暗殺者の欲望

カキ

暗殺へ

 私達は地下にある檻に向かって一気にかけおりて行く。
 ダイシは私の依頼通りロード兵隊を焼き殺していく。
 彼の暗器はとても特別な物なのだろうと私は考えた。
 ライターは炎を放ちたちまち建物を炎の海へと変えていく、これでは私達のほうが悪役なのは明確だった。
「そろそろ着くそ! 鍵は奪ったな?」


突入前
「それで檻の鍵はお前に任せていいんだな?」
 私達は一息着くまもなく少しだけだが打ち合わせをしていた。
 作戦はダイシが建物を放火して混乱を起こして、それに乗じて暗器と鍵の窃盗のシンプルな物だった。
「任せてよー! これでも元盗賊だったのよ!」
 私は村から出た後は少しばかり盗賊をやっていたドロップアウトガールである。
 私は監守室に飛びこみいつも道理の手つきで檻の鍵を奪った。
 そして日頃から鍛えた走りで「欲」の暗殺者であるダイシに追い付いた。
「やるな、今度俺の仕事を手伝ってくれよ。」
「あんた、依頼主になんて事いってるのよ。」
 私が話題を返したとき、ダイシは止まった。
 私は止まりきれずに前から転けてしまい盛大に顔を打った。
「なにとまって」と言おうと思ったが目の前の光景に口が止まった。
 檻がある扉の前に立っていたのは私が蹴り飛ばした兵隊だった。
「よぉまた会ったな女。あの蹴りは聞いたぜ。」
 首を鳴らしながら兵隊は構えていた。
「知り合いか?」
「少しね。」
 ダイシは興味の無さそうに反応して暗器を構えた。
「ほう、そのライター、そして赤髪、お前が【勝負欲】だな?」
「ああ君は僕の声まで聞けるんだ光栄に死ぬがいいさ」
 兵隊は棍棒を振り上げダイシに叩き着けた。
 ダイシはそれを華麗にかわすと空中で暗器の発動を準備した。
「ご覧いただこう。これが【勝負欲】の殺し」
 バーニング ハリケーン
 先ほどまで殺していた炎を集合させ螺旋のように炎を放った。
 兵隊は抵抗することもなく炎の勢いに押され扉ごと吹き飛ばされた。
「鍵いらなかったじゃないの」
 私は少しだけ文句を言って檻の中を見回した。
「どうだ? アナトは?」
「アナトがいない」
 そこには銀髪の少年は見当たらなかった。

「暗殺者の欲望」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「現代アクション」の人気作品

コメント

コメントを書く