エルフ始めました。
第18話 エルフ、ランジェリーショップにいく。
 
そして流れるまま隣のランジェリーショップへ入店したものの。
いざ入ってみると、男の俺にとってはこんな雰囲気の場所は初めてだったため、別世界に感じてしまう。
「何今更恥ずかしがってるのよ」
「いや、実際に来てみるとちょっと恥ずかしいというか、場違いと言いますか……」
「はぁ……もうしょうがないわねー。ほら、下着は私が選んであげるから、エルは試着室に待機してなさい」
未玖は呆れたように言いながら、俺に合う下着を選びにいった。
そして俺は未玖に言われた通り、空いている試着室にてのんびり待っていることにした。
が、その向かう途中に問題が発生した。
「あのー、何かお困りでしょうかー?」
そう、女の店員が俺に話しかけてきたのだ。
自分のホームである秋葉や池袋で話しかけられたり、未玖などといった知り合いが一緒にいるならまだしも、ランジェリーショップという俺にとって完全アウェーとなる場所で、異性に話しかけられるというのは酷な話じゃなかろうか。
「良ければお客様に合うものをこちらがご用意致しますよ!」
「あ、あのー」
きっぱり断ろうとしたが、店員の営業スマイルが眩しくて断ろうにも断れない。
こういう時はちゃんとした断り方があると思うのだが、相手を傷つけてしまいそうで気が気でない。
「あのーお客様?」
ああ〜、こういう時はどういう言葉を返せば良いんだよ!
そうやって困り果てていると、横から俺の助け船がやってきた。しかも超ストレート級の。
「私がこの子のを選んであげてるから店員の出る幕はないわよ」
「「へっ?」」
そこには堂々と立って、いつもより頼もしく見える未玖がいた。
店員も俺も、その威圧感に圧倒されている。
だが、それも一瞬のことだった。
「だって私は世界で一番のデザイナーなのよ?私よりもこの子に合う下着を選んであげられる人なんてこの世に存在するわけないじゃない!ましてやーーーー」
そう、未玖の自慢話が始まったのだ。俺はいつものことだと割り切って諦めてしまっているが、女の店員は、「はぁ……」と呆れてしまっている。
そしてついには、「私別にしなきゃいけないお仕事があるので」と言って、店の奥に去ってしまった。
「何なのよ、あの店員は。まだ話し終わっていないというのに。失礼ね」
未玖はまだ話し足りないのか、顔を少し膨らましている。
「まあ、いいわ。じゃあエル、私が選んできた下着を着けてみなさい。まあ、私は目で人のスリーサイズが分かるから間違いは無いと思うけど」
「お、おう」
俺はさっそく試着室に入り、服を脱ぐ。そして家で教えてもらった方法を思い出して、未玖に選んでもらった下着を着けていく。
だが、そこでさっきも起こった問題が発生。
「あのー、未玖、ちょっと中に入って見てもらってもいい?」
「何よ?ブラくらい一人で着けられるようにしなさいーーーーって嘘でしょ?」
そこで見た光景に未玖は唖然とする。そしてもう一度めをこすって確認するが、その状況は変わらない。
「えっ?これって現実?」
「ああ、恥ずかしいことにこれは現実だよ未玖」
「エルって着痩せ、うんん。凄く着痩せするタイプだったのね。私さっき揉んでたのに気づかなかったわ……」
未玖は俺の胸と睨めっこし始める。
「あの……未玖さん?」
「ーーーーへっ?ああ、ごめんなさいエル、あり得ない大きさの胸を見てぼうっとしてたわ」
げっ、そんなに怒りを貯めてるのか!?
「あの……怒っていらっしゃる?」
俺は未玖の様子を伺った。だが、未玖は俺の言葉を聞いて笑って話し始めた。
「こんなに大き過ぎると怒る気力も出ないわよ。じゃあこの大きさに合うもの選んでくるわね?
「お、おう」
「その下着は戻すから脱いどきなさいよ」
そう言って未玖は再び下着売り場に戻っていった。
俺はというとーーーーやっと肩の荷がおり、その場に座り込むのだった。
そして流れるまま隣のランジェリーショップへ入店したものの。
いざ入ってみると、男の俺にとってはこんな雰囲気の場所は初めてだったため、別世界に感じてしまう。
「何今更恥ずかしがってるのよ」
「いや、実際に来てみるとちょっと恥ずかしいというか、場違いと言いますか……」
「はぁ……もうしょうがないわねー。ほら、下着は私が選んであげるから、エルは試着室に待機してなさい」
未玖は呆れたように言いながら、俺に合う下着を選びにいった。
そして俺は未玖に言われた通り、空いている試着室にてのんびり待っていることにした。
が、その向かう途中に問題が発生した。
「あのー、何かお困りでしょうかー?」
そう、女の店員が俺に話しかけてきたのだ。
自分のホームである秋葉や池袋で話しかけられたり、未玖などといった知り合いが一緒にいるならまだしも、ランジェリーショップという俺にとって完全アウェーとなる場所で、異性に話しかけられるというのは酷な話じゃなかろうか。
「良ければお客様に合うものをこちらがご用意致しますよ!」
「あ、あのー」
きっぱり断ろうとしたが、店員の営業スマイルが眩しくて断ろうにも断れない。
こういう時はちゃんとした断り方があると思うのだが、相手を傷つけてしまいそうで気が気でない。
「あのーお客様?」
ああ〜、こういう時はどういう言葉を返せば良いんだよ!
そうやって困り果てていると、横から俺の助け船がやってきた。しかも超ストレート級の。
「私がこの子のを選んであげてるから店員の出る幕はないわよ」
「「へっ?」」
そこには堂々と立って、いつもより頼もしく見える未玖がいた。
店員も俺も、その威圧感に圧倒されている。
だが、それも一瞬のことだった。
「だって私は世界で一番のデザイナーなのよ?私よりもこの子に合う下着を選んであげられる人なんてこの世に存在するわけないじゃない!ましてやーーーー」
そう、未玖の自慢話が始まったのだ。俺はいつものことだと割り切って諦めてしまっているが、女の店員は、「はぁ……」と呆れてしまっている。
そしてついには、「私別にしなきゃいけないお仕事があるので」と言って、店の奥に去ってしまった。
「何なのよ、あの店員は。まだ話し終わっていないというのに。失礼ね」
未玖はまだ話し足りないのか、顔を少し膨らましている。
「まあ、いいわ。じゃあエル、私が選んできた下着を着けてみなさい。まあ、私は目で人のスリーサイズが分かるから間違いは無いと思うけど」
「お、おう」
俺はさっそく試着室に入り、服を脱ぐ。そして家で教えてもらった方法を思い出して、未玖に選んでもらった下着を着けていく。
だが、そこでさっきも起こった問題が発生。
「あのー、未玖、ちょっと中に入って見てもらってもいい?」
「何よ?ブラくらい一人で着けられるようにしなさいーーーーって嘘でしょ?」
そこで見た光景に未玖は唖然とする。そしてもう一度めをこすって確認するが、その状況は変わらない。
「えっ?これって現実?」
「ああ、恥ずかしいことにこれは現実だよ未玖」
「エルって着痩せ、うんん。凄く着痩せするタイプだったのね。私さっき揉んでたのに気づかなかったわ……」
未玖は俺の胸と睨めっこし始める。
「あの……未玖さん?」
「ーーーーへっ?ああ、ごめんなさいエル、あり得ない大きさの胸を見てぼうっとしてたわ」
げっ、そんなに怒りを貯めてるのか!?
「あの……怒っていらっしゃる?」
俺は未玖の様子を伺った。だが、未玖は俺の言葉を聞いて笑って話し始めた。
「こんなに大き過ぎると怒る気力も出ないわよ。じゃあこの大きさに合うもの選んでくるわね?
「お、おう」
「その下着は戻すから脱いどきなさいよ」
そう言って未玖は再び下着売り場に戻っていった。
俺はというとーーーーやっと肩の荷がおり、その場に座り込むのだった。
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