【旧版】自分の娘に生まれ変わった俺は、英雄から神へ成り上がる
番外編 夜の影の正体は?
みんなでご馳走をお腹いっぱいになるまで食べ終わった後。俺とエリナ、アリサ子供三人組は、お風呂に入り俺の部屋で仲良く談笑していた。
「シアちゃん、エリナちゃんある噂話があるんだけど知ってる?」
「あー、知らない知らないよー」
「ちょっとシアちゃん!最後まで聞いてよぉ〜」
「えーめんどくさい」
「もうシアちゃん!」
アリサは俺のことをポカポカと叩いた。
「痛いよアリサ、わかった、分かったから、話聞くから!!」
「むぅ、じゃあ許す!!」
「は、はぁ…」
「じゃあ話すよ?二人とも、聖なる日の夜の噂って知ってる?」
「えっ、夜の噂?」
「うん、聖なる日の夜の空に、突如に現れる不思議な人影があるって」
「ひっ!!」
「不思議な人影か…」
今まででそんなこと一度も聞いたことがない。もしかしたらエルフだったからっていう理由で知らなかった可能性もあるが。
「でも少し気になるな…ねぇ、エリナはーー」
「聞いたことないわよ!!ううっ…」
「幽霊だったりして」
「ひぃぃーー!!」
エリナってもしかして、
「もしかしてエリナちゃんって怖いもの苦手?」
「ち、違うわよっ!!」
「エリナの後ろお化けが」
「ひっ、ひぃぃ!!」
エリナは俺に思いっきり抱きついた。そして抱きついたエリナの手は、ぶるぶると震えている。
「やっぱり怖いんじゃん」
「そ、そうよっ!わ、わるいかしら!!」
「別に悪くないよ。だけど怖いときは怖いって言わないといつか大変なことになっちゃうよ?」
「シア…」
「怖いときは私に甘えてもいいんだよ?」
「うん、じゃあ…甘える…わね?」
「う、うん」
「じゃあ、いくわよ…」
エリナは、ゆっくりと俺に近づいてーーー抱きついた。
や、柔らかい!!
今更だが、少し罪悪感が…この状況どうする俺!?
「むぅ、いいなぁ」
「えっ?アリサ?」
「私もシアちゃんに甘える!!えいっ!!」
「うわぁ!!」
俺は二人の重さに耐えられずにそのままベッドに倒れ落ちた。
「………」
「ぷっ、あははっ」
「あははっ、なにその笑い方。アリサおかしいわよ!あははっ!」
「いや、エリナも十分おかしいと思うんだけど…」
「な、なんにゃとー!!」
その後俺たちは、遊びすぎて疲れたのか、すぐに寝てしまった。
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その日の真夜中のこと。
ガチャッ。
シトレアの部屋のドアが誰かによって開かれた。だが、シトレアたちは疲れてぐっすり眠ってしまっているため、一向に起きる気配はない。
その誰かは、三人が寝ているベッドに近づき、静かに何かを置いた。
「メリークリスマス、可愛い子ちゃんたち」
その誰かは、そのまま部屋から出てどこかへ行ってしまった。
そして次の日の朝のこと。
「シアちゃん、起きて!!シアちゃん!!」
シトレアはその大きな声に気づいて目を覚ました。
「ふにゃ…なに、アリサたち?ふわぁ…」
「見てみてこれ!」
「うん?これは…」
「そうだよ!!プレゼントだよ!!」
「えっ?」
「早速開けてみようよ!!」
「そうね、開けてみるしかないわね」
二人は、早速プレゼントの袋を開けていった。
「わぁ、これ私の好きな香りの香水だわ!」
「これ私が欲しかった剣だー!!」
俺は二人の会話に微笑んだ後、プレゼントが置いてあった近くに手紙が置いてあることに気づいた。
「これは…」
「ほら、シアちゃんのもあるよ!!」
「分かった今いくよ」
俺は手紙を元の場所に置いて二人のところへ向かった。
"メリークリスマス親愛なる子供たちへ"
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