暗殺者の欲望

カキ

ポーカー2

 彼の圧勝だった。
「これでかける物はなくなったな。娘、貰っていくぜ。」
 彼は拘束されて大男の隣に座らされてた私を抱き上げてその場から去ろうとした。
 大男はうつむいて「嘘だ嘘だ嘘だ」と独り言を呟いていた。
「お前、今から行けるか?」
 彼は歩きながら私に聞いた、しかし私は口を封じられているためその質問には答えられなかった。
「まぁ今日は稼げたからいいとこで楽しむとしようかな。」
 赤い髪をかきあげて今からの予定を組み立てていた。


 賭博場から出たところで私は彼の腕から逃れようともがいた。
「じっとしてろよ。お前はもうおれの物だから。」
 赤い髪の青年は細い腕でさっきの大男より強い力で私を締め上げた。
 私はその力に反撃の力もなく諦めかけていた。
「せめてこの猿ぐるまさへ外せれば。」
「もごもごうるさいな。そんなに痛い事はしないから。」
 しかし口をもごもごと外そうと動かしてる私に対して彼は目の前にライターを取り出した。
「これは仕事に使う道具たんだ。人を簡単に焼いてしまう物だから大人しくしてたほうが身のためだぜ。」
 ライターには女神が描かれており、高価な純金が使われていた。
 暗殺者達は特別な「暗器」と言うものを使って仕事をすると聞いたことがあった。
「お前達は絶対持てない代物だ。何せ仕事の都合上作って貰える物だからな。どうせお前は一文なしだろ。」
 たぶんダイシは私のポケットを探り初めて、とうとう手を出して来た。
 私のポケットにはアナトに貰った、「ルビー」と何かが入っていたそうだ。
 左のポケットに何かが入っていたらしい。
 彼は私を落として、石畳と埃の上に私は激突した。
「何すんのよ!」と叫ぼうとしたがそれを私は止めた。
 彼はさっきとはまったく違う口調で私に聞いた。
「お前、これどこで手に入れた。」
 彼の手に握られていたのは、透明な宝石だった。
  


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