【旧版】自分の娘に生まれ変わった俺は、英雄から神へ成り上がる

東郷 アリス

第28話 遺跡の中に入ってみよう!



朝、俺はみんなが起きる二時間前くらい前に起きた。夢の中でフローラと話した約束を果たすためだ。自分の好奇心というのもあるが…


俺は、簡単に服を着替えてから自分の部屋の窓から外へ向かう。そして裏庭を通って遺跡に向かう。身体強化をしながら。


遺跡には身体強化を使っていたため、すぐにたどり着くことができた。俺はその遺跡の中へ向かった。


中に入ると昨日ヨメナが言ってた通り、下へと階段が続いていた。暗くて明かりが見えないが、俺は千里眼を持っているから大丈夫だ。


奥に進むと階段が終わり、まっすぐの道になる。
俺は、そのまっすぐな道を進んでいった。


そしてその道は、途中で行き止まりになった。大きな壁で前が塞がれている。近くに寄って見ると何か文字が書いていた。


この文字見たことないのに、読める…


「あっ!そういえば!」


フローラが俺に神聖語を授けるとかいってたっけ?たぶん、それでかな?


とりあえず俺は、書いてある文字を一通り読んで見た。


「この場所に、六属性の魔法を流せ?」


俺は両目と手を使って、その場所に魔力を流し込んでみる。すると、辺りは光って俺もその光に包まれていった。


そしてしばらくして光が収まり俺が辺りを見渡すと、辺りはさっきと違い、色々な結晶で埋め尽くされていた。その中には珍しい金属などといった結晶のものもある。


すごい。


俺はその結晶が続く道のりを歩いていく。だけどなぜか少し息苦しい。俺はそう思いながらも道を進んでいく。


そして歩いていくと少し道が開いた場所に到着した。中心には何かが召喚されると思われる場所が見受けられた。


そしてその予想は現実となって蘇った。


「あなたは誰ですか?」


どこからか声がする。


俺は辺りを見渡すが、その声の持ち主らしき人はいない。


「普通の人にはみることが出来ません。ですがあなたは、六つの属性の魔法を使える持ち主です。なので強制的に私の契約者になってもらいます」


「契約?」


「はい。ここに来たものは私と契約することが出来ます。その権利をあなたは今をもって得ることが出来ました」


「契約というのは?」


「契約は、あなたの魔力消費および、増加を促します。あと、成長にプラス。一番は、私の知識が使えることですね。私と契約すれば、少量の魔力は必要ですが、私はあなたの中に入りいろいろと他の人にバレずに知識を補うことが出来ます。人間の例でいうと、テストでカンニングし放題といったところですかね」


「その話乗った!」


俺はくだらないことの理由で、自分自身を売ってしまった。だが、後悔はしていない!!


「では、契約させていただきだきます。目をつぶってください」


俺は、素直に目を瞑る。


「チュッ」


俺の唇に温かいものが触れたのを感じ取った。びっくりして俺は目を開けてしまう。


そこには可愛らしい少女が立っていた。


「えっ…」


俺はそれに盛大に驚いてしまった。





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