異世界では幸せに。

ノベルバユーザー435265

プロローグ1

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ある病院の一室で一人の男の人生が幕を閉じた。






だが、ベットの周りに人影はない。 






この男の人生はあまりにも不幸すぎた。






男の両親は10歳の誕生日のときに買い物に出かけてから帰ってこなかった。理由は一言で言うと事故死。
大型トラックによる衝突事故。しかも曲がりきれなかったトラックにより前から車を潰される形で後ろの車に挟まれた。その後、車からガソリンが漏れ発火、車が爆発両親の遺体は見るも無残な姿になった。
このとき10歳にして両親を保護したのは母方の祖父だった。






だが、その祖父も男が高校に合格した祝いをするため買い物に行き、死んだ。死因は工事現場のクレーンが荷物を運んでいるときに荷物止めのネジが外れ、荷物の下敷きになり即死。
男は祖父が出かける前に「行かないで、おじいちゃんも父さんと母さんみたいに死んじゃう」と言ったが「大丈夫大丈夫」と言い出かけてしまった。
そして、死んだしまった。






この二件の事故で男の心が壊れるには時間はかからなかった。
自分は人を不幸にしてしまうと思うまでの時間はいらなかった。






男は引きこもった。






高校の入学式をサボった。授業をサボった。まず、高校にすら行かなかった。
そんなある日、家のチャイムが鳴った。


男は無視した。


翌日、またチャイムが鳴った。


男は無視した。


そのまた次の日、またチャイムが鳴った。


男は無視した。


それからチャイムが鳴る日が数日と続いた。


先に痺れを切らしたのは男の方だった。


男はモニターフォン越しに毎日チャイムを鳴らす人物を見た。そこに居たのは誰が見てもかわいいと言うような姿の女の子だった。服装は自分が合格した学校の制服姿だった。


男は気になってしまった。なぜ、不登校の自分の家に来て、ここ最近毎日チャイムを鳴らすのか。
男はモニターフォンを使い彼女に質問した。


「あの、すみません。なぜあなたは最近毎日チャイム鳴らしに来るんですか?」


すると彼女は、
「あっやっと出た。なぜって言われてもそれは、私が学級委員で、あなたが学校に来てなくて、何より私があなたと友達になりたいからです!」と彼女は答えた。


男は意味がわからなかった。理解できなかった。
なぜこんな自分に、不登校の自分に、
人を不幸にしてしまうのに。
そして、男は彼女に「自分は人を不幸にしてしまう」と伝えると、彼女は「なんで、なんでそんなこと言うの?」と訪ねてきた。


だが、こんな話人に話せるわけがない。


すると彼女が「ねぇ理由を教えて?お願い」


だが男は「理由は教えられない」と伝えると彼女は「
そっか。でも教えてくれるまで帰らない」と言ってきた。男はどうせ嘘だと思いモニターフォンを消し自分の部屋に戻った。


だって今はまだ4月まだまだ冷えてくる時期しかも学校終わりの帰りで時刻は午後4時、親だっているのだから。




















































あれから5時間たった。男は本当にいるのか少し気になり鍵を開け、玄関まで出た。
するとそこには5時間前に話していた彼女が玄関の壁に背を預け少し震えて座っていた。


男は信じられなかった。本当にいたのだから。 


男は彼女に訪ねた「なんでこんな寒い中外にいるの?」と、すると彼女は「言ったじゃん教えてくれるまで帰らないって」そう言った彼女は立ち上がり男に近寄り、「ねえ、教えてくれる気になったの」と言った。


男は仕方がなくとりあえず家にあげることにした。


男は彼女に温かい飲み物を出し帰ってもらおうと思ったが多分また毎日来るだろうと思い仕方がなく話すことにした。














































話を聞いた彼女は、泣いていた。
だが彼女は男に向かって言った。




「事故については私は何も言えないしわからない。だけど私が言えるのは。、君は人を不幸になんてしてないよ。一緒に暮らしていた家族の人は絶対に幸せだったと思うよ。
だって私のことなんて放置しておけばよかったのにこうして家にあげてくれて温かい飲み物まで用意してくれた。こう言うことをしてくれるのは君が優しいからでそして、こんな優しい人と暮らして自分は不幸だと思う人なんていないと思うよ。だから君は人を不幸になんてしていないしむしろ幸せだったと思うよ。」












男は彼女の言葉を聞いて心が軽くなった気がした。













「異世界では幸せに。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く