔王だ。所詮、まだガキのくせに、ハーレムなど築きおって……んあッ!?」
私は怒りのあまり、自分の胸を強く握ってしまい、ビクンとした。
「めっちゃアホじゃん」
「う、うるさい」
「やっぱり、乳のデカい女はみんなアホなんだね」
「お前もな」
私と柚子は睨み合う。
「二人とも、何しているの?」
その声にハッとすると、裸の達也が、裸の春奈ちゃんをお姫様だっこして降りて来た。
「はぁ、はぁ……」
「春奈、大丈夫か?」
「……う、うん」
「今すぐ、お風呂に入れてやるからな」
「も、もう、エッチなことはしないでね? これ以上されたら、私……」
「それは保証できないよ」
「もう、本当にエッチなんだから……」
そんな二人の甘々なやり取りを見て、
「た、達也。私たちにもそれくらい優しくしろ!」
「そうだ、そうだ! はるにゃんばかりズルいぞ!」
「って、言われても……二人はクズだからさ」
奴は飛び切りの笑顔で言う。
「「お前がな」」
「あー、やだやだ、スレた年上の女は。やっぱり、同級生の美少女とイチャラブするに限るぜ」
「た、達也くん……」
「春奈ちゃん、そいつに騙されるな。いずれ、君ももっとひどい目に遭うぞ!」
「あはは、姉さん。嫉妬はみっともないよ?」
達也は尚も笑顔のままで言うから心底ムカつく。
そして、そのまま浴室に向おうとするが、
「……ああ、そうだ。姉さんたち」
「何だ?」
「……いや、何でもないよ」
達也は含みのある笑みを残して、浴室の扉の向こうに消えた。
「むきー! 何よ、達也きゅんのあの態度は! ぶっ殺してやりゅ~!」
「落ち着け、柚子」
私は発狂する柚子を押さえつける。
それにしても、達也の最後の意味深な笑みは……まさか、な。
「よーし、ひびき。今度のデート、ぶっ潰すつもりで尾行するよ!」
「おまっ、バカっ……声が大きいぞ!」
ビシッ!
私は柚子の脳天にチョップを食らわす。
「うわ~ん! 誰もあたしの味方がいないよ~!」
「ああ、もう泣くな!」
それもこれも、みんな達也が悪い。
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