声優さえできればいい

東郷 アリス

第15話 キ◯ナアイのコラボカフェ



「で、ここが賢太郎の行きたかったカフェなのね」


「ああそうだ!ここが俺が行きたかったカフェ、キ◯ナアイのコラボカフェだ!」


「キ◯ナアイ?それって何のキャラクター?」


「ふっふっ、よくぞ聞いてくれました。雪菜さん。では説明しよう」


ああ、また始まった。
賢太郎、自分の好きなことになると熱くなるんだよね。


「キ◯ナアイとは「待って!キ◯ナアイは私も知ってるから私が説明するわ!」


「そうか?じゃあ頼むぜ!」


「ふぅ…」


結花奈のおかげで助かったよ。


「では結花奈さん。キ◯ナアイとは?」


新堂さんが結花奈に尋ねる。


「キ◯ナアイは、バーチャル◯チューバーの中で一番の人気があるキャラクターなんだよ」


「「バーチャル◯チューバー?」」


雪菜さんと新堂さんが首をかしげる。


ま、初めての人は分からないわよね。


「えっと…二次元のキャラクターが◯チューブで動画を上げるとバーチャル◯チューバーになるんだよ。ひ◯きんとかは三次元だから単なる◯チューバーかな」


「うーん…たぶんわかったかな?」


何故疑問形?


「ま、まあ、そこは置いといて。少し疑問に思ったことがあるんだけど、賢太郎」


「なんだ、結花奈」


「これってカフェっていうの?」


「………」


そこは賢太郎も無反応を貫いた。


確かにそうだろう。


席とか少ししかないし。
プレハブの建物だし。


でも、独特の雰囲気があって楽しめそうな気がしなくもない。
そう私は思う。


「…で、でもさ!メニュー見てみろよ!なんかすげーやつばっかだぜ!」


賢太郎に言われて私たちはメニューをみる。


確かにメニューの量は少し少ないかもしれないけれど、とても楽しめそうなメニューだった。
キ◯ナアイのファン以外でも結構楽しめそう。


「確かにいいメニューですわ」


「うん、楽しめそうでいいね!」


「じゃあ、みんな好きなやつを頼みましょうか」


結花奈がそう言って、私たちは順番にメニューを注文していった。


その後私たちは、ランチタイムのひと時を楽しんだ。















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