【旧版】自分の娘に生まれ変わった俺は、英雄から神へ成り上がる
第134話 姉妹の関係はいづれ平行線だ
《サラ視点》
私は歩きながら考えていた。
お姉ちゃんと会うのは久しぶりだし嬉しい。だけど、お父さんやお母さんが死んでからお姉ちゃんは激変した。私を避けるようになったのだ。そして、ついには私の前から逃げるように姿を消した。
そんなお姉ちゃんと今日は戦うんだ。
正直言ってとても戦いづらい。逃げられるなら逃げてしまいたい。だけど、逃げてるだけだとこの状況はいつまでも平行線だ。
頑張らないと。
それをシアが教えてくれた。そのシアのためにも頑張らないと。
私は指定の場所に立った。目の前にはお姉ちゃんが立っていることだろう。だけど私は、お姉ちゃんがいると思うと顔を上げられない。
始まりの合図があるのまで待とう。そして始まった瞬間に顔を上げれば…
だけど、その始まりの合図はいつになってもなることはなかった。
なぜなら……
そして私は顔をゆっくりと上げて目を開けた。
「えっ…?」
「シャルルが来なかったことにより、サラの不戦勝とする!」
そう、私の前にお姉ちゃんはいなかった。
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