異世界救う元漁師
神が住まう地
俺は今花畑の真ん中で四人の神様?に囲まれている。
メイドさんのネロが椅子とテーブルを何も無いところから出した事に対し、ビックリしすぎて言葉が出ないがそこは気にしないでほしい。
さて、いちいち変な反応をするのを諦め、用意された椅子に座り話を聞くことにした。
説明してくれるのはメイドさんである。
「先程も言いましたが私たちは神です。
私は奉仕の神、もっと簡単に言うとメイドや執事の神です。」
「メイドにも神様っているんだな。」
「ええ、います。そしてティオナ様は獣人の神様です。獣人と言っても獣人の中の猫獣人の神です。」
なるほどぉ。
だからネコ耳にネコのしっぽなのか。
というか、さっきからこのネコさん、めっちゃベッタリなんだよな。
今も隣で俺の手を握っている。
「ん?なに?手をギュッとしたらダメかしら?」
「いや、なんでもない」
という感じで心の声も透け透け状態である。
んでここで一つ疑問が浮かぶ。
「獣人の中の猫獣人なら他にもいる?」
「はい、いますよ。ですが、他の方はレイ様にご興味がないみたいで、ここに居る四人がレイ様に大変ご興味あるお方です。私も含まれております。」
「は、はぁ」
多分、神様ってものすごい数が居るんだろうけどその中でたった四人かぁ。
そんなもんなのかな?って感じ。
「次に紹介する方はこちらの…」
「ジルデットという名前じゃ。よろしく頼むのぉ、レイ。」
「この方は月と創造の神です。数ある神の中でも5本の指に入る方です。」
このお爺さん…めっちゃ強いじゃん…。
でもこのお爺さんはどっかで見たことがあるような、ないような人だ。
「そりゃそうじゃろ。だってお主はわしの孫だからのぉ。」
「は?え?」
思わず口に出してしまった、孫ってまじかよ。
ん?ってことは俺は神の孫?
「はい。そうです。貴方は月と創造の神様の孫になります。なので貴方も神です。」
「えぇ(困惑)」
「まぁ、当たり前の反応じゃのぉ」
多分、このお爺さんは俺の父親にそっくりなんだと思う。
あったことあるような気もするが、こんなに優しそうな人を忘れるはずがない。
つまり初対面ってこと。
「次はこの子です。名前はアーテルと申します。私の妹です。」
「ふぁぁ、おはよう、レイおにぃ。やっと会えたね。」
「こら、アーテル。レイ様と呼びなさい。失礼ですよ。」
「まぁまぁまだ幼いのじゃ許してやれ。」
うん。すっごく妹感半端ない。
なんかこう、めっちゃ一緒に公園とかで遊びたい。
「そう、レイはこうゆう子がいいの?なんだろう、ものすごく胸が痛いわ。」
と、嫉妬の目線を向けてくるネコミミさん。かわいいですね、ええ、全く。
「こほん。さて、レイ様はこれからどうするのか、気になりませんか?」
「うん。気になる。」
少し話をして気になったのがそれだ。
何を目的にここに来たのかが分からない。
それがはっきりしないと動けないし、何も出来ない。
「これからレイ様は、ご自分の身に宿る力を覚醒させ、力をつけてもらいたいのです。」
「俺の力?それってどんな力なの?」
「わしと同じじゃ、創造の力じゃな。イメージを膨らませ、それに命を宿し、創り、造る。」
そこでちょっとおかしな所に気がついた。
メイドさんであるネロが出した椅子とテーブルは一体なんなのか。
あれは創造じゃないのか?または違う何か?
「私が出せるのは椅子とテーブル、ケーキとお茶にホウキや皿、スプーンとフォーク等の物だけです。それは奉仕の神だからこそ、ですよ。」
「創造の力は違うの?」
「違います。創造はあらゆる物を創れます。イメージに命を宿す力なので、そうですね…力を使いこなす事が出来れば自分の空間だって創れますよ。」
おおっ、それはすごい。
その他にも創れるってことは銃とか剣とかいっぱい創れるってことか。
ますます思考が興奮によって加速するのを感じる。
ネコミミさんはめっちゃこっちを見ながらニヤニヤしている。
「私から一つ、ネロとジルの力の違いについて説明するわね。ちゃんと聞くのよ?」
「う、うん。」
「簡単に言えばネロは数が限られてるの、奉仕に必要な物だけ。対してジルは限られていないわ、無限なのよ。イメージによっては大量虐殺できる物まで創れるわ。それぐらいの違いよ。」
やっぱりか、創造すげーな。
そして俺にはその力があって、それを覚醒させる事がまず第一って事だな。
「物分りが良くて助かります。これからはティオナ様の空間で過ごす事になります。この世界とは違いますが不便はないと思いますので大丈夫ですよ。」
やっぱこのメイドさん、めっちゃ有能だ。
ん?ネコミミさんの空間があるってことはここも誰かの空間なのかな?。
「ここは原初の神が作った世界じゃよ。文明はないが、それでも良い場所じゃ。ここを離れるのは寂しいが、仕方の無いことじゃ。」
何処か遠くを見つめながら語る爺さん。
お爺さんと妹さんも一緒に来るのかな?。
それだったらちょっと楽しそうだな。
「ええ、一緒に来るわよ。それにしてもレイ、前の世界とは性格がちょっと違うわ。」
「あの時はひねくれてたからね。今は楽しいよ。」
「そう、良かったわ。さぁ、行くわよ。」
ネコミ、ごほん。ティオナさんは手を前に出すと目の前が歪んだ。
この先にあるのだろう。ティオナさんの空間が、そこで暮らすのか。
どんな生活が待っているのかと期待を胸に秘めながら俺と四人の神様は歩むのだった
メイドさんのネロが椅子とテーブルを何も無いところから出した事に対し、ビックリしすぎて言葉が出ないがそこは気にしないでほしい。
さて、いちいち変な反応をするのを諦め、用意された椅子に座り話を聞くことにした。
説明してくれるのはメイドさんである。
「先程も言いましたが私たちは神です。
私は奉仕の神、もっと簡単に言うとメイドや執事の神です。」
「メイドにも神様っているんだな。」
「ええ、います。そしてティオナ様は獣人の神様です。獣人と言っても獣人の中の猫獣人の神です。」
なるほどぉ。
だからネコ耳にネコのしっぽなのか。
というか、さっきからこのネコさん、めっちゃベッタリなんだよな。
今も隣で俺の手を握っている。
「ん?なに?手をギュッとしたらダメかしら?」
「いや、なんでもない」
という感じで心の声も透け透け状態である。
んでここで一つ疑問が浮かぶ。
「獣人の中の猫獣人なら他にもいる?」
「はい、いますよ。ですが、他の方はレイ様にご興味がないみたいで、ここに居る四人がレイ様に大変ご興味あるお方です。私も含まれております。」
「は、はぁ」
多分、神様ってものすごい数が居るんだろうけどその中でたった四人かぁ。
そんなもんなのかな?って感じ。
「次に紹介する方はこちらの…」
「ジルデットという名前じゃ。よろしく頼むのぉ、レイ。」
「この方は月と創造の神です。数ある神の中でも5本の指に入る方です。」
このお爺さん…めっちゃ強いじゃん…。
でもこのお爺さんはどっかで見たことがあるような、ないような人だ。
「そりゃそうじゃろ。だってお主はわしの孫だからのぉ。」
「は?え?」
思わず口に出してしまった、孫ってまじかよ。
ん?ってことは俺は神の孫?
「はい。そうです。貴方は月と創造の神様の孫になります。なので貴方も神です。」
「えぇ(困惑)」
「まぁ、当たり前の反応じゃのぉ」
多分、このお爺さんは俺の父親にそっくりなんだと思う。
あったことあるような気もするが、こんなに優しそうな人を忘れるはずがない。
つまり初対面ってこと。
「次はこの子です。名前はアーテルと申します。私の妹です。」
「ふぁぁ、おはよう、レイおにぃ。やっと会えたね。」
「こら、アーテル。レイ様と呼びなさい。失礼ですよ。」
「まぁまぁまだ幼いのじゃ許してやれ。」
うん。すっごく妹感半端ない。
なんかこう、めっちゃ一緒に公園とかで遊びたい。
「そう、レイはこうゆう子がいいの?なんだろう、ものすごく胸が痛いわ。」
と、嫉妬の目線を向けてくるネコミミさん。かわいいですね、ええ、全く。
「こほん。さて、レイ様はこれからどうするのか、気になりませんか?」
「うん。気になる。」
少し話をして気になったのがそれだ。
何を目的にここに来たのかが分からない。
それがはっきりしないと動けないし、何も出来ない。
「これからレイ様は、ご自分の身に宿る力を覚醒させ、力をつけてもらいたいのです。」
「俺の力?それってどんな力なの?」
「わしと同じじゃ、創造の力じゃな。イメージを膨らませ、それに命を宿し、創り、造る。」
そこでちょっとおかしな所に気がついた。
メイドさんであるネロが出した椅子とテーブルは一体なんなのか。
あれは創造じゃないのか?または違う何か?
「私が出せるのは椅子とテーブル、ケーキとお茶にホウキや皿、スプーンとフォーク等の物だけです。それは奉仕の神だからこそ、ですよ。」
「創造の力は違うの?」
「違います。創造はあらゆる物を創れます。イメージに命を宿す力なので、そうですね…力を使いこなす事が出来れば自分の空間だって創れますよ。」
おおっ、それはすごい。
その他にも創れるってことは銃とか剣とかいっぱい創れるってことか。
ますます思考が興奮によって加速するのを感じる。
ネコミミさんはめっちゃこっちを見ながらニヤニヤしている。
「私から一つ、ネロとジルの力の違いについて説明するわね。ちゃんと聞くのよ?」
「う、うん。」
「簡単に言えばネロは数が限られてるの、奉仕に必要な物だけ。対してジルは限られていないわ、無限なのよ。イメージによっては大量虐殺できる物まで創れるわ。それぐらいの違いよ。」
やっぱりか、創造すげーな。
そして俺にはその力があって、それを覚醒させる事がまず第一って事だな。
「物分りが良くて助かります。これからはティオナ様の空間で過ごす事になります。この世界とは違いますが不便はないと思いますので大丈夫ですよ。」
やっぱこのメイドさん、めっちゃ有能だ。
ん?ネコミミさんの空間があるってことはここも誰かの空間なのかな?。
「ここは原初の神が作った世界じゃよ。文明はないが、それでも良い場所じゃ。ここを離れるのは寂しいが、仕方の無いことじゃ。」
何処か遠くを見つめながら語る爺さん。
お爺さんと妹さんも一緒に来るのかな?。
それだったらちょっと楽しそうだな。
「ええ、一緒に来るわよ。それにしてもレイ、前の世界とは性格がちょっと違うわ。」
「あの時はひねくれてたからね。今は楽しいよ。」
「そう、良かったわ。さぁ、行くわよ。」
ネコミ、ごほん。ティオナさんは手を前に出すと目の前が歪んだ。
この先にあるのだろう。ティオナさんの空間が、そこで暮らすのか。
どんな生活が待っているのかと期待を胸に秘めながら俺と四人の神様は歩むのだった
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