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アパートのとなりに引っ越して来た年上のお姉さんが美人でしかも巨乳だったけど、紳士でいたいからひたすら目を逸らしていたら『普通に見て良いよ』と言ってくれた

三葉 空

15 浮気はいけないことですよね?

 ピンポーン、と玄関のチャイムを押す。


 ガチャッ、とドアが開いた。


「あ、伊織くん。バイトお疲れさま」


「光さん、すみません。こんな時間に」


「ううん、良いの。どうぞ上がって……」


 俺は笑顔で招き入れてくれる光さんを抱き締めた。


「へっ? 伊織くん?」


 それから、少し強引にキスをした。


「んッ……んううぅ!?」


 そのまま、キスをしながら光さんを部屋のベッドに押し倒す。


「い、伊織くん? どうしたの?」


「光さん、俺……」


「……あっ……す、すごい。もう、そんなに……」


「……光さん、良いですか?」


 半ば理性を失いかけた俺は言う。


 こんな風に強引に迫ったら嫌がられるかと少し不安になったけど、


「……うん、良いよ」


 光さんは優しく頷いてくれる。


 俺は光さんの胸を掴んだ。


「あっ! も、もっと、優しくして……」


「ごめんなさい、止まらなくて……」


「今日の伊織くん、いつもより激しい……あっ!」


 それから、俺はひたすらに光さんを求めた。




      ◇




 お昼休憩のこと。


 いつものように、校庭のベンチで美恵子と弁当を食べていた。


「光、あんた目にクマが出来ているけど、大丈夫?」


「へっ? あっ……」


「はは~ん、さては伊織くんと何かあったね?」


「えっと、それは……」


「ほらほら、教えなさい」


 美恵子はニタニタしながら言う。


 私は周りに人がいないことを確認してから、


「じ、実は、昨日の夜なんだけど」


「うんうん」


「バイト帰りの伊織くんが家に来て」


「うんうん」


「疲れているだろうから、お風呂に入ってもらって、それからご飯を食べてもらおうと思ったら……いきなり押し倒されたの」


「わーお。伊織くんってば、だいたーん」


「うん、私もビックリした」


「で、どうだった?」


「まあ、その……ちょっと強引だけど、激しくて……良かった、かな」


「はぁ~、純真だった光も、すっかりエッチなお姉さんだね~」


「い、言わないでよ!」


「あはは。でもさ、伊織くんってばどうしちゃったんだろうね? ほら、あの子は光のことを本当に大切にしている感じじゃん? だから、そんな風に乱暴なことをするなんてちょっと変だなって」


「う~ん……伊織くんはエッチな子だから、バイト中にその……私のことを考えてくれていて……あぁ、私ってば、自分で何を言っているんだろう……」


「まあ、そうかもしれないけど。もしかしたら、バイト先で何かあったのかもよ」


「えっ?」


「例えば、バイト先の女の子と何かあったとか」


「えっ?」


「あ、でも、伊織くんは年上が好きみたいだから、バイト先のパートの人妻さんと何かムフフなことがあって、それで溜まっていたとか」


「えぇ!?」


 私は大きな声を出してしまう。


「なーんて、あくまでも想像だけどね。気にしないで、光」


「う、うん」


 もちろん、伊織くんがそんな風に私を裏切る子じゃないと分かっているし、信じている。


 でももし、相手に誘惑されて何かの間違いがあったら……


 ううん、ダメ。そんな風に伊織くんを疑いたくない。


「光ぃ、そんな深刻な顔するなって。大丈夫、伊織くんはあんたのおっぱいにベタ惚れだから」


「おっぱいだけなの?」


「嘘よ」


「もう……」


 その後、私はモヤモヤした気持ちで残りの弁当を食べた。




      ◇




 ああ、昨日はやってしまったな。


 俺はひどく反省していた。


 バイト先で人妻パートの湯崎さんに迫られて、それで興奮して。


 その溜まった欲求を光さんで解消するなんて……反省だ。


「うぅ、俺は光さんの彼氏として失格だぁ」


「何を落ち込んでいるんだ、伊織?」


 康太が呆れたように言う。


「いや、まあ、ちょっとな」


「言ってみ。俺が相談に乗ってやるよ」


 俺は少し気が引けたけど、このまま自分の中でモヤモヤしたくなかったので、親友のこいつに吐露した。


「……なるほどな」


「なあ、康太。お前ならどうする? 正直に話すか?」


「いや、それはどうだろうな。何でも正直に話せば良いってもんじゃないし」


「そっか」


「俺なら、その人妻も落として、同時進行するけど」


「地獄に落ちろ、女の敵め。最近は、浮気とか不倫に厳しい世の中なんだぞ!」


「まあ、そうだけどさ……良い女を放って置く方が罪だろ?」


「うっ……って、名言風に言ってんじゃねえよ」


「とにかく、変にウジウジしない方が良いぜ。変に勘ぐられるだろうからよ」


「ああ、そうだな。けど、今度から湯崎さんにどんな顔をして会えば良いのやら……」


「じゃあ、そのバイトやめちまえば」


「うーん……とりあえず、もう少し様子を見てみるよ」


「まあ、無難な所だな」


 すると、康太のスマホが鳴る。


「あー、はいはい。いま行くよ」


「また女か?」


「ああ、新しい女ね」


「どんな人?」


「人妻」


「おい!」


「……だった人。離婚して、寂しいんだってよ」


「へ、へぇ~」


「お前、ちょっと羨ましいって思っただろ?」


「べ、別に思ってねーし! 俺には光さんがいるから」


「はいはい。じゃあ、その素敵な光さんのおっぱいでも揉んでな」


「言われなくても揉みまくりだよ」


「バカップル乙。じゃな」


 康太はひらひら手を振って去って行った。


「ったく、あの女たらしめ……元人妻か……って、違う、違う!」


 俺は必死に雑念を払いながら大学を後にした。




      ◇




 アパートの階段を上る。


「ふぅ、今日はバイトが休みで良かった。昨日の今日で、湯崎さんにどんな顔をして会えば良いか分からないからな」


 俺はため息交じりにそう言った。


「あ、伊織くん」


 その声にハッとする。


「あ、光さん」


 自宅の玄関ドアの前で手を振る光さんがいた。


「いま帰って来た所ですか?」


「うん、そうなの。奇遇だね」


「ええ、本当に」


「じゃあさ……今晩も、一緒に過ごす?」


「えっ、良いんですか?」


「うん。けど、伊織くんの部屋で良いかな?」


「あ、はい」


「私の部屋は、昨日ちょっと散らかっちゃったから……」


「あっ……ご、ごめんなさい、俺のせいで」


「ううん、良いの。昨日はビックリしたけど、激しくて……凄かったから」


「ひ、光さん……」


 俺はまたジュニアがむくむくとしだす。


「じゃ、じゃあ、すぐ俺の部屋に……」


「――山本くーん」


 その声に、ひどくドキリとした。


「……えっ?」


 振り向くと、階段を上がって来る女性がいた。


「ゆ、湯崎さん……?」


「うふふ、来ちゃった」


「えっ? あれ? 今日は仕事のはずじゃ……」


「店長に頼んで代わってもらったの」


「あ、そうなんですか」


 そんな風に会話していて、ハッと光さんの方を見た。


「えっと……もしかして、伊織くんのバイト先の?」


「あ、もしかして山本くんの彼女さん?」


「え、ええ、まあ……そうです」


「じゃあ、ごあいさつをしないと」


 湯崎さんは微笑みながら、


「初めまして。山本くんのバイト先でフロアチーフを務めています、湯崎織恵ゆざきおりえです」


「あ、どうも。町田光まちだひかりと言います」


「光さん……とても、おっぱいが大きいですね」


「なっ」


「私も、結構大きい方だと思っていたんだけど……上には上がいるのね」


「あ、あの、湯崎さん。何のご用でしょうか?」


 俺は慌てて言う。


「ああ、そうだった。あのね、昨日のバイトで山本くんに迷惑をかけちゃったでしょ? だから、お詫びをと思って」


 湯崎さんは手に持っていた買い物袋を掲げて見せる。


「お詫びに、鍋でもどうかしら?」


 湯崎さんの笑顔を見て、俺は冷や汗を垂らしながら背後の光さんに振り向く。


「い、伊織くん? どういうことなの?」


 光さんは戸惑いながら俺に問いかける。


 俺、最近モテ期だとか調子に乗っていたけど……


 これは天罰か!?








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