第９話 やらかしのディープキス

フィールドワークが明日に控えた前の日の夜。


時刻はもう次の日になる少し前。


私は明日のフィールドワークのための準備をしようとしていた。


もう少し早く準備をしたかったのだけど、
声優のお仕事があるからしょうがない。


私はフィールドワークのしおりを見る。


集合は明日の九時に駅集合。


駅集合だし、姉さん車で送ってもらえるからゆっくりで大丈夫だ。そして、私が心配していた八時間過ぎてしまうことは大丈夫だった。


九時から三時、四時ぐらいまで。
四時にしてもまだ一時間は男でいられる時間は残ってる。だから大丈夫。


というか、今思ったのだけど、持ち物財布とスマホくらいじゃないかしら？


一応買ったときのためにバッグも必要だけれど、準備が必要なほどではないのよね。


それが分かったことだし、じゃあ寝ようかしら？
というか、すごい眠いわ…


「ふわぁ…」


私は眠気に負けてしまいそうな目をこすりながら自分の部屋に戻る。


そしてベッドへダイブ。


「ん？」


なんかいい感触だ。あったかいし。中の物もなかなかだわ。


「んっ！？ちょ、カノン！」


なんか姉さんの声が聞こえたけど…気のせいよね？


というか、もう本当に眠いわ…


おやすみ…


私はそのベッドで眠りについた。














そしてフィールドワーク当日。


「ちょと、きりん、きりん！大変よ！」


「んっ？何〜…えっ？男になってる…何でだ？しかも姉の部屋にいるし」


「きりん、夜のこと覚えてないの？私の部屋にねむーいとか言って入ってきたでしょ？しかもベッドにダイブしたあと…」


「あっ、そういえばなんか柔らかいのと」


「そう、それ。それが原因」


「それとは？」


「その時にきりんは私とキスいえ、ディープキスしてのよ！」


そうだったのか。
あれは姉の唇と舌の感触か。


「あっ、ごちそうさまでした」


「お粗末様でした。…じゃなくて！どうするのよフィールドワーク！」


「えっ、またキスすれば…」


「ずっと前に一日に八時間しか男になれないって分かったじゃない」


「やべ、そうだった。本当にやばいぞこれは。姉」


「？」


「どうすればいい？」


姉は呆れようにしてから一つ方法はあると言った。


「それはね？ゴニョゴニョーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーね？わかった？」


そして俺は、私に、カノンに戻って言った。


「すごーく気がすすまないけど分かったわ。やってみる」


そして私と姉さんの作戦は開始された。