現実世界が嫌になったので、異世界で魔王の夢を叶えて来ます!
第12話 異常
しばらく俺は考え込んでいた。
ステータスが高いことは分かったが、基準がどの程度か知らない俺はあまり実感がわかなかった。
俺はサラに自分のステータスについて聞くことにした。
「サラ、俺のステータスはそんなにすごいのか?」
「すごいなんてもんじゃないですね」
そう言ったサラの額には汗が流れていた。
それを見た俺はよりいっそ緊張した。
「暮人様のステータスは誰もが欲しがるぐらい強力なものです。だから早く力の使い方をマスターしないとまずいんです。」
「マスターしないとどうなるんだ?」
サラは深呼吸をしてこちらを向いた。
「この街…いえ、世界をも消しかねません。」
「えぇ…」
正直世界なんて言いすぎだと思ったが、サラの顔を見ると冗談ではないらしい。
俺はふとこの世界に来る前のことを思い出した。
「まさか魔王様と神様からのプレゼントって…」
「はい、暮人様のご想像通りです。ですので今の暮人様は魔王と神の力を合わせた状態です。」
そりゃあ強いわ…ここにきて俺はやっと自分の力の化け物さを知ることになった。
ふと、二人に目を向けるとまた心配そうな様子でこちらを見ていた。
「ど、どうしたんだ?」
「いえ、まだまだ時間があると思っていたんですがこれだと一日の訓練が考えていた以上にハードに…」
説明しながらもすごく浮かない顔をする二人に俺は言った。
「俺のことは大丈夫だ。二人は知らないと思うが俺は前の世界でそれより痛いことや苦しいことをされてきたからそういうのは慣れている。」
二人を安心させるために笑ってはいたがもちろん痛みや苦しみに慣れることなんてない、むしろ俺の場合はそれが恐怖として残ってしまっていた。
「とにかく俺のことなら大丈夫だから遠慮しないでどんどん訓練をきつくしてくれてかまわないよ。」
「はい、わかりました。」
明日からの訓練…二人にもう心配させないようにできるだけ早くこの力を完璧に使いこなせるようにしないといけないな。
「さて、じゃあ俺は風呂にでも入ってこようかな。」
そう言って俺は着替えを持ち部屋を出ようとした。
「暮人様、さっきの前の世界の話…」
「ああ、気にしないで。別に教えたくもないし知られたくもないから。」
これは本音だ、わざわざ心配要素を増やしても意味がないだろうと思ったからだ。
「そんなの知ってるにきまってるじゃないですか。ずっと見てたんですから…(小声)」
「ん?なんか言ったかサラ?」
何か言ってる気がしたが小さくてよく聞こえなかった。
「い、いえ何でもありませよ。お止めして申し訳ございませんでした…ごゆっくりしてきてください。」
「ああ、そうさせてもらうよ。」
そうして俺は自分の部屋をあとにした。
ステータスが高いことは分かったが、基準がどの程度か知らない俺はあまり実感がわかなかった。
俺はサラに自分のステータスについて聞くことにした。
「サラ、俺のステータスはそんなにすごいのか?」
「すごいなんてもんじゃないですね」
そう言ったサラの額には汗が流れていた。
それを見た俺はよりいっそ緊張した。
「暮人様のステータスは誰もが欲しがるぐらい強力なものです。だから早く力の使い方をマスターしないとまずいんです。」
「マスターしないとどうなるんだ?」
サラは深呼吸をしてこちらを向いた。
「この街…いえ、世界をも消しかねません。」
「えぇ…」
正直世界なんて言いすぎだと思ったが、サラの顔を見ると冗談ではないらしい。
俺はふとこの世界に来る前のことを思い出した。
「まさか魔王様と神様からのプレゼントって…」
「はい、暮人様のご想像通りです。ですので今の暮人様は魔王と神の力を合わせた状態です。」
そりゃあ強いわ…ここにきて俺はやっと自分の力の化け物さを知ることになった。
ふと、二人に目を向けるとまた心配そうな様子でこちらを見ていた。
「ど、どうしたんだ?」
「いえ、まだまだ時間があると思っていたんですがこれだと一日の訓練が考えていた以上にハードに…」
説明しながらもすごく浮かない顔をする二人に俺は言った。
「俺のことは大丈夫だ。二人は知らないと思うが俺は前の世界でそれより痛いことや苦しいことをされてきたからそういうのは慣れている。」
二人を安心させるために笑ってはいたがもちろん痛みや苦しみに慣れることなんてない、むしろ俺の場合はそれが恐怖として残ってしまっていた。
「とにかく俺のことなら大丈夫だから遠慮しないでどんどん訓練をきつくしてくれてかまわないよ。」
「はい、わかりました。」
明日からの訓練…二人にもう心配させないようにできるだけ早くこの力を完璧に使いこなせるようにしないといけないな。
「さて、じゃあ俺は風呂にでも入ってこようかな。」
そう言って俺は着替えを持ち部屋を出ようとした。
「暮人様、さっきの前の世界の話…」
「ああ、気にしないで。別に教えたくもないし知られたくもないから。」
これは本音だ、わざわざ心配要素を増やしても意味がないだろうと思ったからだ。
「そんなの知ってるにきまってるじゃないですか。ずっと見てたんですから…(小声)」
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