暗殺者の欲望

カキ

夜の虚空

カタナシ少佐はサーベルをかまえて襲撃者に殺意を向けていた。
暗殺者はその兵士のかまえを称えての「暗器」である「勝利のライター」をかまえた。
時刻は深夜4時をまわっていたが、満月の明かりで照らされて暗殺現場をはっきりと映し出していた。


「ーーーーーーーっ!!」
先に動き始めたのは少佐の方だった。
ダイシは少佐の振り下ろされたサーベルをかわしてライターに火を入れた。
「バーニングハリケーン!」
ダイシは炎を放射して空中に浮いている少佐を熱気で吹き飛ばした。
「く!」


少佐は感じたことの無い熱さに耐えながら暗殺者から距離を取った。
炎は馬車に燃え移り両者の暗闇をなくした。
「お前が【勝負欲】だな?」
少佐はサーベルをかまえ直し、藪から棒にダイシに対して質問を投げた。
「その赤い髪、そしてライター。この私がみ間違えるはず無いだろ。」
ダイシはそのかまえに疑問を持って暗器をしまった。
「だから! お前も本部に連れ帰り! 私は多大なる栄誉を得ることができるのだ!」
少佐はダイシの油断を見逃さず独特のかまえから一気にダイシに向かっていった。
ザン!!
少佐はダイシに攻撃を入れて彼の背後に着地した。




「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!熱い!熱いぃぃぃぃ!」
ダイシの背後で攻撃をしたはずの少佐の右腕が焼け落ちていた。
少佐は地面に転がりその痛さに悶え苦しんでいる。
暗殺者の手には先ほどしまわれた暗器が一直線の赤い炎を吹き出していた。
「なぜだぁぁぁぁぁぁぁぁ! 確実に私の刃はお前を捉えたはずぅぅぅぅぅ!」
「そんな不意討ち、俺を本当に【欲】と知った上での攻撃かな?」
ダイシは後ろを振り返り倒れている少佐に対して冷たい視線を向けた。
少佐は苦しみに耐えながら左手でサーベルを握ろうとした。
「あっつ!!」
少佐は刃の方を握ってしまい、手に火傷を負った。
サーベルは赤く熱を帯びて音を立てて地面に転がっていた。
「それもしょうがないだろ。お前を焼き切ったんだ、一撃で殺せなかったのは悪く思ってる。」
ダイシは少佐にライターを近づけた。
「お前との勝負はつまんなかった。」
暗殺者は命乞いをする兵士に向けて、炎を振り下ろした。



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