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アパートのとなりに引っ越して来た年上のお姉さんが美人でしかも巨乳だったけど、紳士でいたいからひたすら目を逸らしていたら『普通に見て良いよ』と言ってくれた

三葉 空

31 酔いどれの先輩とハシャいでいたら……

 いつも怖い涼花さんに寂しそうな顔で誘われたから、ちょっとドキリとしたけど……

「くぁ~、酒が美味い!」

 結局は、飲みの続きだった。

 涼花さんのアパートの部屋で。

「す、すごいっすね。俺もう入らないっすよ」

「え~? それは女に言わせるセリフでしょ? そんなの、もう入らない~って」

「まさかの下ネタ!?」

 どうやら、酒豪の涼花さんも、さすがに少し酔っているようだ。

 これは適当に相手をして、早く潰れてもらって……

「伊織、飲みな」

「……あ、はい」

 どうやら、俺の浅はかな策略は早々に終了した。

 きっと、俺の方が先に酔いつぶれるだろう。

 と言うか、現時点でも結構ヤバい。

 居酒屋のトイレでちょっとスッキリさせてもらったから、何とか生きていられるけど。

「伊織はさ~、どうやってその巨乳お姉さんをゲットした訳ぇ~?」

「えっ? いや、まあ、たまたまお隣になったんで」

「どっちから仕掛けたの?」

「いや、それは……相手の方かもしれないです」

「ふぅん? やるね、その巨乳お姉さん」

「光さんですよ」

「へぇ~、良い名前だこと」

「涼花さんだって、良い名前じゃないですか」

「えっ? もしかして、口説いているの?」

「く、口説いていませんから。色々な意味で恐ろしいし」

「何だと~? 飲めよ、この野郎ぉ~!」

 涼花さんはすっかり絡み上戸だ。

「うぅ~……人肌恋しい」

「え?」

「おい、伊織。ここは『じゃあ、俺が温めてあげますよ』って言う所だろうが~」

「で、でも、俺には彼女がいますから」

「巨乳のお姉さんがなんぼのもんじゃ~い!」

「うわ~、マジで面倒だよ、この人……」

 俺も酔いが回っているせいか、普段は言わない悪口を堂々と言ってしまう。

「……彼氏が欲しい」

「だから、作れば良いじゃないっすか~」

「でも、私はダメなの」

「何がですか?」

「男運がなくて……」

「あ~、美人な女性って、意外とそいういう人が多いっすよね~」

「確かにね」

「で、どんなダメンズと付き合ったんですか?」

「別に、見た目とか性格とかは普通に良い人たちだったよ」

「えっ? じゃあ、何で男運がないんですか?」

「……満足できなかったから」

「何がっすか?」

「お前、言わせる気か?」

「いや、えっと……」

「エッチが満足できなかったの!」

「ぶふっ!」

「うわっ、汚いぞ! 私の部屋を汚しやがって!」

「だ、だって、涼花さんが……とんだエロ発言を」

「お前が言わせたんだろうが~!」

「違いますよ~!」

 すっかり酔いどれの俺たちはポカポカと不毛な殴り合いをする。

「で、具体的にどのようにエッチが満足行かなかったんですか?」

「興味津々で聞くんじゃないよ」

 涼花さんはため息を漏らす。

「理由はシンプルだ」

「はい」

「アレが小さい」

「あぁ~……それは」

「もちろん、例えアレが小さくても、テクでとうとでもなる……けど、そのテクもイマイチだった。二人ともイケメンだったけど、エッチは残念だった」

「あぁ~、それもよくあるタイプですね」

「だから、私は……今まで、一度もその……昇ったことがなくて」

「マ、マジっすか……」

「だから、目の色を変えて興奮するんじゃないよ、この変態」

 涼花さんは据わった目で俺を睨む。

「いや、だって、しょうがないっすよ。涼花さんみたいな美人がエッチで満たされたことないとか……ぶっちゃけ、そそります。サークルの他の男連中が知ったら、お祭り騒ぎっすよ」

「絶対に言うなよ。言ったら、お前を……ふふふ」

「絶対に言いません」

「よし、良い子だ」

 涼花さんは俺の頭を撫でる。

「……なあ、伊織」

「はい?」

「その、サークルの男連中から聞いたんだけど……お前って、かなり立派らしいな」

「へっ?」

「そ、そのビッグマグナムで……いつも彼女をズキュンバキュンしているのか?」

「す、涼花さん、その例えは……アホすぎます」

「ア、アホとか言うな~!」

 また涼花さんにポカ殴りされる。

「はぁ、はぁ……羨ましい」

 涼花さんは言う。

「私もおっきいのが欲しいの!」

「ちょっ、涼花さん!? いくら酔っているからって、さすがにその発言は……」

「だって、みんなからは大人のお姉さんとして慕われて……でも、一度もエッチで昇ったことがないだなんて……ダサくない?」

「別にダサくないですよ」

 俺がフォローすると、涼花さんはジーッと俺を見つめる。

「……ねえ、伊織。あんた、昔は私のこと好きだったよね?」

「えっ? まあ、それりゃ、憧れはしましたけど……」

「今でも、その気持ちが少しは残っていたりする?」

「涼花さん……?」

 気付けば、間近に涼花さんの顔があった。

 既にお酒を飲みまくっているはずなのに。

 どこか、甘い香りが漂う。

「……伊織、あんたに素敵な彼女がいることは分かっている」

「す、涼花さん?」

「今晩だけは、私を恋人だと思って……ううん、別に恋人じゃなくても良い。あんたのその立派なのが……欲しいの」

「いやいや、それは無理ですよ!」

「でもでも、お前の彼女はいつも、お前に気持ち良くしてもらっているんだろ?」

「それは……まあ、それなりに」

「ズルイよ……そんなの。まあ、私よりも年上だから、もっと色んな男と交じった上で伊織のおっきいのに出会ったのかも知れないけど」

「俺の存在意義そこだけかよ。ていうか、光さんは俺と出会うまで、処女だったんですよ」

「えっ、マジで?」

「それどころか、キスとかも初めてで……」

「じゃ、じゃあ、初めてでいきなり、ビッグマグナムを……」

「だから、その例えはやめろ」

「う、羨ましすぎる……」

 涼花さんは顔をうつむけると、ワナワナと震える。

「……もう、怒ったぞ」

「えっ?」

「伊織、こっちに来い」

 ふいに立ち上がった涼花さんに腕を引っ張られる。

「えっ、ちょっ?」

 その細い腕からは想像できないくらい強い力によって、俺はベッドに放り投げられる。

 そして、仰向けに寝転がった俺を見下ろすように、涼花さんは四つん這いの姿勢になる。

「伊織、ここまで来たんだ。覚悟は出来ているよね?」

「いやいや、だからダメですって! 俺には光さんが……」

「大丈夫、ちゃんと許可はもらうから。事後承諾で」

「それはもうアウトだろうが! あんたサイコパスか!」

「違うわよ、一人の恋する女よ」

「俺の股間に対してですか?」

 俺はたっぷりと皮肉を込めて言う。

「……違うもん」

「えっ?」

 ふいに俺を見つめる涼花さんの目が、潤んでいた。

「私は、前からあんたのことが……好きだったの」







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