現実世界が嫌になったので、異世界で魔王の夢を叶えて来ます!
第38話 過去(9)
おじいさまの後ろをついていくようにしばらく歩くと、おじいさまが足を止めた。
「サラよ、今から少し驚くことが起きるかもしれんが安心だから心配しないでくれ。」
「…え?」
心配するなと言われても、何が起きるかわからないため少し身構えた。
「おーい、二人とも連れてきたぞー。」
おじいさまがまた私達に背中を向け、暗闇に向かい喋った。
しばらく待つが返事が返ってこず、おじいさまも首をかしげていた。
「おかしいのー、さっきまでいたんじゃが。」
「…えっ!」
途端、私たちのいる場所が小刻みに揺れ始め、倒れそうになったところをリーちゃんが支えてくれた。
「あ、ありがとう。」
「そんなに怯えなくても大丈夫よ、少し落ち着きなさい。」
「う、うん。」
リーちゃんのおかげで安心して少し落ち着くことができ、私はゆっくりと立ち上がった。
よく見ると、さっきまで暗闇だけだった空間に、こちらに向かってくる大きめのシルエットが見えた。
「すまない、少し夢中になっていた。」
さっきまでシルエットしか見えなかったが、私達に近づくにつれて、その大きな姿があらわになった。
「サラよ、こ奴がリーゼ君の父の魔王ヴォルディアじゃ。」
「おお!君がサラか、いつもリーゼと遊んでくれてありがとう。」
「は、はい…。」
リーちゃんの話を聞いていた通り、見た目は角も生えていて少し怖いが、内面はすごく優しいのがすぐ分かった。
さすがに会って最初にお礼を言われるとは思っていなくて驚いた。
「お、お父様はなぜ私達をここに呼んだの?」
驚いている私とは違い、落ち着いているリーちゃんが一番気になっていることを聞いてくれた。
「それはな、二人にこれを見てもらおうと思ってな。」
リーちゃんのお父様が手を掲げると、私たちの前に大きな青い水晶が現れた。
「サラよ、今から少し驚くことが起きるかもしれんが安心だから心配しないでくれ。」
「…え?」
心配するなと言われても、何が起きるかわからないため少し身構えた。
「おーい、二人とも連れてきたぞー。」
おじいさまがまた私達に背中を向け、暗闇に向かい喋った。
しばらく待つが返事が返ってこず、おじいさまも首をかしげていた。
「おかしいのー、さっきまでいたんじゃが。」
「…えっ!」
途端、私たちのいる場所が小刻みに揺れ始め、倒れそうになったところをリーちゃんが支えてくれた。
「あ、ありがとう。」
「そんなに怯えなくても大丈夫よ、少し落ち着きなさい。」
「う、うん。」
リーちゃんのおかげで安心して少し落ち着くことができ、私はゆっくりと立ち上がった。
よく見ると、さっきまで暗闇だけだった空間に、こちらに向かってくる大きめのシルエットが見えた。
「すまない、少し夢中になっていた。」
さっきまでシルエットしか見えなかったが、私達に近づくにつれて、その大きな姿があらわになった。
「サラよ、こ奴がリーゼ君の父の魔王ヴォルディアじゃ。」
「おお!君がサラか、いつもリーゼと遊んでくれてありがとう。」
「は、はい…。」
リーちゃんの話を聞いていた通り、見た目は角も生えていて少し怖いが、内面はすごく優しいのがすぐ分かった。
さすがに会って最初にお礼を言われるとは思っていなくて驚いた。
「お、お父様はなぜ私達をここに呼んだの?」
驚いている私とは違い、落ち着いているリーちゃんが一番気になっていることを聞いてくれた。
「それはな、二人にこれを見てもらおうと思ってな。」
リーちゃんのお父様が手を掲げると、私たちの前に大きな青い水晶が現れた。
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