【旧版】自分の娘に生まれ変わった俺は、英雄から神へ成り上がる
第25話 一年前に言ったこと
「んっ、んー」
なんか苦しい。俺は、その苦しさに気づいて目を覚ました。
俺の目の前には、たわわなおっぱいが…なぜ?
なぜヨメナが俺のベッドで寝ている?
俺はとりあえずヨメナの胸から離れる。
なんか頭が痛い。
なんでだろう?
「んっシアー?」
どうやらヨメナも目を覚ましたらしい。
「ママ、何で私のベッドで寝てるの?」
「シア、昨日何したか覚えてないの?」
えっ、俺昨日そんなやばいことやらかしたの?
俺は、躊躇いながらもヨメナに聞いた。
「マ、ママー、私って昨日何をしたの?」
「やっぱりシア昨日のことを覚えていないのね。昨日シアってば間違ってお酒を飲んじゃったの。それでシアね、ママのこと好きっていってくれたのよ」
そんなこと言ってたのか。
「それでシアがね、ママにすきーって言って抱きついてくれたの、だから私も大好きよって抱き返してあげたのよ?そのときのシアってば、すごく可愛くて…」
「ちょっとまってママ!ストップ、ストーップ!」
俺は顔を赤くしてヨメナのことを止める。
「本当は、ママのこと好きじゃないの?」
「うっ」
ヨメナは俺のことを上目遣いで、しかも少し涙目になって俺のことを見つめてくる。
それはずるい!
「マ、ママのことはす、すきっだよ」
「うん!ママもシアのこと大好きだよー!」
そう言って俺に抱きついてくる。やっぱり、ヨメナに抱きつかれるのは悪くない。
むしろ柔らかてサイコー!
「あの…親娘で仲がとても良いのは良いのですが、朝からその…いちゃいちゃしすぎなのではと…」
「「すみません…」」
俺たちはしょんぼりしながら、オシエにあやまったのだった。
俺はいつもと同じように服を着て、朝食を四人で食べる。
今日はサンドウィッチだ。中にはたまごが挟まれている。いわゆるタマゴサンドだ。俺は、小口で食べ始める。
今の俺は食べるのにも時間がかかる。それに今の俺の胃袋は小さいから、あまり食べることができない。お皿には二つよそられているが、二つ目は無理だろう。
「ママーもーおなかいっぱい」
「そうね、じゃあママがシアの食べてあげるねー」
そう言って俺の皿からサンドウィッチを取った。
そんな食事風景であった。
そしてしばらくしてみんなが食べ終えたときに、オシエが何となく話し始めた。
「そういえば、一年前くらいにお花で押し花作ろうって話してましたよね」
「?…あっ、そういえばそうだったわね。でもパーティーの後だから、何日か開けてから行きましょう」
「そうですね、その方がいいと思います」
こうして俺たちは、何日かした後に、押し花のお花を取りに行くことに決まった。
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