いつも俺に厳しい姉さんのおっぱいに触ったら何かデレ始めた。けど、エッチをしたいからもっとデレさせると決めた。
16 まあまあ危険な対面
恋人がいる弟と、毎日にようにエッチなことをして……
いくら本番をしないからと言って、少しやり過ぎじゃないだろうか。
その上で、私は寝る前と寝起きに、必ずと言っても良いほど一人で溜まった性欲を抜いている。
それでも、次から次へと溢れ出すそれはキリが無い。
私はいつから、こんなにふしだらな女になってしまったんだろうか。
「あっ」
そんな物思いにふけりながら廊下を歩いていた所、出くわしてしまった。
「こんにちは。達也くんの……お姉さんですよね?」
高崎春奈さんは遠慮がちに微笑んで言う。
「あ、ああ。は……高崎さんか。こんにちは」
私は何とか笑顔を浮かべて見せる。
ぎこちなくならないように。
「えっと、その……達也くんから聞いていますか?」
「うん、聞いているよ。弟がお世話になっているね」
「い、いえ、そんな……わたし、初めての恋人が達也くんで良かったと思います」
「そうか。そんな風に言ってもらえて、姉としても嬉しいよ」
ああ、私は上っ面の笑顔で、何て白々しいことを。
いっそ、この子はすごく悪い子なら良かったのに。
そうすれば、私が陰で達也とエッチなことをしているのも、ざまぁと思えるのに……
本当に純粋で良い子だから、湧き上がる罪悪感が半端じゃない。
「あの、お姉さん? どうしました?」
「はッ……いや、何でもないよ」
「でも、お姉さんて本当にきれいですね。スタイルも良くて……失礼ですけど、む、胸も……すごく大きいですよね」
「そ、そうだな」
「それに比べてわたしは大したことのない体だから……達也くん、ガッカリしていないかなって」
俯く弟の彼女を見て、
「そんなことはないよ。あいつは、君のことを本当に可愛いと言っていたから」
「ほ、本当ですか?」
「ああ、本当だよ」
「う、嬉しい……」
赤らんだ頬を押さえる彼女がとても可愛らしいと思いつつ、罪悪感に拍車がかかる。
「じゃあ、高崎さん。私はこれで……」
「あの、お姉さん」
「ん?」
「その、もしかしてなんですけど……」
私は少しだけ、ドキリとしてしまう。
まさか、私と達也の関係に勘付いて……
「……さ、さっき、私のこと……名前で呼んでくれようとしました?」
「へっ?……あ、ああ。家で達也と君のことを話す時は、あいつに合わせる形で、名前呼びで春奈ちゃんと呼んでいたから」
「そうなんですか。じゃあ、あの……どうか、名前で呼んで下さい」
「え、良いのか?」
「もちろんです。だって、大好きな彼氏のお姉さんですから」
「そ、そうか。分かったよ、春奈ちゃん」
すると、彼女は小さく身をくねらせる。
「どうした?」
「いえ、その……お姉さんって、凛々しくて素敵だなって思って。何か、話しているだけでドキドキしちゃいます」
「おいおい、浮気心か? 達也が聞いたら悲しむぞ」
って、どの口がこんなジョークを言っているんだか。
「ち、違います。その、達也くんに抱く恋心とは別に……純粋に、お姉さんを尊敬します」
ああ、やめてくれ。
そんなきれいな目で私のことを見つめないでくれ。
君が思っているよりも、私はずっと汚れた女なのだから。
「あの、お姉さん。良ければ、連絡先を交換しませんか?」
「え? あ、うん。喜んで」
ピロン♪
「えへへ、嬉しいな。あの、未熟なわたしですけど、これからどうぞよろしくお願いします」
春奈ちゃんはペコリと頭を下げてくれる。
「あ、ああ。私の方こそよろしく」
「じゃあ、お姉さん、また」
春奈ちゃんは小さく手を振りながら去って行く。
私も手を振り返しながら、彼女が廊下の角に消えるまで見送った。
直後、ガクリとうなだれる。
「……私のほうこそ、君を尊敬するし、羨ましいよ」
心底から出た、本音のつぶやきだった。
◇
俺は屋上に来ていた。
「あ、柚子さん」
「よっ、達也くん。悪いね、呼び出して」
「いえ。でも、こんな風に話すのは久しぶりですね」
「まあね~。おいで、おいで」
手招きをする柚子さんの下に向かう。
「うーん、高校生になって、ますます良い男になったねぇ」
「ありがとうございます。柚子さんも、2年生になってますます可愛くなりましたね」
「あはは、お世辞は良いよ。正直、ひびきには劣るでしょ? 胸だってそんなに大きくないし」
「いやいや、姉さんがバカみたいにデカすぎるだけで。柚子さんだって大きいでしょ。それ、Fカップくらいありますよね?」
「さて、どうでしょう? ご想像にお任せします」
「あはは。それで話って何ですか?」
「ああ、そうそう。彼女がいるくせに、毎日ひびきとエッチなことをしている感想はどう?」
言われて、俺はピシリと石化する。
「……えっ?」
「あたし、ぜんぶ知っているんだからね」
柚子さんは怒ったような顔で言う。
「えっと、あの、その……ごめんなさい」
俺は素直に頭を下げた。
すると、ツンと怒り顔だった柚子さんが、ぷっと噴き出す。
「あはは。なーんだ、まだちゃんと純粋な達也くんじゃん」
「えっ、柚子さん?」
「いやいや、君のことは中学生の時から知っているけどさ。会ったばかりの頃は、純粋だったのに、高校に入ってからおイタをしているみたいで、堕落して変わっちゃうのが嫌だな~って思ったけど……良かったよ。まだちゃんと、可愛い達也くんだ」
「あはは……そうですかね?」
「でも、彼女が居るのにお姉ちゃんとエッチなことをするのは、やっぱり感心しないな~」
「で、ですよね……」
「でもまあ、ひびきの方から頼んだんでしょ?」
「そ、そうですね」
「そっか……」
柚子さんはしばし、腕組みをして唸ってから、
「よし、あたしのおっぱい触ってみてよ」
「へっ?」
「君のご自慢のテクとやらを、味あわせてよ」
「いやいや、そんな。まずいですって」
「大丈夫だって。ほんのちょっとだけだから」
柚子さんに笑顔で言われて、俺は……
「……じゃ、じゃあ、ちょっとだけ」
「もう、結局はあたしのおっぱいに興味があるんじゃない」
「だ、だって、柚子さんが言うから」
「ふふふ。じゃあ、どうぞ」
柚子さんは胸を前の方に突き出す。
俺はしばし、その胸をじっと見つめていた。
◇
その目は年上のお姉さん相手にドギマギする純粋な少年のそれ。
「じゃ、じゃあ、触れます」
「はいよ」
そして、彼はゆっくりと、あたしの胸に触れた。
「んっ」
あたしはピクリと反応する。
達也くんは片手で遠慮がちに表面だけ触っている。
「ねえ、もっと強くしても良いよ?」
「えっ? いや、強くなんて……」
ふふふ、照れちゃって。
可愛いんだから。
姉と彼女を同時進行で落とす男だから、どんな悪タレになったかと思えば。
良かった、やっぱり純粋な達也くんで。
「じゃあ、ちょっとだけ、本気を出しても良いですか?」
「えっ?」
達也くんの手の力が少し強くなったと思った瞬間。
あたしの体の中心を電流が駆け抜けるようだった。
「んあッ!?」
つい声を漏らしてしまう。
そんなあたしをよそに、達也くんはあたしの胸を片手で弄ぶように揉んでいる。
「た、達也くん?」
「……柚子さん。これ、FじゃなくてGカップだったね」
「へっ? な、何でバレて……あっ」
「やっぱり、十分に大きいよ。姉さんのJカップはバカデカすぎる例外だからさ」
な、何か、エッチなことをし出してから、この子の雰囲気が変わって……
「ねえ、柚子さん。気持ち良い?」
「き、気持ち良くなんて……」
「じゃあ、もっと本気を出すね」
モミモミっ。
「あっ!?」
その時、あたしは自分の手では決して得ることの出来なかった快感に、身を打たれてうなだれた。
かろうじて立ってはいるけど、体の痙攣が止まらない。
「……あっ! 柚子さん、ごめんなさい。やり過ぎた」
達也くんは慌ててそう言う。
「はぁ、はぁ……達也くん」
「はい?」
「もしかして、ひびきか彼女ちゃんと最後までした?」
「いや、してないですけど……」
「そ、そっか……」
あたしは目の前で困惑した様子の達也くんを見る。
「ていうか、俺ってマジで最低ですね。姉さんと春奈だけじゃなく、柚子さんにまでこんなこと……もう、これっきりにしますから、許して下さい!」
達也くんは深く頭を下げてくれる。
「……大丈夫だよ、達也くん。誘ったのはあたしの方だし」
「柚子さん、ありがとうございます」
「けどさ、あたしのお願いを一つだけ聞いてくれる?」
「あ、はい。何ですか?」
「えっと、その……これからも時々で良いから、今みたいに……あたしを気持ちよくさせて?」
自分でも、何を言っているんだろうと思った。
「えっ……?」
案の定、達也くんも目を丸くしていた。
「いつも俺に厳しい姉さんのおっぱいに触ったら何かデレ始めた。けど、エッチをしたいからもっとデレさせると決めた。 」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
家出中の美女を拾ったら、僕が好きなあの子のお姉さんだった
-
26
-
-
学年で1番怖いと噂のヤンキー娘が隣の席になって学園生活終了と思ったけど、実は超良い子でおまけに金髪・碧眼・巨乳の三拍子が揃った美少女だった
-
46
-
-
アパートのとなりに引っ越して来た年上のお姉さんが美人でしかも巨乳だったけど、紳士でいたいからひたすら目を逸らしていたら『普通に見て良いよ』と言ってくれた
-
19
-
-
【完結】クールな白刃さんはデレで殺す
-
14
-
-
俺の彼女がいつに間にかあざとカワイイ小悪魔どころか独占欲が強い魔王様になっていた件について
-
17
-
-
となりの席の女が俺にだけ毒舌なので理由を聞いたら『将来、あなたと結婚したいから』と言われて学園生活が一気に楽しくなった
-
47
-
-
色気より食い気の俺が料理上手の幼馴染に『毎朝、お前の作ったみそ汁が飲みたい』と言ったらすぐ同居することになった
-
25
-
-
隣人に堕とされた牝妻
-
5
-
-
ワガママな後輩彼女にフラれたら、優しい先輩彼女とお付き合いすることになりました。
-
12
-
-
人間嫌いな俺とビッチな少女
-
14
-
-
絶対お兄ちゃん主義!
-
36
-
-
俺(私)のことが大嫌いな幼馴染と一緒に暮らすことになった件
-
25
-
-
なぜかウザカワ後輩美少女に惚れられました
-
33
-
-
妖精の魔法で俺にモテ期到来!?
-
9
-
-
お互いに好きだけど好きと言えない幼馴染の同居生活
-
52
-
-
先生の全部、俺で埋めてあげる。
-
20
-
-
美女女神から授かったチートスキル〜魅了〜を駆使して現代社会でたくさんの嫁を娶りたい!
-
25
-
-
シスコンの兄、ブラコンの妹、学園に通う!?~国王に協調性を身に付けろとか言われて学園に通うことになりました~
-
10
-
-
学園一のお嬢様が風呂無しボロアパートに引越してきたんだが
-
20
-
-
お隣さんの可愛い後輩が俺にだけ滅茶苦茶優しい
-
30
-
コメント