神獣殺しの精霊使い
第5話 2人と会話
「じゃあ、なにについて教えて欲しいのだ?」
「欲しいのだ?」
ヒートとリアが振る舞ってくれた料理を食べ終わるとヒートとリアは訪ねてきた。
聞きたいことか、ありすぎてなにから聞くべきかな?
この世界の事か、今いる場所のことか、それとも能力値のことか?
それから……。
うん、まずはこの世界について聞いてみるか。
「それじゃあ、この世界について教えてください」
「この世界か? うーん大雑把すぎるな。もっと詳しくいってくれないかね?」
確かにこの世界のことだけでは説明しづらいか。俺も地球全てのことなんてわかっていなかったし、国の名前も全て覚えてなかったしな。
それなら、今いる場所位は聞いとくか。
「ここは、どこだかわかりますか?」
「ここか、森の中だが?」
「えーと、そうではなく」
なにこれ?ぼけ、ボケなの。突っ込み待ちなの。あれ俺って漫才師の相方だったか?
いや、まさか違うな。もしかしてヒートって天然なのか?
見た目は全然そうは見えないのに。
……いや、人は見かけによらないって誰かかが言っていた気がするぞ。
まあ、でも答えとしては間違ってはいない…のかな?
「ねえ、そういう意味じゃやなくて地名とかだと思うんだけど」
「地名? ああそういうことか。 すまない勘違いしてた」
「いえ、気にせず。 それでここの地名はなんですか?」
「アルパゴス地方だ」
「アルパゴス地方?」
どうやらここは、アルパゴスというところらしい。やはり聞いたことが無い名前だ。
……そうだ、国とか町が近くには無いのか聞いてみるか。
「あの、この近くには国とか村はありますか?」
「国か村? うーん、そうだな。村も国も近くにはあるが国に行くのは大変だな」
「どういうことですか?」
「いや、距離的には村も国もさほど変わらんのだが、国に行く途中には龍の巣と呼ばれる山があってだな、特別な施しがされてる飛行艇でないと通るのがほぼ不可能なんだ。それこそ、何百単位で挑んでやっと一人通れるかどうかというレベルだぞ」
「ああ、それで近くにはあるけど簡単には行けないということですか。 もしかして、龍の巣には龍がたくさんいるんですか?」
「ああ、龍の巣には名前の通り高レベルの龍が数えきれないほど住んでいる。バルも会っただろ? たしか子龍だったか?」
「子龍? ああ、あの鳥と獣が混ざったような生き物ですね。 そういえば王国騎士団の人もドラゴンの子とか言ってました」
「あいつは、子供だからまだなんとかなるもんだが、大人の龍は強いんだ。 それこそあの山を一人で越えようとするなら精霊神クラスか王国騎士団のSS級以上でないと不可能だ」
ゲームとかだと龍はボスとかによく出てきて強いから、もしかしてとは思ってたけどやっぱり強敵だったか。
それにしても、精霊神ってなんだ?
それにSS級?
王国騎士団の中の位のことか?
「あのぅ、精霊神とはなんですか?」
「うん? 精霊神すら覚えてないのか?」
「はい」
「そうだなあ……精霊神は、……というと精霊すらも知らないのか?」
「ええ、どちらについても忘れてしまったようでわからないです」
「そうか」
ヒートは俺を憐れむような目で見てくる。
まあ、仕方ないか。逆の立場だったら俺も同じく思うだろうしな。
まあ、今教えてもらえればいいか。
「まあ、精霊に関して全て忘れたならこの世界の話からする必要があるな」
「世界の話から?」
「ああ、いきなり精霊に着いて説明してもおそらくは理解できないだろうしな」
「はい、それじゃあ教えてください」
「おう、まずはこの世界の事について説明するぞ」
――― ― ――― ― ―――
ヒートの話を纏めると。
はるか昔からこの世界には精霊なるものが住み着いているらしい。
人々は精霊から様々な力を借りることで生活することが出来るんだとか。
精霊にとっての見返りは、いつか復活するとされている怪物の討伐を協力して欲しいんだとか。
もしも、協力しない場合は力を貸せないし世界は滅び二度と生命は誕生できなくなってしまうそうだ。
そのため、人々は精霊と手を組み来るときに備えているんだとか。
そして精霊と協力し戦う人たちの事を精霊使いと呼ぶそうだ。その中でも一際実力の高い者たちは精霊神と崇められているらしい。
今の所、精霊神は
《炎の精霊神》
《水の精霊神》
《土の精霊神》
《風の精霊神》
《光の精霊神》
《闇の精霊神》
の合計6人だけだそうだ。
伝承によると、精霊神は最低でも7人までしかなることが出来ないと精霊の間で決められているんだとか。
ならば一つは枠が空いていると思ったのだが、ヒートが言うには、その末席には、無の精霊神が治めるんだと。
今は死に絶えてしまったらしいが、昔は《無の精霊神》と呼ばれる者が居たらしいがいつの間にかに精霊ともども消えてしまったらしい。今となってはただの作り話だと言われるらしいが。
……つまりだ、この世界には精霊神は6人しかいないらしい。
まあ、精霊神は強大な力の持ち主であり、龍の巣くらい一人で通れるそうなのでそこまで上り詰めれる人自体が少ないのだろう。
まあ、無の精霊神に関してはあくまで、噂だからどこまで本当の話なのか分からんが。
因みに精霊神とは怪物が復活した時くらいしか会えないらしい。普段はどこにいるのかは不明なんだとか。
まあ、修行でもしているのかもしれない。
と、こんな話だ。ヒートもそこまで詳しくはないのかこれ以上は知らないらしい。
それにしても、精霊神か、俺も昔は言われたな。
……まあEWの話だけどさ!
それにしても、少し似ているな。
俺が現実世界でやっていたゲームの話に。
まあ、偶然かもしれないけど?
「あの、EW……エレメント・ワールドという言葉に聞き覚えはありますか?」
俺は一応、俺が現実世界で大好きだったゲームの題名を聞いてみる。何か知っているかもしれないしな。それに本当にこの世界がゲームの中ならこの言葉に聞き覚えがあるかもしれない。
「エレメント・ワールド? すまんな聞いたことがない」
「私もないよー」
「そうですか」
だが、残念ながらヒートは知らないようだ。まあ、確かに仮にこの世界がゲームの世界だとしても当人たちにとって知るはずもないよな。
それでは、次は能力値について聞いてみるか。
「欲しいのだ?」
ヒートとリアが振る舞ってくれた料理を食べ終わるとヒートとリアは訪ねてきた。
聞きたいことか、ありすぎてなにから聞くべきかな?
この世界の事か、今いる場所のことか、それとも能力値のことか?
それから……。
うん、まずはこの世界について聞いてみるか。
「それじゃあ、この世界について教えてください」
「この世界か? うーん大雑把すぎるな。もっと詳しくいってくれないかね?」
確かにこの世界のことだけでは説明しづらいか。俺も地球全てのことなんてわかっていなかったし、国の名前も全て覚えてなかったしな。
それなら、今いる場所位は聞いとくか。
「ここは、どこだかわかりますか?」
「ここか、森の中だが?」
「えーと、そうではなく」
なにこれ?ぼけ、ボケなの。突っ込み待ちなの。あれ俺って漫才師の相方だったか?
いや、まさか違うな。もしかしてヒートって天然なのか?
見た目は全然そうは見えないのに。
……いや、人は見かけによらないって誰かかが言っていた気がするぞ。
まあ、でも答えとしては間違ってはいない…のかな?
「ねえ、そういう意味じゃやなくて地名とかだと思うんだけど」
「地名? ああそういうことか。 すまない勘違いしてた」
「いえ、気にせず。 それでここの地名はなんですか?」
「アルパゴス地方だ」
「アルパゴス地方?」
どうやらここは、アルパゴスというところらしい。やはり聞いたことが無い名前だ。
……そうだ、国とか町が近くには無いのか聞いてみるか。
「あの、この近くには国とか村はありますか?」
「国か村? うーん、そうだな。村も国も近くにはあるが国に行くのは大変だな」
「どういうことですか?」
「いや、距離的には村も国もさほど変わらんのだが、国に行く途中には龍の巣と呼ばれる山があってだな、特別な施しがされてる飛行艇でないと通るのがほぼ不可能なんだ。それこそ、何百単位で挑んでやっと一人通れるかどうかというレベルだぞ」
「ああ、それで近くにはあるけど簡単には行けないということですか。 もしかして、龍の巣には龍がたくさんいるんですか?」
「ああ、龍の巣には名前の通り高レベルの龍が数えきれないほど住んでいる。バルも会っただろ? たしか子龍だったか?」
「子龍? ああ、あの鳥と獣が混ざったような生き物ですね。 そういえば王国騎士団の人もドラゴンの子とか言ってました」
「あいつは、子供だからまだなんとかなるもんだが、大人の龍は強いんだ。 それこそあの山を一人で越えようとするなら精霊神クラスか王国騎士団のSS級以上でないと不可能だ」
ゲームとかだと龍はボスとかによく出てきて強いから、もしかしてとは思ってたけどやっぱり強敵だったか。
それにしても、精霊神ってなんだ?
それにSS級?
王国騎士団の中の位のことか?
「あのぅ、精霊神とはなんですか?」
「うん? 精霊神すら覚えてないのか?」
「はい」
「そうだなあ……精霊神は、……というと精霊すらも知らないのか?」
「ええ、どちらについても忘れてしまったようでわからないです」
「そうか」
ヒートは俺を憐れむような目で見てくる。
まあ、仕方ないか。逆の立場だったら俺も同じく思うだろうしな。
まあ、今教えてもらえればいいか。
「まあ、精霊に関して全て忘れたならこの世界の話からする必要があるな」
「世界の話から?」
「ああ、いきなり精霊に着いて説明してもおそらくは理解できないだろうしな」
「はい、それじゃあ教えてください」
「おう、まずはこの世界の事について説明するぞ」
――― ― ――― ― ―――
ヒートの話を纏めると。
はるか昔からこの世界には精霊なるものが住み着いているらしい。
人々は精霊から様々な力を借りることで生活することが出来るんだとか。
精霊にとっての見返りは、いつか復活するとされている怪物の討伐を協力して欲しいんだとか。
もしも、協力しない場合は力を貸せないし世界は滅び二度と生命は誕生できなくなってしまうそうだ。
そのため、人々は精霊と手を組み来るときに備えているんだとか。
そして精霊と協力し戦う人たちの事を精霊使いと呼ぶそうだ。その中でも一際実力の高い者たちは精霊神と崇められているらしい。
今の所、精霊神は
《炎の精霊神》
《水の精霊神》
《土の精霊神》
《風の精霊神》
《光の精霊神》
《闇の精霊神》
の合計6人だけだそうだ。
伝承によると、精霊神は最低でも7人までしかなることが出来ないと精霊の間で決められているんだとか。
ならば一つは枠が空いていると思ったのだが、ヒートが言うには、その末席には、無の精霊神が治めるんだと。
今は死に絶えてしまったらしいが、昔は《無の精霊神》と呼ばれる者が居たらしいがいつの間にかに精霊ともども消えてしまったらしい。今となってはただの作り話だと言われるらしいが。
……つまりだ、この世界には精霊神は6人しかいないらしい。
まあ、精霊神は強大な力の持ち主であり、龍の巣くらい一人で通れるそうなのでそこまで上り詰めれる人自体が少ないのだろう。
まあ、無の精霊神に関してはあくまで、噂だからどこまで本当の話なのか分からんが。
因みに精霊神とは怪物が復活した時くらいしか会えないらしい。普段はどこにいるのかは不明なんだとか。
まあ、修行でもしているのかもしれない。
と、こんな話だ。ヒートもそこまで詳しくはないのかこれ以上は知らないらしい。
それにしても、精霊神か、俺も昔は言われたな。
……まあEWの話だけどさ!
それにしても、少し似ているな。
俺が現実世界でやっていたゲームの話に。
まあ、偶然かもしれないけど?
「あの、EW……エレメント・ワールドという言葉に聞き覚えはありますか?」
俺は一応、俺が現実世界で大好きだったゲームの題名を聞いてみる。何か知っているかもしれないしな。それに本当にこの世界がゲームの中ならこの言葉に聞き覚えがあるかもしれない。
「エレメント・ワールド? すまんな聞いたことがない」
「私もないよー」
「そうですか」
だが、残念ながらヒートは知らないようだ。まあ、確かに仮にこの世界がゲームの世界だとしても当人たちにとって知るはずもないよな。
それでは、次は能力値について聞いてみるか。
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