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アパートのとなりに引っ越して来た年上のお姉さんが美人でしかも巨乳だったけど、紳士でいたいからひたすら目を逸らしていたら『普通に見て良いよ』と言ってくれた

三葉 空

32 浮気がバレて年上の彼女に詰められる男

「私ね、伊織のことが好きだったの……ずっと、前から」

 俺を押し倒した涼花さんは、そう言った。

「……じょ、冗談ですよね?」

 俺は半笑いで言う。

「じゃあ、教えてあげるよ」

 涼花さんの顔がぐっと近づいたと思ったら……

 キスをされた。

 それは驚くほどに大人なキス……俺は酔ってたせいもあり、為す術もなく涼花さんに口内を蹂躙される。

「……ぷはっ」

「どう、お姉さんのキスは? 興奮した?」

 涼花さんくすっと笑う。

「や、やめて下さい。俺には彼女がいるんですよ?」

「それ、余計に興奮するから」

 そう言って、涼花さんはまた俺にキスをする。

 俺は抵抗したいけど、出来ない。

 正直、涼花さんのキスがめちゃくちゃ上手くて、気持ち良いと思ってしまう自分がいる。

 しかも、かつては憧れていた先輩にこんなことをされて……

 ……いやいや、ダメだろ!

「やめて下さい!」

 俺はドン、と少し強く涼花さんを押した。

「きゃっ……」

 涼花さんは俺から離れた。

 俺は起き上がると、

「勘弁して下さいよ、涼花さん。俺、本気で怒りますよ?」

 俺は真っ直ぐに涼花さんを見て言う。

 涼花さんもまた、いつものようにブレない瞳で俺のことを見つめていたけど……

「……うっ」

「えっ、ここで吐くの!?」

「ううぅ~……フラれた~!」

 吐く代わりに、泣き出した。

「えぇ!? ちょっ、涼花さん!?」

 俺は慌てて涼花さんのそばに寄る。

「だ、大丈夫ですか?」

「うぅ……大丈夫じゃない。お水持って来て!」

「って、言われても、人ん家の勝手が分からない……」

「良いから、早く!」

「わ、分かりましたよ」

 俺は慌ててキッチンの方に行くと、適当にコップを選んで水を注ぐ。

「はい、どうぞ」

「ちっ、水道水かよ。冷蔵庫にミネラルウォーターがあるのに」

「だったら、先に言って下さいよ!」

「ふん、まあ良いよ」

 涼花さんはゴク、ゴク、と水を飲み干す。

「ぷはぁ~……よし、また飲むか」

「いい加減にしておきなさい」

「だって、だって、好きだった男にフラれたんだぞ~!?」

「ていうか、涼花さんのキャラが絶賛崩壊中ですよ!」

「知ったことか~! 朝まで付き合え~! 明日は休みだろ~!」

「はぁ、仕方ないですね……その代わり、エッチなことはなしですよ?」

「ふっ、それは約束できないな」

「じゃあ、もう帰りまーす」

「あーん、嘘だから~! 朝までそばに居てよ~!」

「あっ、良いこと考えた。この涼花さんの醜態を動画に撮っておけば」

「おい、伊織。スマホ潰すぞ?」

「って、急にいつもの調子に戻った!?」

「ほら、飲みなよ」

「クソ! さっき弱っている内に帰っておくべきだった!」

「この私をフったんだ、覚悟しておけよ?」

「ア、アルハラだぞ~!」

 俺のそんな訴えは、無駄に等しかった。



      ◇



 朝チュンしていた。

 とは言っても、ベッドの上じゃない。

 俺は朝方の帰り道を、一人トボトボ歩いていた。

「はぁ~、マジで朝までとか……疲れた」

 まあ、普段とは違う涼花さんが見られて、ちょっと面白かったけど。

 なんてことを考えている内に、アパートにたどり着いた。

「はぁ、とりあえず、シャワーを浴びて寝るか」

 俺はそんな風にぼやきながら、鍵を開けようとした。

 その時、先にガチャリと音が鳴る。

「あっ……」

 俺はつい、ポロッと鍵を落としてしまう。

「……伊織くん、お帰りなさい」

 光さんが玄関ドアの隙間から、ジトッとした目を向けている。

「……た、ただいまです」

 俺は冷や汗が止まらない。

「ねえ、ちょっと私の部屋に来てよ」

「えっ? いや、でも汗臭いから……」

「良いから、来てよ」

「……はい」

 俺は頷く他なかった。



      ◇



 シャワーを浴びて少しだけ気分がスッキリした。

「光さん、ありがとうございます」

「良いのよ」

 光さんはにこっと微笑む。

「じゃあ、俺はこれで……」

「待ちなさい」

「あ、はい」

「そこに座って」

「あ、はい」

 俺はあっという間にイエスマンと貸していた。

「で、伊織くん。朝帰りした理由は? 確か、昨日は怖い先輩と飲みに行くって言っていたよね?」

「そ、そうですね。その怖い先輩がなかなか帰してくれなくて」

「ちなみに、その怖い先輩……男の人?」

 核心を突く質問に、俺はまた冷や汗がどっと噴き出す。

「……なるほど、女か」

「って、まだ答えていませんけど!?」

「分かるよ。伊織くんの反応を見ていれば」

「さ、さすがです……」

「で、どんな人なの?」

「えっと、大学のサークルの先輩で……」

「美人なの?」

「は、はい」

「巨乳なの?」

「まあ、そこそこだね。Dカップだし」

「なるほど」

 光さんは少しだけ安心した顔になる。

「で、その素敵な女の先輩と朝まで一緒に居て……何もなかったの?」

 ま、またまた核心を突く質問に、もう目からも汗が流れてしまいそうだ。

「……ひ、光さん」

「何かしら?」

「……落ち着いて、聞いてもらえます?」

「私はさっきから落ち着いているわよ?」

「……キスをされました」

 俺はぼそっと言う。

「されました? と言うと?」

「いや、その、いきなりベッドに押し倒されて……実は、前から俺のことが好きだったって……」

「ふぅ~ん?」

 光さんは不機嫌そうな顔で頬杖を突く。

「伊織くんって、実は女たらしだよね」

「いや、そんなことは……」

「だって、伊織くんの周りには、いつも可愛い女の子とか、美人さんがいるみたいだし?」

「ひ、光さん?」

「もう、私なんて必要ないんじゃないかしら?」

「そ、それは……俺と別れたいってことですか?」

「だって、これだけ浮気をされたらね?」

 光さんは目を細めて言う。

 俺はそんな彼女を見て、

「……うっ」

「え、嘘。もしかして、吐くの?」

「ち、違います……悲しくて」

 クソ、涼花さんと同じ感じになってしまう。

 けど、それでも伝えないと行けない。

「だって、俺には光さんしかいないから……光さんほど素敵な女性はいません」

「とか言いながら、浮気しているじゃない」

「だから、どれもこれも、浮気じゃないってば」

「本当に~?」

「本当だよ、信じてくれよ~!」

 俺はすがるように言う。

「……伊織くん、こっちに来なさい」

 光さんに手招きをされる。

「あ、はい」

 俺は素直に従い、光さんのそばに寄る。

「えいっ」

 デコピンされた。

「あいたっ!?」

 俺は地味に痛む額を押さえて軽く悶える。

 と、顔全体が柔らかな感触に包まれた。

「……へっ?」

 気付けば、俺の顔は光さんのおっぱいに包まれていた。

「ひ、光さん?」

「フラフラと悪い子な伊織くんは、こうやってしっかりと押さえておかないと……大好きなおっぱいで」

 むぎゅううぅ~、とされる。

「な、何て……幸せなんだ~!」

「ふふ、伊織くんったら、本当におっぱい星人なんだから」

「あれ、光さん。またちょっと大きくなった?」

「うん、晴海ちゃんにバストアップしてもらっているから。伊織くんが望んでいるJカップまで、あと少しよ」

「うほほ~い!」

「こら、調子に乗らないの。今の君は、罰を受けているんだよ?」

「こ、これが罰? だとしたら、俺は罪を犯しまくるよ」

「そうしたら、本気で別れるよ?」

「笑顔で怖いこと言わないで~!」

「じゃあ、伊織くんが浮気しないように……おっぱいホールドだ~!」

「うわ~! やられた~!」

 やっぱり、光さんのおっぱいは最高だ。







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