現実世界が嫌になったので、異世界で魔王の夢を叶えて来ます!
第54話 訓練所までの道
「そういえば…サラは何時ぐらいに家を出たんだ?」
朝食を済ませた3人は、訓練所まで一緒に向かっていた。
「私も寝ていてはっきりとは覚えていませんが、朝6時ぐらいにはもう出ていたと思います」
「そんな早かったのか…」
サラは「予定があります」とだけ言い、暮人には内容を話さずに行ってしまった。
リーゼ達の様子を見ても、サラからは何も聞いていなさそうだった。
「サラに聞いたんだが、リーゼってサラより強いのか?」
「ま、まぁ…そうですね」
暮人は少し疑問に思う。
暮人の質問に答えたリーゼが、なぜか暗い表情だったから。
いつものリーゼなら、両手を腰に当て自慢げに話す内容だったからだ。
リーゼの横を歩いていたビィナも、心配そうな顔でリーゼを見ていた。
「どうかしたのかリーゼ?」
「いえ、ただ…自分の力にあまり良い印象がないんです」
『きっと過去に何かあったんだろう』と思った暮人は、それ以上は聞くことはやめた。きっと、リーゼの方から話してくれる時が来ると思ったから。
「でもさ…俺は、リーゼがすごく強くてよかったなって思ってるよ」
「え…っ!」
暮人の言葉に少し驚いた顔をしたリーゼ。それを確認した暮人は、話を続けた。
「だってさ…教えてもらう俺あらすれば、リーゼが強ければ強いほど、教えてもらえることがあって嬉しいからな」
「ふふっ♪確かにそれだけでも、私が強くなった甲斐がありますね」
暮人の言葉によって、笑顔に戻ったリーゼを暮人が見ていると、横からビィナも満面な笑みで暮人を見ていた。その笑顔は、俺に『良かったね♪』と言っている気がした。
「もう少しで、訓練所に着きますね」
「そうだな、今日も頑張るか」
「はい。頑張りましょう」
こうして、リーゼとの訓練が始まった。
朝食を済ませた3人は、訓練所まで一緒に向かっていた。
「私も寝ていてはっきりとは覚えていませんが、朝6時ぐらいにはもう出ていたと思います」
「そんな早かったのか…」
サラは「予定があります」とだけ言い、暮人には内容を話さずに行ってしまった。
リーゼ達の様子を見ても、サラからは何も聞いていなさそうだった。
「サラに聞いたんだが、リーゼってサラより強いのか?」
「ま、まぁ…そうですね」
暮人は少し疑問に思う。
暮人の質問に答えたリーゼが、なぜか暗い表情だったから。
いつものリーゼなら、両手を腰に当て自慢げに話す内容だったからだ。
リーゼの横を歩いていたビィナも、心配そうな顔でリーゼを見ていた。
「どうかしたのかリーゼ?」
「いえ、ただ…自分の力にあまり良い印象がないんです」
『きっと過去に何かあったんだろう』と思った暮人は、それ以上は聞くことはやめた。きっと、リーゼの方から話してくれる時が来ると思ったから。
「でもさ…俺は、リーゼがすごく強くてよかったなって思ってるよ」
「え…っ!」
暮人の言葉に少し驚いた顔をしたリーゼ。それを確認した暮人は、話を続けた。
「だってさ…教えてもらう俺あらすれば、リーゼが強ければ強いほど、教えてもらえることがあって嬉しいからな」
「ふふっ♪確かにそれだけでも、私が強くなった甲斐がありますね」
暮人の言葉によって、笑顔に戻ったリーゼを暮人が見ていると、横からビィナも満面な笑みで暮人を見ていた。その笑顔は、俺に『良かったね♪』と言っている気がした。
「もう少しで、訓練所に着きますね」
「そうだな、今日も頑張るか」
「はい。頑張りましょう」
こうして、リーゼとの訓練が始まった。
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