いつも俺に厳しい姉さんのおっぱいに触ったら何かデレ始めた。けど、エッチをしたいからもっとデレさせると決めた。

三葉空

18 姉はどこまでも見せつけられる

 家に彼女が来る。

 そんな時、当然ながら彼氏である俺は緊張するのだけど。

 それ以上に……

「姉さん、そんなにソワソワしてどうしたの?」

「えっ」

 姉さんは先ほどから、リビングやキッチンを行ったり来たりしている。

「いや、だって、春奈ちゃんが来るから……」

「春奈の彼氏の俺よりも、姉さんが緊張してどうするのさ」

「す、すまん」

 姉さんは軽く顔をうつむけて言う。

「仕方ないな」

 俺はソファーから立ち上がり、姉さんの下に向かう。

「な、何だ?」

 姉さんは警戒するような目を俺に向けた。

「俺が緊張をほぐしてあげようか?」

 そう言うと、姉さんの表情が少しばかり強張った。

「ま、また、イジワルをするつもりか?」

「イジワルなんて、人聞きの悪い」

 俺は微笑んで姉さんの肩に触れる。

 服の上からでもその滑らかな肌触りが伝わって来るようだ。

 姉さんはピクリとした。

「た、達也……やめてくれ」

「けど、姉さん。俺、姉さんのエロい顔を見ていたら、もう興奮しちゃったよ」

「だ、誰がエロい顔を……あっ」

 姉さんの顎を持ち上げてキスをした。

 俺の舌が姉さんの舌を巻き込むと、小さく抵抗して来るのが可愛いと思った。

 徐々に赤面する姉さんの大きな胸にも触れた。

 下から優しく揉み上げると、姉さんの痙攣具合が舌先を通して伝わって来る。

「た、達也……やめてくれ……」

 以前は、畏怖と尊敬の対象だった姉さん。

 常に凛と正しい姉さんだった。

 それが今や、俺のエロ奴隷にも等しい。

 言い方はひどいけど。

「……ぷはっ……はぁ、はぁ」

 ようやくキスを終えると、姉さんは呼吸を荒げる。

 それに合わせて、姉さんの巨乳もユサユサと揺れる。

「あーあ、これから春奈が来るのに。姉さんとキスをしちゃうなんて……俺ってやっぱり、最低なのかな」

「ああ、そうだな……最低の男だ」

「けど、姉さん。まだ、欲しそうな顔をしているね」

「えっ? そ、そんなことはないぞ」

「誤魔化しても無駄だよ」

 俺は姉さんの胸の敏感な所をつねった。

「くあああぁん!」

 先ほど以上にビクビクとする姉さんがガクリとうなだれ、よろめく。

 俺はそんな姉さんを抱きとめながら、

「どうする? もう1回、キスする?」

 耳元で囁く。

 それだけで、また姉さんの呼吸が落ち着きなくなった。

「はぁ、はぁ……あと1回だけだぞ?」

「何だ、やっぱり欲しいんじゃないか、姉さん」

「本当に最低な男だ……」

 頬を赤らめつつ、姉さんを俺に睨みを利かす。

 そして、俺と姉さんは再び唇を寄せ合った――

 その時。

 ピンポーン、と玄関のチャイムが鳴る。

 姉さんがひどくビクリとした。

「お、春奈が来たな」

 俺はスッと姉さんから離れる。

「あっ……」

「ん? どうしたの、姉さん?」

「い、いや……何でもない」

「そっか。じゃあ、一緒に玄関まで行こうよ」

「わ、分かった」

 俺はわずかに口をニヤけさせながら玄関へと向かう。

 ドアを開ける時、その歪な微笑みを爽やかなそれに正した。

「あ、達也くん……」

「いらっしゃい、春奈。よく来てくれたね」

「お、お邪魔します」

 春奈はそっと玄関に入る。

「あ、お姉さん。お邪魔します」

「やあ、春奈ちゃん。いらっしゃい」

 姉さんは先ほどまでのだらしない顔が嘘のように、いつも学園でみんなに振りまいている笑顔を見せた。

「どうぞ、上がってくれ」

「はい」

 春奈は笑顔で頷く。

 それから、3人でリビングに入った。

「あ、あのね。実は、クッキーを焼いて来たの」

 春奈は可愛らしい紙袋を持ち上げて言う。

「え? 春奈が?」

「う、うん」

「すごいなぁ。前の弁当もそうだけど……料理が上手な女の子って、素敵だよね」

「う、嬉しい……」

 春奈は照れたように下を向く。

 俺はふと、チラと姉さんに目配せをした。

 姉さんは少し不機嫌そうな顔をしている。

 料理ベタだから、余計にコンプレックスに感じているのかな?

 けど、俺はあえて無視をして、

「じゃあ、早速いただこうか。俺が紅茶を淹れるよ」

「私も手伝う」

 俺と春奈が息の合った掛け合いを見せると、

「あっ……」

 一人乗り遅れた姉さんが、抜けたような声を漏らす。

「姉さんは、先にゆっくりしてなよ」

「す、すまんな」

 姉さんはリビングのテーブル前にちょこんと正座をして、俺たちの方をぼんやりと見ている。

 正直、そんな姉さんを見て、俺は気付かれないようにニヤリとした。

 紅茶を注ぐ。

「っと、こんな感じかな?」

「うん。達也くん、上手だね」

「はは、まあね」

 春奈が焼いてくれたクッキーを皿に盛り付ける。

「ほら、姉さん。美味しいクッキーと紅茶だよ」

「あ、ありがとう」

 姉さんはぎこちなく頷く。

「けど、せっかく春奈ちゃんが焼いてくれたんだ。最初に達也が食べた方が良い」

 姉さんがそう言ってくれる。

「ありがとう。じゃあ、いただきます」

 俺はサクッ、とそのクッキーをかじった。

「ど、どうかな?」

 春奈が少し緊張した面持ちで俺に尋ねる。

「うん、すごく美味しいよ」

「本当に? 良かった」

「ありがとう、春奈」

 俺はそっと、彼女の頭を撫でてあげる。

「ふ、ふえええぇ……」

 かあぁ、と顔を赤らめ、ボン、と湯気を噴き出す。

 そんな春奈が可愛くもおかしくて、俺はつい笑ってしまう。

 その最中も、姉さんの視線を感じていた。

「あっ、姉さん、ごめん。姉さんの前で、遠慮なくイチャついちゃって」

「いや、別に構わないさ」

 姉さんは少しぎこちなく笑って言う。

「じゃあ、もっと遠慮なくイチャつこうか?」

「た、達也くん……」

「おい、調子に乗るな」

 姉さんは俺のことをまた睨みつつ、

「じゃあ、私もいただこうか」

「どうぞ」

 微笑む春奈に見守られながら、姉さんはクッキーを一つ手に取ってかじる。

 けど、姉さんはしばし、無言だった。

「あ、あの、もしかしてお口に合いませんでした?」

「え? あ、いや、そんなことはないよ。すごく美味しい」

 姉さんは微笑んで言う。

「そうですか? 良かったです」

 春奈はホッと胸を撫で下ろす。

「君は本当に、素敵な彼女だね」

「そ、そんな……ありがとうございます」

 春奈は片手をブンブン振りながら言った。

「すまない、ちょっとトイレに行って来るよ」

「いってらっしゃい」

 姉さんはリビングから出て行った。



      ◇



 トイレに行くのはただの口実に過ぎなかった。

「……な、何て女子力が高いんだ」

 春奈ちゃんのことである。

 見た目も性格もふんわりと可愛い女の子で。

 おまけに料理上手。

 いま食べたクッキーも……すごく美味しかった。

 けど同時に……すごく打ちひしがれた。

 甘いクッキーを食べているはずなのに、何だかとても苦い舌触りがして。

 ああ、私は彼女に嫉妬しているのだなと自覚した。

 そして、そんな彼女と仲睦まじくしている弟を見て……

「……って、いかん、いかん。ここは達也の姉として、しっかりと二人を祝福しないと」

 私は改めて気合を入れるようにそう言い聞かせ、トイレを出る。

 それから、リビングの扉の前に立ち、ドアノブに手を掛けた。

「……あっ」

 ふいに聞えた、なまめかしいその声にハッとする。

 私はひどく心臓をドキドキさせながら、そっとドアを小さく開く。


 達也と春奈ちゃんがキスをしていた。

「んっ……」

 達也にリードされながらキスしている春奈ちゃんは、先ほどの清楚で可憐な雰囲気が嘘のように、エッチな声を漏らしている。

 さらに、達也が胸を弄ると、

「んあッ!」

 さらに大きく声を出す。

「しっ、春奈。姉さんに聞えちゃうよ」

「だ、だって、達也くんが……私の胸なんて弄っても面白くないでしょ? お姉さんみたいに大きくないし」

「気にしないで。姉さんのオバケおっぱいは例外だよ」

 だ、誰がオバケおっぱいだ。

「俺は手の平に収まるサイズの、春奈ぱいも好きだよ」

「は、春奈ぱいって……もう、変態なんだから」

「嫌いになった?」

「……好き」

「はは、可愛いね」

 そして、二人は再びキスをする。

 傍から見ていると、達也の奴……本当にキスが上手いな。

 ついこの間まで、何も知らない童貞だったくせに。

 いや、今も童貞だけど。

 そして、そんな偉そうなこと言う私も大した経験がない処女だ。

 けど、本番をしていないだけで、もう限りなくエッチなことをしているから。

 一丁前な感性だけは育っていて……

「た、達也くん……もっと……あっ!」

 私はそっとドアを閉じる。

 それから、静かに二階に上がった。

 自分の部屋に入る。

 ベッドに倒れ込むと、そばに置いてあった、柚子から借りたバイブルを手に取る。

 そして……

「……あっ……バカ……達也のバカ……!」

 弟カップルが甘くイチャついている一方で。

 姉の私はひどくみじめに、自己処理をしていた。

 どうして、こうなったんだろうな。



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