私は一度死にました。

呉味葛めろん

序章












愛することを諦めて。

彼らの罪を背負って。





それで良かった。
私1人の犠牲で皆を救えるならそれで良かった。





視界が、身体が、全て闇に沈んで。







(私はどこに行くんだろう。)





ーーー最後の最後に。


私はそんな呑気なことを考えていた。






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