あの滑走路の向こう側へ
第2章 一、プロローグ
翌週にはゴールデンウィークを迎えようかという暖かい日差しを受ける応接室に、
芹沢唯はリクルートスーツを着て座っていた。
「うちは、空港みたいに華やかな
お仕事じゃないですが、大丈夫ですか?」
続けて、いくつか質問に答え、
和やかに面接は終了した。
「ありがとうございました、
では採用の結果は追ってお知らせします」
課長だという男性は、軽くお辞儀をすると
去っていった。
唯は、会社を一歩出ると、
改めて振り返った。
1階にショウルームを構える
都会的なオフィスビルを改めて見上げ、
スゴイ! なんか、オフィスって感じ!
と思いながら、唯は帰路についた。
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