【旧版】自分の娘に生まれ変わった俺は、英雄から神へ成り上がる

東郷 アリス

第98話クラス発表



「うわぁ…すごい…」


俺たちは周りを見ながら学園の中を歩いていく。
そして見て分かったことがある。
それは、この学園の設備が思わず声に出てしまうくらいすごいということだ。


この王都パルナメア学園は、他の地方にある学園よりも歴史ある学園らしい。
それもあってこの学園の生徒たちはとても優秀だとか。


そして何よりもこの学園は、身分関係なく、魔法の才能、剣や弓などの武器の扱いが達者であるもの、いえば才能さえあれば誰でも入学することが出来る。


そう考えると俺は入学できない気がする…
ヨメナにさえ戦いは向いてないだて言われたしな。


そんな俺が入学出来るとなれば、俺の場合は何か理由があるんだろう。


そう考えながらも、俺たちは学園内を歩き続ける。


そして奥に進むほど俺たちと同様、今日この学園へ入学するであろう子供と、付き添いの親たちが増えてくる。


その人たちは、俺たちが横を通り過ぎると、じろっと俺たちに目線を向けてくる。
いや、もっと詳しくいえば俺にだな。


めっちゃ気まずい!…


そんな中、俺たちに話しかけてくる人がいた。


「ちょっとそこの新入生さん。こちらをどうぞ?」


よく見ると、話しかけてきた人はこの学園の先輩らしい人たちだった。
みんなに配ってるからして、俺たち目的じゃなくてただ紙を配るだけみたいだな。


そして俺は、一旦エリナとサラと手を繋ぐのをやめてその紙をもらう。


「ん?ああ、クラス分けの紙か」


その紙を見ると、クラス分けが書かれていた。
その紙によると、クラスは、A、B、C、三クラスに分かれるらしい。


そして俺の名前はとというと…おっ!A組だ!
おっ、サラも一緒だぞ。
一応、これでサラについて今は問題ないだろう。


「私はB組だよ!」


「私もだわ」


アリサとエリナはB組らしい。


そんな中。
俺は紙に可笑しなことが書いてあることに気がついた。


「担任……ヨメ…ママ!?」


「そうよ。私がシアたちの担任よ!」


その声の方を見ると、そこにはその張本人、ヨメナがいた。





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