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アパートのとなりに引っ越して来た年上のお姉さんが美人でしかも巨乳だったけど、紳士でいたいからひたすら目を逸らしていたら『普通に見て良いよ』と言ってくれた

三葉 空

30 怖い女の先輩と居酒屋で……

 ここ最近の俺の生活は潤っていた。

 素晴らしい巨乳美女たちのおかげで。

 俺の光さんはもちろん光さん。

 でも、最近アパートのとなりに引っ越して来て仲良くなった晴海ちゃんもまた素敵な女子だ。

 もし、二人の巨乳を同時に揉んだらどうなるなか~、とつい想像してしまう。

「伊織」

 その声に呼ばれて、俺は瞬時に我に返った。

 そこに立っていたのは、美女だった。

 きれいな長い髪に軽くウェーブをかけている。

 そして、きれな瞳がじっと俺のことを見つめている。

 けど、俺のテンションは上がることはない。

 むしろ、軽くゾッとした。

「す、涼花すずかさん……」

「あんた、最近どうしてサークルに来ないの?」

「えっ? いや、何て言うか……そんなに一生懸命に通うサークルでもないでしょ? ただの飲みサーなんだから」

「じゃあ、飲みに来なよ」

「いや~、それは……」

「もしかして、女でも出来た?」

「ギクリ」

「図星か」

 涼花さんはズカズカと俺の方に歩み寄って来る。

「今日の夜、空けといてよ」

「えっ」

「もしかして、バイトとかある?」

「いや、今日は休みですけど……」

「じゃあ、飲もうか」

 ポン、と肩を叩かれる。

 そして、彼女は去って行った。

 俺はしばし、その場で呆然としてしまう。

「……あ、相変わらずこえ~」



      ◇



 成川涼花なるかわすずかさん。

 俺が所属している映研の先輩である。

 その美貌に多くの男子はメロメロになるけど、

『飲みなよ』

 宴の席で、女帝のように君臨するその姿から、みんなに恐れられている。

 まあ、普段から女帝みたいなものだけど。

「はぁ~、怖いな~……」

 いつものように、光さんと晩ごはんを食べる平和な時間が懐かしく思える。

 俺は今日、死ぬかもしれない。

「お、伊織。来たね」

 待ち合わせていた駅前にたどり着くと、涼花さんが既に待っていた。

「先輩を待たせるとは何事か」

「す、すみません」

「まあ、良いや。行こうか」

「あ、はい」

 俺はもう、この女帝さまに対して完全にイエスマンになる他ない。

 さもなくば……ひいいいぃ!

 そして、居酒屋に入る。

「とりあえず、生で良いよね?」

「あ、はい」

「じゃあ、生2つと。焼き鳥の盛り合わせで」

 涼花さんは注文を済ませると、俺の方を見た。

「で、伊織の彼女ってどんな人?」

「い、いきなりですか?」

「良いから、さっさと白状しなさいよ」

 有無を言わさぬ女帝の眼光に射抜かれてしまう。

「……アパートの隣人です」

「へぇ?」

「年齢は26歳のお姉さんで、小学校の教師です。あと……巨乳です」

「年上のお姉さんで小学校の先生でおまけに巨乳とか……男の夢が詰まっているな」

「ですよね」

「生中2つお待たせしました~!」

 目の前にビールが置かれる。

「じゃあ、乾杯しよっか。伊織に彼女が出来た祝いってことで。今日は私のおごりだから」

「えっ? いや、そんな割り勘で良いですよ」

「遠慮しないで」

「はぁ、じゃあ……ごちになります」

 カン。

 ジョッキをぶつけ合ってから、涼花さんはゴクゴクとビールを飲み干す。

 相変わらず、すげえ飲みっぷりだな」

「ぷはぁ~……このために生きているのよね~」

「さすがです、姐さん」

「うるさいよ。で、伊織はその巨乳お姉さんのおっぱいを、毎日のようにモミモミしているの?」

「いや、それは……はい」

「ちなみに、何カップ?」

「最初に会った時はF〜Gの間くらいで……今はIカップです」

「あんたが成長させたのか」

「たぶん……そうっすね」

「おっぱい星人だな」

「それ、彼女にも言われました」

 俺はトホホ、とする。

「でも、Iカップか~……私はDカップだから。大したことないよね」

「いやいや、十分なサイズですよ。しかも、涼花さんは美人じゃないですか」

「ありがとう。じゃあ、私を彼女にしてくれる?」

「えっ? またまた~、ご冗談を」

 俺が言うと、涼花さんはなぜかムッとした顔になる。

「飲みなよ」

「で、出た」

「今日はトコトン飲むからね。最後まで、付き合いなさいよ」

「ひいいぃ~!」



      ◇



 それからしばらく、俺は涼花さんに酒を飲まされていたんだけど……

「……ねえ、伊織ぃ」

 涼花さんはほろ酔いな顔で言う。

「はい~……?」

 一方、俺はすっかりグデン、グデンになっていた。

「うちのサークルも、たまにはちゃんとした映画とか、撮りたいよね~」

「ああ、そうっすね~……でも、無理ですよ。所詮は、飲みサーだから」

「まあ、そうだけど……」

「でも、どんな映画が撮りたいんですかぁ?」

「それは……恋愛モノとか」

「え? 意外っすね~」

「は? 何がよ?」

「だって、涼花さんって、あまり恋愛に興味が無いのかなって」

「どうして?」

「だって、こんなに美人なのに、彼氏とか作らないでしょ? あ、俺の知る限りですけど。もしかしたら、俺の知らない所で男たちと……あいて!」

「バカ言ってんじゃないよ。飲みな」

「も、もう無理っすよ~……」

「全く、男のくせに情けないな」

 涼花さんが俺の鼻をツン、と指先で突く。

「仕方ない、そろそろ行くか」

 そして、グデグデの俺を支えながら、涼花さんはお会計を済ませる。

「ほら、行くよ」

「涼花さ~ん、ごちになりま~す」

「うるさいよ」

 そして、夜の街を二人で歩いて行く。

「ちなみにだけどさ、彼女には今日なんて行って来たの?」

「え? 怖い先輩に飲みに誘われたって……あいた!」

「バカ。それが女だって言ったの?」

「いや、言ってなかったかな~……」

「……ふぅ~ん? 伊織ってば、イケナイ子ね」

「そんなことないれすよ~、アハハ!」

 俺はすっかり酔いが回っていた。

「……ねえ、伊織」

「はい?」

「あんたが言ったように、私は彼氏もいない寂しい女なの。だから、ね……」

 涼花さんは少しだけ間を置いてから、

「……この後、もう少しだけ私に付き合って?」

「……えっ?」

 いつになく寂しそうな涼花さんの顔を見て、俺は陶酔しながらも困惑した。







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