エルフ始めました。
プロローグ。三人で暮らす事になりました。
朝になった。いつもの目覚まし代わりのキャラクターボイスで起きる朝とは違い、また特に目覚ましというものもあるわけではなく、自然に目を覚ました。
否。その表現は少し違うのかもしれない。具体的に言うと、俺の両隣にある柔らかな、そして確かな熱を含んでいるものが俺の身体を抱きしめているからかもしれない。いや、からなのだろう。
朧気になっている目を覚ますように手で擦ると、更にその実感が湧いてくる。
俺の両隣には姉さんと未玖がすやすやと寝ていた。
普通のベッドでは三人が寝る余裕はないが、三人が余裕で寝れるキングサイズが用意されていたため、寝てる間に誤って落ちてしまうなんていうことはなかった。それでも俺は、三人でこのベッドで寝ることを拒んでいた。
だって、女子二人と一緒に寝るんだぜ?(俺も今は女だけど)例え血の繋がっている姉二人とはいえ、身内贔屓抜きでもずば抜けて可愛い二人と寝るのはやばいだろ。しかも、寝るときには二人とも俺の腕に抱きついて寝るから胸の感触が直に伝わってくる。
これでは、流石の俺でも寝ようにも寝れない。
流石に昨日は色々あり過ぎて疲れたから無理やり寝たけど。
俺は二人を起こさないために静かにベッドを降り、寝室のドアを開け、そして閉めた。
「ふぅ……」 
一息つき、俺は見慣れない廊下を歩き始めた。
「えーと……トイレはこっちか」
そしてトイレも無事に見つけ用を足す。自分が昨日まで住んでいたトイレとは違い、流石値が高い一軒家というべきか。想像以上のハイスペックだった。
因みに、トイレの便器に付いているスイッチが気になって押してしまい、大変な事になったのは、ここだけの秘密である。姉二人にバレたら怠いからな。
そして俺はまた寝室に戻った。寝室に戻ると、既に二人は起きていて、絶賛着替え途中だった。
「あっ、エルおはよー」
「えーくんおはよー」
「お、おう……」
目の前でテキパキと着替えていく二人を見て、唖然としてしまう。
いや、せめて二人とも俺がいないところで着替えてくれないかな?俺男だよ?今は女だけど!家族でも必要最低限の礼儀はしっかりしようぜ?
という心の声が届くはずもなく……二人の着替えはあっという間に終わってしまった。
「じゃあ、私たちはご飯作って先に下で待ってるからら。エルの着替えもそこに置いといたから早く着替えで降りてきてね?」
「えっ、あのーーーー」
そう言って二人は寝室から出て行ってしまった。そして寝室には俺一人。外には二人が階段を駆け下りる音が聞こえてくる。
俺は一つため息をつき、ベッドの上に置かれていた服を取って広げた。
「って、これミニスカートじゃん!?」
うわぁ……最悪。
しかし、あの二人に逆らうことはほぼ出来ない。姉さんばかりはそこそこ拒否れることはあるが、未玖が絡んでくると気が変わらない限りまず無い。
そのため、嫌々着替える事にした。
てかそもそも何で三人で暮らす事になったんだ?
その理由は昨日まで遡る……
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