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アパートのとなりに引っ越して来た年上のお姉さんが美人でしかも巨乳だったけど、紳士でいたいからひたすら目を逸らしていたら『普通に見て良いよ』と言ってくれた

三葉 空

1 となりの素敵なお姉さん

「初めまして、町田光まちだひかりです。よろしくお願いします」


 ある日、大学2年生の僕が一人暮らしするアパートのお隣に、きれいなお姉さんが引っ越して来た。


 しかも、巨乳だ。


 けど、紳士でありたい僕は、サッと目を逸らす。


「あ、どうも。山本伊織やまもといおりです」


 俺はペコっと頭を下げる。


 いかん、うっかり巨乳を見ないようにしないと。


「山本くんは学生さん?」


「あ、はい。大学生です」


「そっか、良いね。私はもう社会人だから」


「何のお仕事をされているんですか?」


「小学校の先生なの」


「そ、そうなんですか」


 こんな巨乳の美人さんが、小学校の教師なんて……って、だから落ち着け。


「あ、このティッシュボックス。良かった使ってね」


「はっ、えっ!? いえ、そんな使いませんよ!」


「あっ、花粉症とか平気な人? だったら、タオルの方が良かったかな。ごめんなさいね」


「はっ、いえ、そんな……」


 クソ、俺は童貞かよ。


 何気ない言葉の節々にいちいちエロスを感じて反応するとか。


 けど、それだけこの巨乳は……って、だからダメだぁ!


「じゃ、じゃあ、俺はこの辺で」


「あ、うん。ごめんね、お時間を取らせちゃって」


「いえいえ。隣人ですから、何か分からないことがあったら、遠慮なく聞いて下さい」


「うん。山本くんって、優しいんだね」


 はうっ!


 さすがは小学校の先生、笑顔がメチャクチャ眩しい。


 それに引き換え、俺は童貞根性を丸出しにして、こんな爽やかで素敵な女性をエロい目で見て……よし、決めたぞ。


 俺は今後、決して町田さんの巨乳を見ない!




      ◇




 それからと言うもの……


「あ、おはよう、山本くん」


 ぷるん。


「お、おはようございます!」


 俺は全力で視線を逸らしながら言う。


「あら、おかえりなさい、山本くん」


 たぷん。


「た、ただいまです!」


 俺はまた全力で視線を逸らしながら言う。


「ちょっとカレーを作り過ぎちゃって。良かったら、食べてくれる?」


 ぽよよん。


「い、いただきます!」


 俺はまたまた全力で視線を逸らしながら言う。


 その結果として、俺は町田さんの胸はおろか、顔さえもまともに見ないようになっていた。


 逆に失礼だろうか。けど、仕方がない。


 あの清楚で可憐な顔と巨乳のコンボを味わったら、きっと骨抜きにされてしまう。


 俺は大した目的もない大学生だけど、それでも親に金を出してもらっている以上、道を逸れることなく、普通に卒業して普通に就職をしたい。


「あっ、山本くーん」


 休日の朝、町田さんと顔を合わせる。


「あ、こんちは」


「今日はお休みなのね」


「はい、土曜ですから。まあ、夕方からバイトがありますけど」


「そうなんだ。何のバイト?」


「ファミレスですね」


「へぇ」


 何気ない会話をしている間も、俺はずっと視線を逸らしている。


「……ねえ、山本くん」


「な、何でしょうか?」


「どうして、いつも私から視線を逸らしているの?」


 しまった、さすがに露骨すぎたか。


「いや、それは……」


 俺は答えに窮して口ごもってしまう。


「……もしかして、私の胸を見ないようにしてくれている?」


 言われて、激しくドキっとした。


「す、すみません!」


「どうして謝るの? 山本くんは何も悪くないじゃない」


 町田さんは言う。


「普通に見て良いよ」


「えっ」


「私、昔から胸が大きかったから、よく見られていたもん。今だって、男子とかに『おっぱい先生』とか言われて、普通に胸を揉まれているし」


「な、何てうらやましい……あっ」


「うふふ」


 微笑む町田さんに対して、俺は激しく赤面してしまう。


「ねえ、バイトは夕方からなんだよね?」


「あ、はい」


「良ければ、少しだけお茶しない?」


「えっ」


「迷惑かな?」


「そんなことありません。俺も、町田さんともっと仲良くなりたいです!」


 つい、大きな声で言ってしまう。


「元気が良いわね、山本くんは。私、そういう子って好きよ」


 髪を耳にかけて言う町田さんを見て、またドキっとしてしまう。




 こうして、俺は美人で巨乳の素敵なお姉さんと、少しだけお近づきになれた。









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