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アパートのとなりに引っ越して来た年上のお姉さんが美人でしかも巨乳だったけど、紳士でいたいからひたすら目を逸らしていたら『普通に見て良いよ』と言ってくれた

三葉 空

14 バイト先の人妻さん

 ファミレスは、夕方のピークタイムが忙しい。


「山本くん、これお願い」


「了解っす」


 俺はテキパキと皿を運ぶ。


「山本くん、最近なんだか良い感じね」


 そう言ってくれるのは、フロアチーフの湯崎織恵ゆざきおりえさんだ。


 素敵な人妻のパートさんだ。


 優しくて、美人で、スタイルも良い。


 バイトのみんなから慕われている。


「ピークタイム、頑張って乗り切ろう」


「はい」


 俺はまた、せっせと動き出した。




      ◇




 せわしなかった夕方のピークタイムを経て、夜の静かな時間を迎えた。


「ごめんね、山本くん。クローズドまで居てもらって」


「いや、大丈夫ですよ。明日は講義が午後からなので」


「そうなの」


 微笑む湯崎さんが、ふと俺の方を見て歩み寄って来た。


「どうしました?」


「山本くん、何か最近……ちょっと雰囲気が変わった?」


「えっ?」


「前から一生懸命に仕事をして良い子だなって思っていたけど……今はそれだけじゃなくて、何か男らしさを感じると言うか……」


 湯崎さんは言う。


「もしかして、彼女が出来たとか?」


 ドキリとした。


「あ、図星だ。山本くんってば、エッチな子ね」


「な、何でですか? 彼女くらいいたって良いでしょ?」


「うん、そうね」


 湯崎さんは微笑む。


「良いなぁ、私も恋がしたい」


「そんなこと言ったら、旦那さんが怒るんじゃないですか?」


「でもねえ、結婚したって、女は女なの。だから、いつだって、ときめきを求めているのよ」

「まあ、ときめきは大事ですよね」


「こんなおばさんが、何を言っているって感じよね」


「いやいや、湯崎さんは十分若いしきれいですよ」


「本当に?」


 湯崎さんは間近でじっと俺のことを見つめる。


「な、何ですか?」


「キス、してみる?」


「…………はい?」


「それが恥ずかしいなら、おっぱいからで良いよ。ほら」


 湯崎さんは俺の手を引き、自分の胸に当てる。


「結構、大きいでしょ?」


「ゆ、湯崎さん!? ダメですよ、そんなの……」


「私じゃ、ダメ? こんなおばさんじゃ……」


「いや、それは……」


「だって、寂しくて。バイトに入ったばかりの頃は、山本くんはずっと私のことをエッチな目で見てくれていたのに……最近は、何か凛々しく真面目になっちゃったから」


「そ、そうですか?」


「彼女ができたおかげ……よね。うん、それは山本くんにとって良いことよ」


 湯崎さんは自分に言い聞かせるように言った。


「でもね……もっと、私のことも見て欲しいの」


「いやいや、だから、湯崎さんは人妻だから……」


「そんなの関係ないわ」


「いや、大ありですって」


「キスして」


「ダメです」


「お願い、一度だけで良いから」


 湯崎さんがぐっと俺に迫って来る。


 確かに、俺は美人な人妻のこの人に鼻の下を伸ばしていた時期がある。


 でも、今は……


「……ありがとうございます、湯崎さん」


「山本くん、じゃあ……」


「でも、やっぱりダメです。俺には大切な彼女がいますから」


 なるべく柔らかい口調で、そう伝えた。


「……そっか。山本くんって、素敵なのね」


「いや、そんなことは……」


「だって、ウチの主人は浮気しているもの」


「えっ、マジですか? こんな美人な湯崎さんがいるのに?」


「そう。結婚したら、そんなものよ。女は枯れて行くだけ」


 湯崎さんはくすりと笑う。


「ありがとう、山本くん。これが嫌でバイトをやめたりしないでね?」


「やめませんけど……湯崎さんは大丈夫ですか?」


「え?」


「いや、旦那さんに浮気をされて」


「うふふ、本当に優しいんだから」


 ちゅっ。


「……あっ」


 不意打ちでキスをされた。


 ほんの一瞬だけど、唇に。


「……もう、変なちょっかいは出さないから、今だけは許して」


 湯崎さんは俺に抱き付くと、ひしっと制服を握り締めた。


「湯崎さん……」


 俺は光さんの顔を思い浮かべつつも、目の前の彼女を放っておくことは出来なかった。


「……分かりました。落ち着くまで、こうしていて良いですよ」


「……じゃあ、朝まで」


「いや、それはダメでしょ」


「くす、冗談」


 湯崎さんは笑顔に戻る。


「ありがとう、山本くん。あなたがモテる理由、分かった気がするわ」


「べ、別にモテないですよ」


「そう? 心当たりはない?」


「まあ、ちょっとはモテ期かもしれないですけど……」


「ふふ。バイトの若い女の子たちの間でも、最近の山本くんは評価が高いのよ?」


「マ、マジっすか。それは……っと、いけない。俺には光さんだけなんだ」


「へぇ、光さんって言うんだ。年上の彼女?」


「はい、26歳の人です」


「あら、じゃあ山本くんの6個上なんだ……まあ、私なんて10個も上だけど……」


「ゆ、湯崎さんは若いですってば」


「ふふ、良いの。その内、山本くんを熟女パワーで物にしちゃうから」


「勘弁して下さいよ」


 俺は弱って肩をすくめる。


「山本くん、もう帰って良いわよ」


「え、でもまだ作業は……」


「だって、ソレ。辛そうだもの。早く帰って、彼女に抜いてもらいなさい」


「あっ!」


 俺のジュニアは、ズボンの上からも分かるくらい、ギンしていた。


「……し、失礼しまーす!」


 俺はピューッとその場から立ち去る。


「……すっごくおっきい……欲しいな、アレ」


 最後に湯崎さんが何か言った気がするけど、俺は聞こえなかったことにした。








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