異世界救う元漁師
運命の出会い
<???side>
1人の少女は、20匹程のゴブリンに囲まれている。
少女は張り付けにされ、目は完全に死んでいた。
この世界では、女性はゴブリン捕まったら生き地獄に会う。
腕を切られ、足を折られ、死ぬまで孕袋にされる運命だ。
男性の場合は直ぐに殺される。
少女はその事を知っている。
だからこそ、絶望しているのだ。
少女の前に大きなゴブリンが来た。
「グギッギルルグッ」
「あ…」
そうか、私は今から犯されるのか。
もう、ダメみたい。お母さん、ごめんなさい。1人で森になんか入ってしまって。
大きなゴブリンの右手にはナイフがあった。
きっと切られながら犯されるのだろう。
あぁ、さようなら。
もう一度だけ、あの場所に行きたかった。
夢で見た花畑の楽園に。
<レイside>
あの空間からゲートを通って来たものの、変たところに出た。
ここ、洞窟か?
結構小さい洞窟で、人が1人ぐらいしか通れないような洞窟だ。
取り敢えず外に向かって歩く。
しばらく歩いていると、何かの気配を感じた。
少し多いな。何かの生物か?
ひとつだけちょっと大きい気配も感じる。
これは…外か…。
よし、確かめに行くか。
思いっきり地面を蹴る。地面が少し抉れたが気にしない。
曲がり角は壁を蹴って行く。
俺的には普通の速度だが、常人なら目で追うことは不可能な筈だ。
外の明かりが見えた。
走るのをやめ、外の状況を確かめる。
森の中か、結構普通にありそうな森だな。
さて、まずは街に行きたいところだが、すぐそこで気配を感じるので確認しに行こう。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!痛いっ、痛いよっ!嫌だッイヤダイヤダ!誰か、助けてっ!」
急に聞こえてきた女性の叫び。
気配がした所からだ。
これはまずい、急いで行くないとっ。
目的地に着いた。
そこで見た光景は酷かった。
少女が張り付けにされていて、そのまわりに緑色をした生物が周りを囲んでいる。
中心には大きな奴もいた。
少女は左眼には・・・・・・ナイフが刺さっていた。
周りの生物はそれを見て、口をニヤリとしている。
飛び跳ねながら手を叩いている奴もいる。
俺の内から溢れるのは怒り。
許せない、こんな事をして喜ぶなんて。
俺はすぐに行動に移す。
創造で剣を作り、緑の生物の一匹の首を、後ろから切る。
異変に気づいた他の生物が、警戒態勢に入る。
「グギッ」   「ギギギグギ」
「ギャキャグギ」
「黙れ、そして死ね。」
一気に大量の剣を創造する。
数にしておよそ60本、それを一気に奴らに叩き込んだ。
汚い悲鳴が次々と聞こえてくる。
大きい奴以外は全部殺した。
あとはお前だけだ。
俺の手には黒狼<春月光>が握られている。
一気に懐に入り、腹周りを一閃した。
「グギッギ……グル」
よし、全部倒した。
少女を助けないと、くそっ!かなり酷いな。
縄を解き、布で止血して、少女を抱えてその場を離れる。
開けた場所があったので、そので横にして、水で血を洗う。
「うぅ…痛いよ……お母さん…」
「大丈夫だっ、必ず助ける。」
少女の首の横を力強く押す。
そうすると少女はゆっくり瞼を閉じた。
無理やりでごめん、でも仕方ないんだ。
創造で針と糸を用意する。
少女は出血が酷い、目を縫わないといけない。
大丈夫だ、これで。
縫い終わり、手に着いた血を洗い流す。
今日はここで、野宿だな。困ったなぁ、いきなり野宿なんてツイてないな。
少女はゆっくり息をして眠っている。
俺は火を起こし、周りに結界をはって守った。
食料はバックに入っている。
ちなみにこのバックは創造で作ったのもだ、無限に入る。
それに食料を入れても腐らないし、出来たての料理を入れても、次出した時、そのまま出てくる。
多分、朝まで彼女は目覚めないだろう。
それまで俺もゆっくりするか。
野宿用の寝具を用意してはいたが、今は彼女が使っている。
俺は近くの木に寄りかかって座り、タオルケットを体に包んで眠りに着いた。
<???side>
大きなゴブリンがナイフを私の左目に刺した。
その瞬間に激痛が走り、息する出来ないほどの恐怖が襲ってきた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!痛いっ、痛いよっ!嫌だッイヤダイヤダ!誰か、助けてっ!」
あぁっ、もう嫌だっ。
死にたくない、お願い、神様、私を助けて。
あれ?周りのゴブリン達が倒れてる。
何があったの?
考えたいけど、痛くて考えられない。
もしかして、ほんとに神様が助けてくれたの?
気づけば、目の前の大きなゴブリンも斬られ倒れている。
左眼が見えないせいで、顔が分からないけど、誰かが助けに来てくれた。
布で私の目を押さえている。
そのまま私を抱えて、誰かは走り出した。
すぐに誰かは足を止めた。
私を寝かせて水で血を洗ってる。
「うぅ…痛いよ……お母さん…」
「大丈夫だっ、必ず助ける。」
優しい声だった。
あぁ、私はまだ生きられるんだ。
誰かが私の首の横を強く押した。
その瞬間、意識がどんどん遠のいて行く。
<レイside>
目が覚めた。
まだ空は少し薄暗い。
早くに起きすぎたな。
あの少女は……え?いない!どこに行った?
いや、肩に重みを感じる。
そこには彼女がいた。俺に体重を預け、スヤスヤと寝ている。
「すっー、すっー、すっー、」
「ビックリさせるなよ、心配したぞほんとに。」
俺は彼女を抱きかかえて、寝ていたところに戻す。
結構、早くに起きたんだな。
それにしても綺麗だな。
うん、ネコミミだ。
頭に生えてるそれはネコミミだった。
俺が愛して止まない人もネコミミだったな。
それに同じ髪の色だ。
目の色は蒼色で違うけど、でも惹かれるものはある。
やっぱりまだ好きなんだろうな、あいつのこと。
「んっ・・・あ、」
「えっと、起こしてしまったか?悪いな、もう少し横になってた方がいい。それと左眼に力を入れるなよ。まだくっついてないと思う。」
「貴方は・・・だれ?」
「ん?俺はレイ、まぁ普通の旅人さ。ここの近くを通ったら君が居たんで助けた。」
少女は黙って、横になりながら俺を見ている。
俺はというと朝食の準備をしていて、少女の方には向いていない。
「助けて・・・くれたの?」
「あぁ、うん。でも悪いな、左眼が…その……もう少し早く見つけれたらな。」
「ううん。・・・ありがとう。貴方は・・・神様・・・?」
「えっと、違うよ。さっきも言っただろ?旅人だ。」
「私にとって・・・神様・・・」
「そうか、ならそれでいいよ。君を救えて良かった。」
少女の分の朝食も用意した。
簡単なお粥だが、今はこれが1番良いだろう。
少女の体を起こし、俺がスプーンで食べさせる。
「んっ、おい…しい。」
「そうか?なら良かったよ。食欲あるだけ元気なら、あとは寝て治すだけだな。」
「お母さんが・・・探してると・・・思う。」
「君が動けるようになったら、ちゃんと家族の所まで送るよ。大丈夫さ、安心しろ。」
俺は少女の頭を撫でた。
うん、可愛い。ほんとにティオナを思い出す。
あいつはからかってくるが、この子は違うからちょいと戸惑うが、まぁ可愛いから許すっ!
「ソフィア・・・ソフィア・アルカディア・・・」
「君の名前か?」   「・・・うん。」
「いい名前だな。・・・お母さんに絶対会おう。」
「レ・・・イ、・・・ありがとう。」
「どうしたしまして。」
またソフィアは眠りについた。
母親探しか、まぁ村とか街とかに行けるだろうし、一石二鳥か。
俺はソフィアの完全回復を待ちながら、ゆっくりと、なおかつ警戒しながら過ごした。
1人の少女は、20匹程のゴブリンに囲まれている。
少女は張り付けにされ、目は完全に死んでいた。
この世界では、女性はゴブリン捕まったら生き地獄に会う。
腕を切られ、足を折られ、死ぬまで孕袋にされる運命だ。
男性の場合は直ぐに殺される。
少女はその事を知っている。
だからこそ、絶望しているのだ。
少女の前に大きなゴブリンが来た。
「グギッギルルグッ」
「あ…」
そうか、私は今から犯されるのか。
もう、ダメみたい。お母さん、ごめんなさい。1人で森になんか入ってしまって。
大きなゴブリンの右手にはナイフがあった。
きっと切られながら犯されるのだろう。
あぁ、さようなら。
もう一度だけ、あの場所に行きたかった。
夢で見た花畑の楽園に。
<レイside>
あの空間からゲートを通って来たものの、変たところに出た。
ここ、洞窟か?
結構小さい洞窟で、人が1人ぐらいしか通れないような洞窟だ。
取り敢えず外に向かって歩く。
しばらく歩いていると、何かの気配を感じた。
少し多いな。何かの生物か?
ひとつだけちょっと大きい気配も感じる。
これは…外か…。
よし、確かめに行くか。
思いっきり地面を蹴る。地面が少し抉れたが気にしない。
曲がり角は壁を蹴って行く。
俺的には普通の速度だが、常人なら目で追うことは不可能な筈だ。
外の明かりが見えた。
走るのをやめ、外の状況を確かめる。
森の中か、結構普通にありそうな森だな。
さて、まずは街に行きたいところだが、すぐそこで気配を感じるので確認しに行こう。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!痛いっ、痛いよっ!嫌だッイヤダイヤダ!誰か、助けてっ!」
急に聞こえてきた女性の叫び。
気配がした所からだ。
これはまずい、急いで行くないとっ。
目的地に着いた。
そこで見た光景は酷かった。
少女が張り付けにされていて、そのまわりに緑色をした生物が周りを囲んでいる。
中心には大きな奴もいた。
少女は左眼には・・・・・・ナイフが刺さっていた。
周りの生物はそれを見て、口をニヤリとしている。
飛び跳ねながら手を叩いている奴もいる。
俺の内から溢れるのは怒り。
許せない、こんな事をして喜ぶなんて。
俺はすぐに行動に移す。
創造で剣を作り、緑の生物の一匹の首を、後ろから切る。
異変に気づいた他の生物が、警戒態勢に入る。
「グギッ」   「ギギギグギ」
「ギャキャグギ」
「黙れ、そして死ね。」
一気に大量の剣を創造する。
数にしておよそ60本、それを一気に奴らに叩き込んだ。
汚い悲鳴が次々と聞こえてくる。
大きい奴以外は全部殺した。
あとはお前だけだ。
俺の手には黒狼<春月光>が握られている。
一気に懐に入り、腹周りを一閃した。
「グギッギ……グル」
よし、全部倒した。
少女を助けないと、くそっ!かなり酷いな。
縄を解き、布で止血して、少女を抱えてその場を離れる。
開けた場所があったので、そので横にして、水で血を洗う。
「うぅ…痛いよ……お母さん…」
「大丈夫だっ、必ず助ける。」
少女の首の横を力強く押す。
そうすると少女はゆっくり瞼を閉じた。
無理やりでごめん、でも仕方ないんだ。
創造で針と糸を用意する。
少女は出血が酷い、目を縫わないといけない。
大丈夫だ、これで。
縫い終わり、手に着いた血を洗い流す。
今日はここで、野宿だな。困ったなぁ、いきなり野宿なんてツイてないな。
少女はゆっくり息をして眠っている。
俺は火を起こし、周りに結界をはって守った。
食料はバックに入っている。
ちなみにこのバックは創造で作ったのもだ、無限に入る。
それに食料を入れても腐らないし、出来たての料理を入れても、次出した時、そのまま出てくる。
多分、朝まで彼女は目覚めないだろう。
それまで俺もゆっくりするか。
野宿用の寝具を用意してはいたが、今は彼女が使っている。
俺は近くの木に寄りかかって座り、タオルケットを体に包んで眠りに着いた。
<???side>
大きなゴブリンがナイフを私の左目に刺した。
その瞬間に激痛が走り、息する出来ないほどの恐怖が襲ってきた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!痛いっ、痛いよっ!嫌だッイヤダイヤダ!誰か、助けてっ!」
あぁっ、もう嫌だっ。
死にたくない、お願い、神様、私を助けて。
あれ?周りのゴブリン達が倒れてる。
何があったの?
考えたいけど、痛くて考えられない。
もしかして、ほんとに神様が助けてくれたの?
気づけば、目の前の大きなゴブリンも斬られ倒れている。
左眼が見えないせいで、顔が分からないけど、誰かが助けに来てくれた。
布で私の目を押さえている。
そのまま私を抱えて、誰かは走り出した。
すぐに誰かは足を止めた。
私を寝かせて水で血を洗ってる。
「うぅ…痛いよ……お母さん…」
「大丈夫だっ、必ず助ける。」
優しい声だった。
あぁ、私はまだ生きられるんだ。
誰かが私の首の横を強く押した。
その瞬間、意識がどんどん遠のいて行く。
<レイside>
目が覚めた。
まだ空は少し薄暗い。
早くに起きすぎたな。
あの少女は……え?いない!どこに行った?
いや、肩に重みを感じる。
そこには彼女がいた。俺に体重を預け、スヤスヤと寝ている。
「すっー、すっー、すっー、」
「ビックリさせるなよ、心配したぞほんとに。」
俺は彼女を抱きかかえて、寝ていたところに戻す。
結構、早くに起きたんだな。
それにしても綺麗だな。
うん、ネコミミだ。
頭に生えてるそれはネコミミだった。
俺が愛して止まない人もネコミミだったな。
それに同じ髪の色だ。
目の色は蒼色で違うけど、でも惹かれるものはある。
やっぱりまだ好きなんだろうな、あいつのこと。
「んっ・・・あ、」
「えっと、起こしてしまったか?悪いな、もう少し横になってた方がいい。それと左眼に力を入れるなよ。まだくっついてないと思う。」
「貴方は・・・だれ?」
「ん?俺はレイ、まぁ普通の旅人さ。ここの近くを通ったら君が居たんで助けた。」
少女は黙って、横になりながら俺を見ている。
俺はというと朝食の準備をしていて、少女の方には向いていない。
「助けて・・・くれたの?」
「あぁ、うん。でも悪いな、左眼が…その……もう少し早く見つけれたらな。」
「ううん。・・・ありがとう。貴方は・・・神様・・・?」
「えっと、違うよ。さっきも言っただろ?旅人だ。」
「私にとって・・・神様・・・」
「そうか、ならそれでいいよ。君を救えて良かった。」
少女の分の朝食も用意した。
簡単なお粥だが、今はこれが1番良いだろう。
少女の体を起こし、俺がスプーンで食べさせる。
「んっ、おい…しい。」
「そうか?なら良かったよ。食欲あるだけ元気なら、あとは寝て治すだけだな。」
「お母さんが・・・探してると・・・思う。」
「君が動けるようになったら、ちゃんと家族の所まで送るよ。大丈夫さ、安心しろ。」
俺は少女の頭を撫でた。
うん、可愛い。ほんとにティオナを思い出す。
あいつはからかってくるが、この子は違うからちょいと戸惑うが、まぁ可愛いから許すっ!
「ソフィア・・・ソフィア・アルカディア・・・」
「君の名前か?」   「・・・うん。」
「いい名前だな。・・・お母さんに絶対会おう。」
「レ・・・イ、・・・ありがとう。」
「どうしたしまして。」
またソフィアは眠りについた。
母親探しか、まぁ村とか街とかに行けるだろうし、一石二鳥か。
俺はソフィアの完全回復を待ちながら、ゆっくりと、なおかつ警戒しながら過ごした。
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