異世界なう―No freedom,not a human―

逢神天景@小説家になろう

206話 VSタルタンクなう

 ガガガッ。
 志村の弾丸がタルタンクの持つ斧に阻まれる。ルーツィアの持っていたそれと同じく、やはり通常攻撃で壊せるものではないらしい。
 新造神器ネクストというのは伊達じゃない。まさに一当千と言うべきか。
 志村は右手の切札ジョーカーをクルリと回し、アイテムボックスから手りゅう弾を取り出す。口でピンを咥えて抜くのに憧れはあるが今は変身中。大人しくイプシロンから出ている小型アームで抜いて投げる。


「む……」


 タルタンクは地面から岩を隆起させてその爆風を防ぐが、すぐさま顔をしかめる。志村の放った手りゅう弾は辺りに異様な臭気をまき散らすもの。本来は魔物や猛獣の鼻を潰す目的のものだが……。


「小癪な……」


「魔法師は集中力を切らすと魔法が使えなくなるんだろ?」


 音や衝撃への耐性は鍛えているだろうが臭いまでは想定していまい。志村はニヤリと笑って更に銃弾を撃ちまくる。
 ばら撒いた弾丸を躱さず斧で受けきるタルタンク。あの斧が新造神器ネクストなのはわかっているが、どんな魔法を使ってくるのかは分からない。


(魔族ということは闇魔術も使えるはずで御座ろうし……)


 多少精度が落ちれば、と思っての手りゅう弾だったが存外効いているらしい。タルタンクは距離を取ろうとバックステップする。
 それを逃がす程甘くはない。左手の冀望フューチャーに追尾弾を装填して発射する。三点バーストで発射されたそれが逃げようとするタルタンクの足を撃ち抜いた。
 眉根に皺を寄せるタルタンク――しかしそこが即座に埋まり傷が無かったことになる。


(それが土精霊ノームの力か)


 確かタルタンクはバレットノームと呼んでいたか。タルタンクは斧を振り上げるとそこから岩弾を散弾銃のように飛ばしてきた。
 フルバーストに切り替えた冀望フューチャーと炸裂弾を装填した切札ジョーカーでそれを迎撃するが、砕けた岩が周囲に散る。
 視界が悪くなるのは避けたいのでこちらも背後に飛び、一度二人の間に距離が出来る。
 タルタンクはふむと顎に手を当てると首を傾げた。


「いい動きだが……はて、どうしてそう手を抜く?」


「そちらさんがその斧を使わない限りはこっちも本気で行かないさ」


 志村がタルタンクの斧に目をやりながらそう言うと、タルタンクは肩をすくめた。


「何を言う。これを使えばお主は死ぬぞ」


「そんなに凄いのか」


 そう言って驚いた風に首を振る。
 そして――背中から出したモグラ爆弾を地中に潜ませ、背後からタルタンクを狙う。


「それなら――使わせる前に殺すべきか」


 背後から襲いかかったモグラ爆弾を岩弾で破壊する。反応速度が魔法師のそれじゃない……本当に魔族だろうかこいつは。


「そう、そういう風になりふり構わぬ戦いがしたいのだ我は!」


 舌打ちしつつ、足のジェットを起動してそのままタルタンクから距離を取る。こうなれば接近戦でなく遠距離戦で戦うべきだ。
 だが――


「遅い」


「――ッ!?」


 突然、眼前にタルタンクが現れる。この距離を一瞬で詰めるなんて……いや、それ以上にイプシロンのセンサーに一切引っ掛からず高速移動するなんておかしい。
 咄嗟につま先からブレードを出しサマーソルトキックで迎撃する。タルタンクは獰猛に笑うと内側から叩いて逸らし、そのまま斧を志村の腹部に振り抜いた。


「ぐぁっ……!」


 苦悶の声をあげる。実際はバリヤーが間に合ったのでダメージは無いが、ここで油断してくれれば不意をうてる。
 そんな甘い考えを見透かしたか、タルタンクは吹っ飛んでいく志村に向かって岩弾を複数飛ばしてくる。
 一回転して着地、同時に腕からブレードを出してその岩弾を切り裂いた。『魔法師殺しイリュージョンブレーカー』と同じように魔法を引き裂く刃だ、この程度の魔法ならわけなく殺せる。


(本当は使いやすいクロー型にしたいんで御座るがなぁ)


 どうしても銃の邪魔になるのでナイフを逆手持ちした時みたいな刃が手首から肘の間の部分から出ているような形になってしまう。カ〇ズ様の輝彩〇刀みたいなものだ。
 タルタンクは笑みを深めると、身の丈以上もある斧を振り上げ跳躍した。


「ふむ……心が躍るぞ! ナイトメアバレット!」


「そりゃよかった。最期の戦闘だ、悔いが残らないようにしろよ?」


 ドッッッッッッッッ!!!
 位置エネルギーがそのまま衝撃に変換され、辺りが揺れる。地震――ポ〇モンかお前はと突っ込みたくなるような攻撃だが、であれば飛行タイプに効果はない。足のジェットを起動して再び空中へ。
 しかしそれは向こうも当然読んでいたのだろう。巨大な隕石が志村めがけて降ってくる。


「やれやれ……」


 刃をチェーンソーのように高速回転させる。どれだけ巨大な隕石だろうが魔法を切り裂くチェーンソーには効かない。
 ど真ん中からぶち破り、そのまま両手のマグナムでタルタンクの脳天に狙いを定める。


「なかなか派手な一撃だな! タルタンク!」


「ふん、さぁ来い!」


 ドッ!
 ダダダッ!
 四発の弾丸が正確にタルタンクの脳天へ吸い込まれていく。魔法で生み出された岩壁であればあっさりと貫通するそれだが、斧を用いることでガードしてきた。


(ワンパターン過ぎるで御座るな!)


 ニヤリと仮面の下で笑う。タルタンクが上空の志村に気をとられている間にいくつものモグラ爆弾を地中に潜り込ませる。今度は地雷として機能してもらおう。
 再びあの超高速移動で距離を詰めてきたタルタンクだが――今度は種が分かった。地面をキャタピラのようにして肉体を加速、そしてそのまま隆起した地面に弾き飛ばされるようにして跳躍していたのだ。
 恐らく土精霊ノームとなったことにより強化された本人の魔法によるものだろう。流石は魔族、こんなことが出来るのか。


(マールの命を狙っていた暗殺者どもとは一味も二味も違うで御座るな……ッ!)


 そして振り上げられた斧。しかしここまでやっていることが同じでは読めてくる。冷静に逸らすことで躱し、反撃を――


「……は?」


「ふははは! 滾る、滾るぞナイトメアバレットよ!」


 ――斧が、巨大化した。
 こんな至近距離で戦闘中だ、瞬きはしていない。しかしそれでも目で追えない程の速度で斧が巨大化した。身の丈以上あった斧が、電車一両分くらいはありそうなサイズまで。
 ルーツィアの持っていた新造神器ネクストと同じように何らかの属性魔法を無限魔力で使えるだけだとばかり思っていた志村は当てが外れ、あんぐりと口を開けてしまう。


「まだ死ぬなよ!?」


 嬉しそうなタルタンク。脳筋はこれだから。
 志村はアイテムボックスからいくつか爆弾を取り出し即座に起爆。その爆風で後ろに吹っ飛ばされることで距離を取る。バリアは間に合ったがいくらかダメージを受けてしまった。
 しかしアレをまともに喰らうよりはマシだろう。


「こんな無茶な回避、長くは続かないな……さて、どうするか」


 タルタンクの斧は振り抜いた後元のサイズに戻っている。サイズはパワー……とはよく言ったものだ。アレをどう止めたものか。


(ヴェスディアンカーがあればいいんで御座るが、あれは外で御座るからなぁ)


 もう一機予備に作っておけば良かった。しかし主人公が乗るのはワンオフ機と決まっているから悩ましいところだ。
 タルタンクは着地すると、そのまま高速移動で斧を野球のバットのように振り抜いてくる。当然、ヒットの瞬間巨大化するわけだが。
 しかし地面の傍であればモグラ爆弾がいくらも埋まっている。そのうちの一つを起爆し、その爆風で斧を跳ね上げ回避する。


「なかなかやるな!」


「今日の牡羊座は絶好調だったからな」


 星座なんてこっちの世界にあるだろうか、なんて益体も無いことを考えながら超至近距離ショートレンジで二丁拳銃をぶっ放す。
 キキン! とタルタンクは斧で受けるが、巨大化はしていない。アレはある程度距離が無いと取り回しが悪いだろう。
 となると――苦手な接近戦でタルタンクを押し返さないといけないわけだ。


(厄介極まりないで御座る!)


 とはいえやるしかない。タルタンクの大ぶりの斧を躱し、地面から飛び出してくる岩の槍を冀望フューチャーで撃ち壊してから切札ジョーカーをタルタンクの肩に撃ち込む。弾丸は『魔法師殺しイリュージョンブレーカー』に切り替えたため、魔力で出来ている肉体にはさぞや効くだろう。
 案の定仰け反ったタルタンク。その隙にさらに銃弾を撃ち込もうとするが――タルタンクの足払いで体勢を崩される。
 明後日の方向へ飛ぶ銃弾。志村は片足で踏ん張――らず、足のジェットを利用してその場で跳躍、膝を顎に叩きこんだ。


「効かん!」


 しかしそれを受けたまま拳を腹部に叩きこんでくるタルタンク、タフな野郎だ――というよりも土精霊ノームの身体が物理攻撃は無効にしているからか。
 ふっ飛ばされ、距離を開けられる。そして巨大化する斧が降りかかってくるが飛んで回避。周囲に弾丸をばら撒いて、先に飛ばしておいたドローンを活用して尋常ならざる軌道の銃撃を食らわせる。
 しかしタルタンクは巨大化させた斧を地面に叩きつけ物理的に周囲の地面を盛り上がらせ、畳返しのようにして防いできた。


「その武器、なるほど生み出した岩を纏わせることで瞬時の巨大化、縮小を繰り返しているわけか」


「如何にも。……本来は岩を飛ばしたりなんだり出来るようなのだが如何せん我の戦闘スタイルに合わなくてな。このようになっている」


 訊けば説明してくれるかと思っていたが案の定。その間に呼吸を整える。


「しかし嬉しいぞナイトメアバレット。この『土呑の帝』を全力でぶつけられるとはな……!」


 獰猛な猛獣すら見れば逃げ出すだろう。それほど闘気と殺気の籠った笑み。魔力を感じる素養の薄い志村でも分かるほど膨れ上がるそれは、恐らく今まで以上の威力となって振るわれるのだろう。
 志村はそれを見ながら――アーミリオンを使うことを決意する。


「やれやれ……出し惜しみするのがオレの悪い癖だ。とはいえ魔族側の戦力を再認識しないとな――」


 予想より、強い。特にあの新造神器ネクストは彼らの実力を二倍……いやそれ以上に引き上げていると考えても過言ではあるまい。
 であれば彼らの実力を肌で感じられるそれの三倍と仮定。そうなればイプシロン単体ではようやっと互角だろう。


「来い、アーミリオン」


『ピピッ、アーミリオン、起動。MASTER、指示ヲ』


 唐突に志村の横に現れた二足歩行のロボットがそう返事する。内部機構がむき出しになっているような、そういうタイプのロボだ。
 タルタンクも少し驚いているようだが……すぐさま口を三日月形に歪める。


「それが貴様の切り札か?」


 そう問うタルタンクに返事をする前に、アーミリオンから肩部ユニットを受け取る。イプシロンが全力で戦うためには必要なユニットだ。
 それをつけながら首を振る。


「いや? どちらかというと死のカードスペードのエースかな。無論、その死はオレと向き合う相手にもたらされるものだが」


 ますます楽しみだという風に笑うタルタンクに対し、志村は一言アーミリオンに命じる。


「『兵装変化ウォーブレイク・トランスフォーム――超磁力砲リニアレールガン』」


『YES、MASTER』


 ピピッ、という電子音と共にアーミリオンの姿が一瞬で変わる。両腕持ちの銃――ただし砲身は普通の弾丸を撃ち出すためのものではない。
 二股に別れており、その中心にエネルギーが溜められている。腰だめで構え、タルタンクに照準を合わせてから引き金を引く。


「上手く躱せよ? データが欲しい」


「ほざけ!」


 タルタンクがあの高速移動を発動するとほぼ同時に斧が巨大化する。何が飛んで来ようとそれで受け止めて貫こうという算段だろう。
 しかし甘い、海外産のチョコレートより甘い。
 志村が引き金を放す、ただそれだけ。その瞬間――


 ギョガッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!


 ――斧に風穴が空き、そのままタルタンクの肩を貫いた。
 斧に空いた穴からタルタンクの表情を窺える。こんな威力と思っていなかったのか、驚きで口が半開きになってしまっている。
 絶好の的だ、もう一度チャージして放つ。リニアモーターカーの原理で加速した弾丸が圧倒的な速度――超音速で飛んでいく。


 ギョガッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!


 二つ目の穴、同時にタルタンクの胴にも綺麗な風穴が空けられた。
 ダメージは無いかもしれない、しかしその衝撃で吹き飛ぶタルタンク。何が起きたか分からず眼を白黒とさせる様はほんの少しだけ志村の昏い愉悦を引き出す。
 しかし今はそんなことを考えている場合ではない、畳みかけねば。


「アーミリオン! 『兵装変化ウォーブレイク・トランスフォーム――炸裂機関銃バーストガトリング』!」


『YES、MASTER』


 瞬時に変形、今度は腰部に二砲のガトリングガンが。戦闘機についているようなアレだ。
 そこから雨あられのように炸裂弾が降り注ぐ。一撃一撃が下手な爆弾よりも火力のある炸裂弾、それが秒間30発――分間1800発の超高速で二砲から撃ち出されるのだ。戦車だろうが五秒で廃車に出来る。


「ぬ、ぐぁあぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!」


 タルタンクはあまりの弾幕に押され、まともに反撃出来ていない。動こうとした腕が押し返され、恐らく土精霊ノームの力で物理を無効にしていなければ今頃ミンチだろう。
 肩部ユニットがブースターを発動しているため志村の身体が後ろへ吹き飛ばないが、無ければ反動でこちらもお陀仏だ。そういう意味ではあまり使いたくない兵器と言える。


(これが水や炎ならもっと簡単だったんで御座るがな)


 水は凍らせればいい、炎なら真空にすればいい、風は少し苦労するかもしれないが岩と違ってこちらに決定打が無い分戦いやすい。
 しかしこの岩は質量で圧し潰すというシンプルにして最適な解があるせいで非常に戦いづらかった。
 しかしもうこうなれば遅い。志村がその弾幕に紛れてとある弾丸を冀望フューチャーから撃ち出す。
 スタン、と簡単に心臓に当たるそれ。その瞬間、タルタンクの表情が困惑のそれに変わり――即座に絶望へ転換した。
 タルタンクは斧を巨大化させることで何とかガトリングの弾を防ぐ。


「なっ、なっ……!? 我の……わ、我の魔力が動かん!? どういうことだ、どういうことだ!?」


 簡単な話、とある薬品を撃ち込んだだけだ。血液凝固剤が近いだろうか? 魔力の流れをせき止める弾丸だ。
 通常のものと違い軽いため弾速が遅くブレやすい。しかも威力が低いときてるため岩の身体を持つタルタンクに撃ち込むのは苦労した。
 だがもう、お仕舞いだ。


「ふ、ふざけるな……! 互いに全力を出し、そのうえで我が勝つ! それが闘争だ、それが戦いだ! なのになんだこれは……ッ! 我の魔力を! 魔法を返せ!」


「悪いがタルタンク。オレはお前と違って戦闘を楽しむ戦闘狂ウォーモンガーでも血を好む殺人鬼シリアルキラーでもないんだ。ただオレの姫のために戦い、お前を殺す」


 そもそもなりふり構わぬ戦いを望んだのはお前だろうに。
 タルタンクの情けない絶叫を聞きながら、アーミリオンを終わりにするための兵器に変形させる。


「アーミリオン! 『兵装変化ウォーブレイク・トランスフォーム――激砲滅撃デッドエンドサイクロンメテオ』!」


『YES、MASTER』


 跳躍し、アーミリオンが変化する。左足にはドリル、右足には砲門、そして肩部ユニットには翼のようなブースターが六門。それらが志村に装着される。
 弾幕が止んだためタルタンクは逃げようと踵を返すが遅い、右足の砲門から電磁拘束ネットが射出され身動きをとれなくする。
 タルタンクの膂力ならばすぐに抜け出せるだろうが、その一瞬で十分。六門のブースターが一斉に機動して尋常ならざる速度で志村の肉体が一つの砲弾となる。
 どんな大口径弾でも不可能な人間サイズの砲に自身がなる兵装。それが激砲滅撃デッドエンドサイクロンメテオ
 タルタンクの胸に左足のドリルが突き刺さり、そのまま右足の砲門から撃ち出された爆弾が体内に入る。
 タルタンクを突き抜け、数十メートルスライディングして停止。


「ナイトメア……バレットォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」


「ああ、その通り。オレの名は魔弾の射手ナイトメアバレット。狙った獲物はハチの巣だ」


 次の瞬間、背後で断末魔すら掻き消える大爆発が。
 振り向いてレーダーで探知するが自分以外の生物はこの空間内にはいない。


「……あれだけの爆発を受けても斧に傷一つないか。穴を開けれたと思ったのは、纏わせていた岩の部分だったみたいだな」


 少しだけ自信を失う。確かタルタンクは『土呑の帝』と呼んでいたか。
 それを手に取り、アーミリオンと共にアイテムボックスに仕舞うやいなや空間がガラスのように砕け散り空に投げ出される。
 足のジェットを起動して体勢を制御、そのまま着地する。


「やれやれ……だいぶ汗をかいたな」


 変身を解除し素顔に戻ると、そこには京助が立っていた。その後ろにはラノールが、どうも自分は三番目だったらしい。


「お疲れ、志村」


「……ああ、京助」


 こつん、と拳同士を打ち合わせる。
 思わずお互い笑みを浮かべ、志村はその場にへたり込んだ。


「強敵だった?」


 京助が活力煙を渡しながらそう問うてくる。
 志村はそれを咥えて火を点けながら……何となく空を見上げた。


「……かなり、な」


「そっか」


 二人の紫煙が空に溶ける。


(天川と戦えばよかったんで御座るよ)


 そうすれば、あんな醜態を晒すことも無かっただろうに。
 それだけ思って、志村はその場に寝転んだ。

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