異世界に転生した幕末最強の剣客は人類の存亡を懸け竜に抗う

高見 梁川

 竜を退治した少年がいる。
 そんな噂が海軍内で広がるのは早かった。
 取るに足らぬ噂と思うが、どうやら竜の遺骸がダンプ諸島からヒノモトへ運ばれてくるというのは本当らしい。
 実物の竜を手に入れることができる機会は限りなく少なく、さらに退治できたとしても遺体を回収できたケースは少ない。実はこれが世界で七例目という貴重なものであった。
 その貴重なサンプルを陰陽寮が独占してしまうことに、軍から発注を受ける民間業者は切歯する思いでいた。
 まさに竜こそは人類が得ることのできなかった奇跡の宝庫である。
 飲めば三年は年を取らないといわれる竜涙、食せばたちどころに瀕死の病人さえ治すといわれる竜の肝、さらには術者の異能を増幅させる効果の著しい竜の瞳など、戦艦よりも高額で取引されそうな素材が目白押しなのだ。
 利益と権力を求める商人たちは列をなして鬼山家を訪ねた。
「竜の研究では陰陽寮が優遇されすぎています。我々民間の活力を入れてこそ研究が進展するというものではありませんか」
「全くだ。頭の固い上層部はその辺がわかっておらん」
「なにとぞ鬼山閣下のお力添えをいただきたく、これはつまらぬ菓子でございますが……」
 まるで時代劇のお代官と悪徳商人のような光景であった。
 しかし本人たちは大真面目である。
 ヒノモト帝国では『竜』の登場以来、天子親政の名のもとに古来から続いてきた鬼にまつわる役職が復権してきていた。
 それが近代化で成長した民間企業には我慢がならない。あまりにも前時代的で非効率だというのである。
 前時代的
オカルト
だからこそ竜に対抗できているという事実を彼らは認めようとはしなかった。いずれ科学の力によって、竜も打倒できるはずであると考えていたのだ。
 その不満の窓口となったのがこの男、鬼山魁であった。
 当年とって三十六歳。現役の海軍少将だが四鬼家のひとつ鬼山家の当主としてはいささか物足りぬ地位であるともいえる。
 魁はより高い地位を得るために、民間企業は既得権益に食いこみそれを奪うために、両者は互いに利用しあう関係であった。
「それにしても竜を倒した少年、というのはいったいどこから出た話だ?」
 ダンプ諸島の西島には海軍陸戦隊が駐留していたはずである。
 海軍の手柄を喧伝する絶好の機会だというのに、妙な噂を立てられるとは、海軍省は何をやっているのだ、と魁は憤慨した。
 今の海軍大臣は百目鬼家の分家であったはず。
 うまくすれば鬼山家の息のかかった大臣を送り込むチャンスであるかもしれぬ、と魁は内心でほくそ笑んだ。
 このあたりの嗅覚だけは、魁の一流どころに負けぬ才であるといえよう。
「せっかく竜を退治したというのに正式な発表もない。何やら妙ではございますな。もしや軍の秘匿研究部隊でも?」
「そんな話は聞いたことがない。そもそも南洋竜の覚醒はもう少し先のことだと見られていたからな」
 どうもこの一件には腑に落ちないことが多い。
 だからこそ金の匂いがすると、魁はますます興味を抱いた。
「…………少々つついてみるか」
 仮初の当主として、いつまでも自分を下にみる百目鬼将暉にも嫌気がさしていたところだ。
 多少もめるようなことがあっても構わないと魁は心に決めるのだった。


「明日、海軍から迎えが来るらしい」
 夕食のブレッドフルーツ(パンのような食べ物)を噛みちぎって咀嚼したがら、剛三はこともなげに言った。
「お行儀が悪いです。叔父様」
「いや、まあ……いいじゃないか。家族でいるときぐらい」
「帰国したらそういうわけにはいかなくなります。今から慣れておいてください」
 思っていたよりも対応が早い、と剛三は思う。それだけ弥助の竜討伐は軍にとって衝撃的なものだったのだろう。竜の遺骸を確保するために海軍陸戦隊が二十四時間体制で警備にあたっているのも当然だ。
 もし内地へあの保存状態のよい遺骸が輸送されれば、日本中がひっくり返ってもおかしくなかった。
 弥助がその偉業を達成したことが誇らしく、同時にそれを自分だけのものにしておけないことが寂しかった。
「ごちそうさま。美味しかったよ葉月姉」
「ありがとうございます。坊っちゃま」
 夕食の後片付けと掃除をてきぱきとこなし、葉月は家族で最後に風呂へ入る。風呂といっても水風呂なのだが、南国の暑さに火照った身体を冷ますにはちょうどよい。
「ふう…………」
 日焼けの欠片も見当たらない白磁のような腕を伸ばして、葉月は頬のほてりを冷ましてため息を吐く。
 このところ成長著しい胸が水面にぷっかりと浮いていた。
 いつからだろう。弥助の前で日焼けした素肌をさらすのが恥ずかしくなったのは。
 まだこの島に来たばかりのころは二人とも子供で(戦闘力を除く)、日焼けも、いっしょにおふ、おふ、お風呂に入ることも気にしなかった。
 そのころの記憶を思い出して、葉月は再び熱くなった頬をぱしゃぱしゃと水で冷やした。
 どうしてこんなに恥ずかしいのか、すぐに顔が熱くなるのか、その答えを葉月は知っていた。知ってはいても認めることのできない思いであった。
「ふう…………格好良すぎですよ……馬鹿」
 もともと弥助に才能はあったにせよ、今日のように弥助に大切な女性として庇われ、助けられるというシチュエーションに葉月がときめかぬはずがないのだ。
 主人として敬い、手のかかる弟のようにも思っていたが、最近は以前と同じように考えることは難しかった。
 ある意味、今日はその戸惑いにとどめを刺されてしまったと言えなくもない。
 しかし弥助は鬼山家正統の跡取り。分家の末席にすぎない葉月では身分が違う。日本に戻れば今までのように家族のように話すことさえ不可能になるのは明らかだった。
「忘れなきゃ…………」
 そう呟いただけで葉月の双眸から涙がこぼれる。
 いつの間にか自分がこんなにも弥助に惹かれてしまっていたことに、葉月は今さらながら気がついたのだった。
 せめて――――せめて弥助の隣に立つことができるくらいの武才があれば。
 そうすれば万が一、という夢を見て居られたのに。
 ふと、何かを決意した葉月は風呂を出ると入念に身だしなみを整え、弥助の寝る部屋へ向かった。
「起きてますか? 坊っちゃま」
 確認のため問いかけるが、弥助が答えるはずがないことを葉月は知っていた。
 一度寝てしまうとよほどのことがないかぎり目を覚まさない弥助の習性を、葉月が知らないはずがなかった。
 これで殺気や敵意には恐ろしく敏感なのだから、武人というのは不思議なものである。
「本当に起きてないですか? 起きてたら殺しますから」
 そんな物騒なことを呟きつつ、葉月は弥助の枕元ににじりよった。
 かすかな寝息を耳にして、葉月は興奮と羞恥で震えるほどに身体を熱くさせながら、ゆっくりと弥助の唇に桜色に色づいた自分の唇を近づけていく。
 初めてのキスだけは弥助と。そんな乙女心のなせるわざだった。
 しっとりとした瑞々しい唇が、互いの熱を伝えあい、しばし葉月は陶然となって達成感に酔う。
 そのとき、寝がえりを打とうとした弥助の手が、葉月の胸を鷲掴みにして、声にならない悲鳴をあげて葉月は腕の力だけで昆虫のように後ずさった。
(まさか――――起きてる?)
 ごくりと生唾を飲みこみ、注意深く弥助が起きているかどうか見定めていた葉月は、どうやら弥助のが本当に寝ているらしいとほっと溜息を吐いた。
「おやすみなさい、坊っちゃま」
 そして葉月が退出し、誰もいなくなった寝室で、弥助はうれしそうに手に残る感触を楽しんでいた。
「86の――――Dか」
 弥助の勘が働くのは何も殺気や敵意だけではない。
 かつて吉原で女遊びに明け暮れていた弥助にとって、女性のフェロモンというのも、十分目を覚ます理由になるのだった。



 船の行き足が上がり、住み慣れたダンプ諸島が遠くなっていく。
 あの入り江の砂浜にも、岬の岸壁にも、葉月姉といっしょに水浴びや散歩をした懐かしい思い出が……穢れのないようにみえて、実は欲望だらけだった弥助は葉月の細い肢体を思い出していた。
 最近は葉月姉も隙がなくてなかなか素肌を見せてくれる機会がない。 
 暑さをものともしない完璧なメイド姿だからだ。
「坊っちゃま?」
 まだ成長途上の葉月の肢体を惜しげもなく晒した水着姿
といってもまだビキニはなく、かなり露出度の低いワンピースだったが
を思い出していた弥助は、背筋の凍るような冷気を浴びて飛びあがった。
「な、なんだか寂しくなるね……」
 どうにか誤魔化せただろうか?
 少なくとも葉月はそれ以上追及する気はないようだった。
 それは葉月もダンプ諸島で暮らした生活を楽しく懐かしく思っているからである。
 まだ幼い弥助、声変わりしてみるみる背の伸びていく弥助、葉月の風呂上がりに控えめながら好奇な視線を送ってよこす弥助、すべて葉月の大切な思い出だった。
 この島にいるかぎり、葉月と弥助は家族だった。むしろ血がつながっていない分だけ、家族以上の何かだった。
 叔父の剛三も姪がもってきた厄介事を嫌な顔ひとつせず引き受けてくれた優しい保護者だった。だけど弥助にいけない知識を仕込んだのは許さない。絶対にだ。
「すまんなあ……さすがにあれは……俺では隠しきれん。ならせめて少しでも頼れる人に、と思ってな」
 もともと剛三は退役するまで海軍士官であったので、その伝手でかつての上官、百目鬼将暉を頼ったのである。
 本当はもっと早く彼を頼るべきではなかったのか、と思う。
 それができなかったのは、剛三は剛三なりに、弥助と葉月と過ごす生活を大切に思っていたのだった。
 将暉はすぐさま直轄の特務部隊を派遣し、弥助と葉月を保護するとともにヒノモトへの帰還を要請した。
 竜退治の功労者、しかも鬼山家の秘宝女郎兼光に選ばれた正統な当主となれば、大人しく南洋で平凡に暮らしてくれというのは無理な話だった。
「いえ、ありがたいと思っています。正直このままずっと葉月姉を日陰者にするわけにはいかないと思ってたし」
「ふえっ? しょ、しょれは……」
 そそそそ、それはどういう意味なのですか、と葉月は惑乱しながらも尋ねようとして舌を噛んだ。
「葉月姉にも自分の幸せを探してほしいから」
 よもやのプロポーズ? と勢い込んだ葉月と剛三は拍子抜けして脱力した。葉月にいたってはペタリと床に座り込んでしまった。
 その拍子にまぶしい太ももが露出する。
 しっかりその白さを目に焼きつけながら、素知らぬ顔で弥助は尋ねた。
「どうしたの? 葉月姉」
「もう! 私のことは心配しなくていいんです!」
 それでも自分の幸せを考えてくれた弥助に文句を言うわけにもいかず、葉月はツンと視線を逸らして言った。
「弥助よ、葉月が幸せになるちょうどいい話があるんだが……」
「叔父様は黙っててください!」
 ――――あるいは、一生をダンプ諸島の田舎で過ごすのならばそんな未来も、と考えなかったといえば嘘になる。
 しかしヒノモトへ帰れば弥助は正式に鬼山家を継承するために、あの鬼山魁と対決しなくてはならない。
 自分は最後まで弥助に尽くしてその力にならなければならないのだ。
 感情に溺れて弥助の重荷になることなど、メイドとして絶対にあってはならないことだった。
「やあ、にぎやかだね」
 傍目には痴話げんかにしかみえない弥助と葉月のやりとりをみていると、自分が若かりし頃の思い出が蘇る。
 四十路に足を踏み入れた高速輸送船高萩の船長、秋吉大尉はなんとも胸の暖かくなる甘酸っぱい思いを噛み締めていた。
 この少年があの竜を退治したことを考えると、この世の中は何か間違っているという気持ちを新たにする。
 帰国後、祖国が少年に何を求めるのか、ある程度秋吉には察しがついているからだった。
 南洋竜が活動期に入った以上、太平洋からテンジク洋にかけて竜が活発化するのは確実で、一人でも多くの戦力が必要になる。
 弥助は功績からも血筋からも、その象徴となりうる男であった。
「……それにしても、まさか中尉が夏島におられたとは」
「予備役中尉だ。今はただの民間人だぞ?」
「あの……叔父様に何か?」
 船長が剛三に対して、非常にフランクであることに気づいた葉月は意外そうに問いかけた。
「霧島中尉は小官が少尉のころの上官でして」
「本当に海軍士官でしたのね。叔父様」
「お前は俺をなんだと思っていたんだ?」
「昼間っからお酒を飲んで、少し余裕ができるとすぐに博打でお金をすってしまうダメな大人の典型かと」
「わかってたけど、それは言わない約束だろおおおおお!」
 目に入れても痛くない可愛い姪のガチな評価に、剛三はがっくりと項垂れて絶叫した。
「ああ、昔は頼りになる上官だったのですよ。酒も煙草もやらない方でした」
「フォローになってそうで、フォローになってねえ!」
「でも、坊っちゃまにお酒の味を教えたのは終生許しませんので」
「何やってるんですか、中尉……」
「俺は悪くねえええ!」
 ちなみに夏島ではヤシの実ジュースがたちまち発酵するので、酒には困ることがない。しかも発酵の度合いや蒸留することによって、多種多様な酒がある。
 甘くて口当たりのよいヤシの実酒は子供にも人気で、地元の子供も祭りがあると気軽に口にしている飲み物なのだ。
 別に弥助に大人の味を教えたかったわけではない。あの島の子供なら、経験してしかるべきもののはずだった。
「台南空の狸と呼ばれたお人がねえ……」
「た、狸?」
 丸々と太った腹が狸のようにみえなくもないが、剛三の名誉のためにいうならば、割と目鼻立ちのすっきりした美男の端くれには入るだろう。
 さすがに狸の異名はどうか、と思う葉月であった。
「いやいや、私も縮軍で海上護衛総隊に回されるまでは海軍航空隊におりましてね? 何度撃墜されてもケロリと帰ってくる男。狸のように死んだふりが上手い男とそれはもう評判で」
「それでも結局最後は視力を失って退役したがな」
「指導者として残ってくださいと上層部が嘆願までしたそうじゃないですか。中尉の技量はあの坂井三郎少尉も認めていたのに!」
「教えられることと教えられないことがあるんだよ」
 剛三の持つ異能は魔眼――遠見と夜目であった。肉眼で数十キロ先まで視認し、夜でも赤外線の力なくして昼間のように見通すことができる。
 ゆえに通常は不可能な夜戦の特殊任務に従事しており、魔眼の使い過ぎで視力が著しく低下してしまったのだ。こればっかりは他人に教えてできるというものではない。
「目がよかったらころの叔父さんは葉月姉より強かったと思うよ?」
 それは嘘偽らざる弥助の本音であった。
 足運び、重心の制御、発気の精度などどれをとっても葉月より剛三が勝る。しかし魔眼の使いすぎによる気の減少と視力の低下は、それだけで剛三の戦力を十分の一以下にしてしまうのだ。軍を退役したのは英断であったといえるだろう。
「――――船長!」
 一人の水兵が息を切らせてラッタルを降りてきた。
「どうした?」
「友軍の海防艦が停船を要求しています! 艦種は……石垣級!」
「特別任務につき詮索無用といえ!」
「それが……反抗すれば撃沈すると言っています!」
「なんだとっ?」
 高萩にも武装はあるが、基本が輸送船であり防盾のない七十五ミリ砲が一門と二十ミリ機関銃が四門のみでしかない。
 十二・七センチ単装砲を三門搭載している石垣級と砲戦を行うのは自殺行為であった。
「まさか……情報が漏れたのか?」
 秋吉は蒼白になった。艦の実力では全く敵う相手ではないからだ。
 鬼山魁の勢力は完全に排除したはずだが、むしろそのことが彼らを刺激してしまうことになったのかもしれない。
 事実、あまりに完璧な警戒態勢が魁の疑念を呼び、覚悟を決めさせてしまった部分はある。
 もちろん正宗たちは、その場合の対抗策も打っているが、それは秋吉大尉に知らされてはいなかった。ニードトゥノウということだ。
「鬼山魁の手先か?」
「すまん……どうやらその可能性が高い。まさか敵がこれほど強硬手段に出てくるとは予想しなかった」
 仮にも同じ帝国海軍に所属するもの同士が砲火を交えるなど、ご一新の幕府軍との戦い以来のことである。ニ・二六事件ですら帝国軍同士は直接交戦には踏みきっていない。
 こちらが輸送船と侮っているのかもしれないが、あまりにリスクの高すぎる行為であった。
「坊っちゃまは渡しません。たとえ誰が相手でも」
相手が誰であろうと弥助の敵とは死ぬまで戦う、と静かに決意を固める葉月をみて、秋吉もまた覚悟を決めた。
「我々も奴らに従う気はない。私の任務は君たちを守ることなのだから」
 しかし武装からいって勝ち目は薄いのも確かである。いったいどうやって彼らを撃退するべきか。これから訪れるであろう海兵を人質にすればなんとかいけるか?
「――――大義名分はどちらにありますか?」
 たった十四歳の少年とは到底思えぬ冷たい声の響きであった。
「や、弥助君?」
「連中の方が無法である、と証明できるのなら難しいことはありません」
 かつて仏生寺弥助であったころ、強いだけでは乗り越えられぬものがあると知った。政治や名分というものがなければ、優秀ではあっても一個人は集団に粛清される。
 鬼山家の真の後継者であるはずの弥助が、ダンプ諸島で逼塞していたのもそのためだ。
 強いだけでは生きていけない。しかし強くなくては生きていけない。
 戦うからには必ず勝つ。だが勝ったそのあとの立ち位置を見定めておかなくては、葉月や剛三を守り切ることができない。
 ゆえに自分の立ち位置を確認することは、弥助にとって絶対に必要なことであった。
「問題はない。我々の任務はあらゆる命令に上位する」
 秋吉は背筋に氷柱を無理やり押し込まれた思いであった。先ほどから鳥肌が止まらない。
 弥助が全く虚勢や誇張ではなく、本気で海防艦ごとき相手にならないと考えているのがわかるからだ。
 これまで頭でしかわかっていなかった、弥助が竜を殺した少年であるということを、ようやく秋吉は皮膚感覚で理解したのである。
「――では、ぶったおすだけですね」
 もう政治を侮っていた前世の弥助ではない。今後の弥助の価値を高めるためにも、できるだけ派手に、かつできるかぎり生き証人を残したまま圧倒的な力を見せつけるつもりであった。

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