ヤンデレな義姉妹によるラブコメ
騒がしい日々
「お兄ちゃん、起きて」
「・・・う、もう朝か・・・」
眠たい目を擦りながら、俺は重たい身体を起こした。アルテナイの右手をチラリと見ると、結構大きめの包丁が握られていた・・・。
「うあっ!!何で、包丁なんて持っているんだよ!?」
「何でって・・・。今日の分のお弁当作ってるからに決まっているじゃない」
あ、そうだった。この霧島家では、母さんと義姉さんと義妹で一日ごとに弁当を作る担当を回しているんだった。
「もう、お兄ちゃんって本当にだらしないんだから」
義姉と義妹は長年、日本で暮らしてきたため、日本語が流暢に話せるようになっていた。
二人がヤンデレである事を知ったのは、三年前のことだ。姉さんの部屋に本を借りるために行ったんだが、義姉さんはまだ帰ってきていなかった。
悪いとは思ったが勉強で使う為に、置き手紙を書いて借りていくことにしたんだ。
書いている途中、ふとある一冊のスクラップ帳が目に入った。
表紙にはこう書かれていた。
『♡ゆうた♡』
俺の名前だけが、書かれていた。ますます何が書かれているのか気になってしまった。俺は意を決して見てみる事にした。
・・・中には俺の盗撮したであろう写真が、無数に貼ってあった。俺が、同級生の女の子と並んで話している写真では、女の子が黒く塗りつぶされていて、俺はとんでもない狂気を感じた。
(やべえもの見ちゃった・・・)
そう思った俺は、そのスクラップ帳を閉じた。
「・・・何をしているの?」
背後を振り向いていると、何と姉さんが立っていた。
「いやぁ、ちょっと本を借りようと思って・・・」
姉さんは、俺が手にしていたスクラップ帳を見て、ニンマリと笑みを浮かべた。
「あぁ、それ見たのね?」
「・・・ごめんなさい、姉さん!誰にも言わないので許して下さい・・・」
俺は渾身の土下座をした。
「・・・私の事、好き?」
姉さんは、俺に聞いてきた。
「もちろん!俺の自慢の姉さんだよ」
「いや、そういう意味じゃなくて、恋愛的に好きかどうかを聞いてるんだけど」
・・・あれ?俺の聞き間違いかな?と、初めは思った。でも、姉さんみたいな美少女、しかもロシア人を彼女に出来たら最高だろうな、とは思っていたが、義理でも俺の姉だ。手を出してはいけない。
「いや、姉さんは凄い美人だとは思うけど、俺達は家族だ。さすがに、恋愛対象としては・・・」
そこまで言った途端、俺は姉さんにベットに押し倒されてしまった。
うお、近くで見ると一層綺麗だな・・・じゃない!今すぐ逃げないと大変な事になるかもしれない!!
俺は、身体をくねらせて脱出を試みたが、とても強く押し倒されていてびくともしなかった。
しばらくして、姉さんは俺にキスをした。
俺は急いで唇を離した。
「・・・ふふ、初めて会った時からずっと好きだったの・・・」
その時の姉さんの笑顔は、とても病んでるように見えた。完全に怖くなってしまった俺は、隙をついて何とか逃げる事が出来た。
それ以来、姉さんは俺が他の女の子と話しているだけで、すぐに束縛する様になってしまったのだ。
そして数ヶ月経って、クリスマスがやってきた。妹が、ツリーの飾り付けをしていると何か紙切れが落ちたので、それを拾って見てみると・・・俺の盗撮したであろう写真だった。
・・・え?妹も?なんて思って、突っ立っていると妹がこっちに気づいた。
「・・・あ、見ちゃったか・・・」
「俺、この事誰にも言わないから許してくれ」
またもや、土下座をしてその場をしのごうとした。
「・・・お兄ちゃん、顔上げて」
そう言われて、顔を上げるといきなり妹にキスされてしまった。
俺は焦って自分の唇を離した。
「・・・会った時から好きだったよ・・・」
さすが姉妹だなぁ、と思った。
その後、クリスマスを無事に終えたものの、義姉妹の束縛は止まらず・・・今に至る。
俺はベットから降り、制服に着替え始めた。本当に何故、俺が好かれるのか理由が分からなかったが、この重い愛に耐えるべく気を引き締めた。
「・・・う、もう朝か・・・」
眠たい目を擦りながら、俺は重たい身体を起こした。アルテナイの右手をチラリと見ると、結構大きめの包丁が握られていた・・・。
「うあっ!!何で、包丁なんて持っているんだよ!?」
「何でって・・・。今日の分のお弁当作ってるからに決まっているじゃない」
あ、そうだった。この霧島家では、母さんと義姉さんと義妹で一日ごとに弁当を作る担当を回しているんだった。
「もう、お兄ちゃんって本当にだらしないんだから」
義姉と義妹は長年、日本で暮らしてきたため、日本語が流暢に話せるようになっていた。
二人がヤンデレである事を知ったのは、三年前のことだ。姉さんの部屋に本を借りるために行ったんだが、義姉さんはまだ帰ってきていなかった。
悪いとは思ったが勉強で使う為に、置き手紙を書いて借りていくことにしたんだ。
書いている途中、ふとある一冊のスクラップ帳が目に入った。
表紙にはこう書かれていた。
『♡ゆうた♡』
俺の名前だけが、書かれていた。ますます何が書かれているのか気になってしまった。俺は意を決して見てみる事にした。
・・・中には俺の盗撮したであろう写真が、無数に貼ってあった。俺が、同級生の女の子と並んで話している写真では、女の子が黒く塗りつぶされていて、俺はとんでもない狂気を感じた。
(やべえもの見ちゃった・・・)
そう思った俺は、そのスクラップ帳を閉じた。
「・・・何をしているの?」
背後を振り向いていると、何と姉さんが立っていた。
「いやぁ、ちょっと本を借りようと思って・・・」
姉さんは、俺が手にしていたスクラップ帳を見て、ニンマリと笑みを浮かべた。
「あぁ、それ見たのね?」
「・・・ごめんなさい、姉さん!誰にも言わないので許して下さい・・・」
俺は渾身の土下座をした。
「・・・私の事、好き?」
姉さんは、俺に聞いてきた。
「もちろん!俺の自慢の姉さんだよ」
「いや、そういう意味じゃなくて、恋愛的に好きかどうかを聞いてるんだけど」
・・・あれ?俺の聞き間違いかな?と、初めは思った。でも、姉さんみたいな美少女、しかもロシア人を彼女に出来たら最高だろうな、とは思っていたが、義理でも俺の姉だ。手を出してはいけない。
「いや、姉さんは凄い美人だとは思うけど、俺達は家族だ。さすがに、恋愛対象としては・・・」
そこまで言った途端、俺は姉さんにベットに押し倒されてしまった。
うお、近くで見ると一層綺麗だな・・・じゃない!今すぐ逃げないと大変な事になるかもしれない!!
俺は、身体をくねらせて脱出を試みたが、とても強く押し倒されていてびくともしなかった。
しばらくして、姉さんは俺にキスをした。
俺は急いで唇を離した。
「・・・ふふ、初めて会った時からずっと好きだったの・・・」
その時の姉さんの笑顔は、とても病んでるように見えた。完全に怖くなってしまった俺は、隙をついて何とか逃げる事が出来た。
それ以来、姉さんは俺が他の女の子と話しているだけで、すぐに束縛する様になってしまったのだ。
そして数ヶ月経って、クリスマスがやってきた。妹が、ツリーの飾り付けをしていると何か紙切れが落ちたので、それを拾って見てみると・・・俺の盗撮したであろう写真だった。
・・・え?妹も?なんて思って、突っ立っていると妹がこっちに気づいた。
「・・・あ、見ちゃったか・・・」
「俺、この事誰にも言わないから許してくれ」
またもや、土下座をしてその場をしのごうとした。
「・・・お兄ちゃん、顔上げて」
そう言われて、顔を上げるといきなり妹にキスされてしまった。
俺は焦って自分の唇を離した。
「・・・会った時から好きだったよ・・・」
さすが姉妹だなぁ、と思った。
その後、クリスマスを無事に終えたものの、義姉妹の束縛は止まらず・・・今に至る。
俺はベットから降り、制服に着替え始めた。本当に何故、俺が好かれるのか理由が分からなかったが、この重い愛に耐えるべく気を引き締めた。
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コメント
来亜子
ロシア人の美人姉妹ってのがいい!
続きも楽しみにしてるー