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異世界救う元漁師

琴瀬 ういは

ナハト村へ

白髪のネコミミさん、ソフィアを助けてから2週間ほどたった。

このぐらい野宿をしていると完全に慣れてくる。
だが今日で野宿は終わり。

今はソフィアと一緒に森の中を歩いていた。
ソフィアには母親がいる、父親は戦争で亡くなったらしい。
兄や姉、弟や妹といった兄弟もいないらしい。
母親が唯一の家族だそうだ。


「・・・レイ・・・そろそろ、街道に・・・でるよ。」

「あぁ、結構早くに着いたな。俺たちが野宿した所が街道に近かったみたいだな。」

「ん。そうみたい。」

「この街道をまっすぐ行けば、ソフィアの家か?」

「うん。・・・ナハトっていう・・・村があるの。・・・その少し離れた場所。」

「ここからその村まで、どれぐらいの距離か分かる?」

「・・・わかるよ、2時間ぐらいかな。」

「おっけー、教えてくれてセンキュな。」

「ん?・・・おっけー?・・・せんきゅな?」

「おっけーは分かったって意味だよ、せんきゅなってのは、ありがとうって意味だ。俺の故郷の言葉さ。」

「・・・レイは、どこから・・・来たの?前も聞いた、・・・でも教えてくれない。」

「そのうち分かるさ。」



こんな感じでダラダラ喋りながら歩いている。
森の中を歩いている時は、俺の小さかった頃の話とか、俺が虐められていた事も話した。
それ程仲良くなっている。

流石に死んで神様に会って、次いでに俺も神様ですって事は言っていない。

ソフィアから聞く話も面白くて、聞いていた時は何度も笑った。

小さい頃、足が石に躓いて地面にキスした事とか、いろいろ話をした。



「・・・レイ。レイは・・・大切な人、いる?」

「そりゃいるさ、家族が居るよ。」

「・・・・・・そうじゃ・・・ない」

「あぁー、好きな人とか、愛してる人とか?」


ソフィアは静かに頷いた。
正直言って、俺にはそんな人はいない。

アーテルならネロの名前を出すだろうが、ネロはメイドで、俺は彼女の事を女性としては見ていない。

大変良くしてくれるメイドさん。
めっちゃ優しいお姉ちゃんって感じだ。



「うーん、いないな。旅をしていたし、あんまり女性と会ってないしな。」

「・・・ほ、ホント?・・・いない?」

「あぁ、ホントにいない。」


なんで顔が赤いんですかねぇ。
まぁそんなことはいいけど、実際俺も聞きたい。
ソフィアに好きな人とか居るのかと。

いるよなぁ、村の娘ってポディションだもんなぁ。

俺から見ても、ソフィアは可愛い。
髪は白髪で腰まである。
目は蒼色だ、片目は俺がプレゼントした眼帯つけている。

チャームポイントはやっぱりネコミミにしっぽだね。
ネコミミはたまにピコピコ動くし、しっぽはいつも、ふわんふわん動いている。

野宿している時に猫じゃらしを、創造で作ったら、めっちゃ目を輝かせていたのは忘れない。


さて、しばらく歩いていると村が見えてきた。
柵で囲まれていて何処にでもありそうな村だ。


「・・・あの村が、ナハト村だよ。・・・名前の由来・・・知りたい?」

「あぁ、知っておきたいな。」

「・・・私の、お父さんの・・・名前なの。」

「・・・・・・ん?」


え?どうゆう事だ?
ちょっと頭が混乱した。
もしかして、ソフィアは村長の娘なのか?

父親が亡くなって、母親が村長やってる感じなのかな。


「・・・お父さんがこの村に来た時、魔物に何度も・・・襲われてたの。・・・でも、お父さんが全部・・・倒した。・・・お父さんは英雄だから、英雄の名前をとったの。」

「そっか、すごいな。ソフィアのお父さんは。かっこいいじゃん。」

「・・・うん。//////」


俺はそっとソフィアの手を取った。
ソフィアはこちらをじっと見ている。


「さ、行こう。お母さんが待ってるんだろ?早くただいましないと、心配してるぜ?」

「・・・う、うん。」



俺たちは村の入口までやってきた。
そこには門番みたいな人がいる。
結構若い人だった。

俺たちを見るなり、震えながら声をあげた。


「そ、ソフィアちゃん?ソフィアちゃんか?う、嘘だろ、あぁ、よく帰ってきたなぁソフィアちゃん!」


門番はこちらに走ってきて、ソフィアの肩を両手でガシッと掴み、そう言った。

その声に、周りの村人達が反応してきて集まってきている。
どうやら、みんな同じ反応をしているようだ。


「おかえりない、ソフィアちゃん。」
「どこに行ってたんだよ!心配したぞ!」
「生きてて良かったぁ!」
「あぁ、神様、そしてナハトさん、ありがとう。」


村人たちの中には泣いている人もいた。
かなり大事にされていたのだろう。


「・・・みんな、ただいま。ごめんなさい。でも今は、・・・お母さんに会いたいの。また後で・・・ちゃんと話すから」


村人達はみな頷いて道を開ける。
俺はソフィアの手を握ったままだ。
そのままソフィアの家へと歩く。
歩いていると、幼い子供が言った。


「わぁ、王子様みたい、かっこいい!それに、ソフィアお姉ちゃん、お姫様みたい!キレイ!」


「だってよ、ソフィア。」

「・・・し、知らないっ!」



あれ?これってツンデレってやつですか。

なんやかんやで村に着いたから良しとしよう。
そして、俺たちはひとつの家の前で足を止めた。


「・・・ここ、私の、家。・・・お母さん、怒ってるかな。」

「怒るより先に、娘が帰ってきたんだから、それどころじゃないと思うぞ。」

「・・・うん、そうだね・・・じゃぁ、開けるよ。」



こうして俺は、1人の少女ソフィアを無事に届けられた。

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