二度めの生に幸あれ!〜元魔王と元勇者の因縁コンビ〜
第8話.交渉
「…ここですか」
それから15分ほどコソコソ歩いたところで、大きな倉庫のようなテントのような建物の元までたどり着いた。
ここまで、なんと魔獣と一体も遭遇しなかったのは、実に幸運だったと言えるだろう。
「はい、前方に見えます建物の中で、兄は眠っております。…と言っても、私は数年前に旅に行って以来お会いしていないので、場所が変わっていなければ、の話ですが…」
不安そうにエリネが呟いたのを聞いて、前方の気配に意識を集中させる。
「武装した見張りの方の気配は、3、4…5人でしょうか。……あぁ、確かに、建物の中から濃く深い魔力を感じます。恐らく、お兄さんはあの中にいると思いますよ」
「…見張りは5人か。どうする、ルーク。どうせ貴様は、戦闘は避けたいと言うだろうな」
「当たり前だ。エリネさんも一緒なんだし、騒ぎを聞きつけられでもしたら大変だろ」
「そうか。…であれば、ここから私が遠隔で見張りのやつらへ意識遮断の魔法をかけても良いが…」
「良いが、なんだ?なんかあるのか?」
「私のでは副作用があるかもしれん。それを貴様は嫌がるだろうと思ってな」
精神異常系の魔法に副作用がつきものとは、なんとも魔王らしい。
「あ、あの、できればどなたのお体にも怪我はさせぬようお願いします…!」
「んー、どうするかな…。あ、その副作用って、俺が同時に精神耐性の強化かけておいたら軽減されないか? 俺の強化をイヴの意識遮断魔法がいい感じに上回ってくれたら、意識だけ落とせると思う」
多分。
俺は意識遮断なんて悪属性みのある魔法使ったことないから確証はないけど。
「いい感じ、とは随分簡単に言うではないか。前例はあるのか?」
「ない」
「そうか。まぁまいけるな」
「だろ?」
「…ほ、本当ですか…??」
エリネがあわあわしているが、案ずるよりなんとやら、である。
「ではいくぞルーク。タイミングを合わせよ」
イヴはそう言いながら手をかざし、見えない糸を手繰るように掴んでから、すぐにグイっと引いた。
「…意識遮断」
すると、目の前の見張りの5人が急に脱力したように倒れ込む。
どんな仕組みかは俺には分からないが、世の中知らない方がいいこともある。
イヴの魔法が成功したらしいのを見計らって、俺は
「精神強化」
と、バックアップをかける。
これで、イヴの言う副作用は起こらないようにしたつもりだった。
「わぁ…。精神関与の魔法が軽く扱えるということは、お2人は本当に魔法がお得意なんですね…」
「信用してもらえましたか?」
「はい…!安心してきました」
「それは良かったです。…さて、今のうちに入りましょう」
「は、はい…!」
倒れている見張りを横目でみつつ、3人で建物に近づき、入り口の布をくぐってから中へ入った。
適温にされているらしいその室内の壁沿いにはさまざまな素材や書物が置かれている。
そして、なによりも目につく部屋中央のベッドの上には、一人の人物が横たわっていた。
「…兄様……」
それは、昏睡状態と言われねば判らぬほど穏やかな顔つきで眠っており、エリネとそっくりの顔に鮮やかな緑色の髪をした男だった。
「この方が、エリネさんのお兄さんですか…。眠っていてもはっきりと分かるくらい、お二人はそっくりですね」
エリネは涙を浮かべながら頷き、
「私、兄様のお顔を見るのは数年ぶりで…。あぁ、変わらぬお姿ですごく安心しました」
と声を震わせた。
「…あの、ルークさん、今の兄様の状況はいかがでしょうか?…やはり、儀式の開催は不可欠なほどの容態ですか…?」
「ちょっと調べてみますね。少し待ってください」
俺は、解読という診察魔法を使って目の前の相手の容態を確認し、治療の紐解きを試みた。
「これは…かなり複雑な魔法が絡みあっていますね」
見る限り、お兄さんの体には奥深いところまで魔法の影響が出ていた。
まさに、儀式などの強い力でそのしがらみを解かない限りは目覚めは到底望めないような、そんな重い状態だった。
「…でも、大丈夫です。魔法の抜け目のようなところがいくつか見えますから、そこを狙って技術を駆使すれば、なんとかなると思います。儀式は確かに必須ですが、俺たちで最も適切な方法を見つけますよ」
もともと今夜開催する予定だった謎の儀式よりも、元魔王に元勇者、おまけに妖狐や鬼まで含めた俺たちの考案する儀式の方が、治療には適切に違いない。
「本当ですか…!あぁ、良かった…!」
エリネは安心しきったような声でそう言う。
だが、その横のイヴが難しい顔をしながら、『しかし問題はだな、』と前置きをして指摘を始めた。
「魔法は全て私たちで賄え、儀式の方法も考えられるとして、重要な素材の方が全て手元にあるか分からんぞ。…これは、私の感覚的な話だが、これから施すべき儀式に必要な素材は次の7つだ」
儀式に必要な素材って、勘で分かるもんなんだ…と思いつつ、続く言葉を待つ。
「順に、禍々しい黒毛・聖なる薬草・水晶の欠片・海の雲・空の塩、そして憤竜の鱗に、そのペンダントだ」
「俺には聞いたことのない素材ばっかりだな。…あれ、おい、待てよ?禍々しい黒毛だけは、なんか聞き覚えがあるような…」
ふとそう思い、自分の無限収納を覗いてみると、ビンゴだった。
「あ、分かった!俺、『禍々しい黒毛』なら持ってるんだよ!…これは…、アーテリアの前でイヴが倒したやつか!素材採取しといて良かったな!」
俺が素材を取り出して大きめの声で主張すると、エリネもすかさず口を開いた。
「あの、私、『聖なる薬草』と、『海の雲』、『空の塩』、それから、『水晶の欠片』の4つなら持ってます…!この4つは、元々の計画の儀式のための必要素材でして、ちょうど今回の旅で私が集めてきたんです!…ほら、ありました!」
エリネはキョロキョロと室内を見回してから、角の机の上の袋を指さした。
「あそこにある袋は、私が今回の旅で持ち帰ったものでして、中にその4つが入っています…!」
「んで、ペンダントもここにあるだろ?ということは合わせて6つは揃ってるわけで…。イヴ予測の必要材料7つのうち、あと足りないのは一つだけか?」
「あぁ、不足は『憤竜の鱗』のみだ。存外楽勝ではないか?」
なんという幸運だろうか。
…いや、違う。
これは、ただの幸運ではない。
「娘よ、貴様の数年の旅が無駄ではないということが証明されたな」
イヴも俺と同じ考えのようで、パチリと目を開いて瞬きをしたエリネの顔を労うような思いで見つめた。
「…は、はい。お二人とも、ありがとうございます…!そう言っていただけるだけで、すごく救われる気持ちです」
エリネは肩の力が抜けたように眉を下げて、やわらかい顔で笑った。
「…えーと、話を戻しますと…。つまり、これから憤竜の鱗を採取しに行って、イヴさんとルークさんに魔法の力をお借りしさえすれば、兄様は回復し、目覚めるはず…ということですね?」
「私の推測が完璧であり、かつ集落の奴らに内容変更を反対されず、無事儀式が開催できれば、の話だがな。…貴様は、私の話を信じるか?」
イヴが質問を投げると、エリネは一瞬だけ考えてから首を縦に振った。
「……はい、私はお二人を信じます。私を洞穴から連れ出してくれたこと、背中を押してくれたことも、理由として勿論なのですが…。なんだか、お二人には絶対的な信頼があるような気がするのです」
随分と信用が得られているようで安心をする。
俺もイヴも、やはり“素質”は健在なようだ。
「信じてくれてありがとうございます、エリネさん。よし、じゃあ急いで、その『憤竜の鱗』とやらを採集しに行きましょう」
「はい。憤竜というのは、おそらくララリダのさらに林の奥深くの泉をテリトリーとしている、アンガードラゴンのことと思われます」
3人で建物の出入り口をくぐり、外へ出る。
「ここに生息しているんですか!近場とはラッキーですね。すぐに行って鱗を回収してくれば何とかなりそうです」
「でも、…一つだけ注意点があります。アンガードラゴンは、怒りや警戒心、苛立ちを感じると、普段は青色の鱗の色が、みるみる真っ赤に変色するという体質の生物です」
「鱗が青から赤に?不思議なドラゴンもいるもんですね。…それで?」
「それでですね…。つまり『“憤竜”の鱗』を採取するには、ドラゴンを必ず一度『憤怒状態』にしなければならない、と言うことです」
「青い状態の鱗じゃ素材としてダメで、戦闘は避けられないってことですか。…まぁ、多分そのくらい平気ですけど」
だって俺、魔王倒した勇者だし。
なんなら今味方にイヴいるし。
「…ふふ、それが強がりに聞こえず、本当のことに思えてしまうのが、お二人のすごいところですね」
「そうですか?ありがとうございます。…ところで、イヴ?聞きたいことがあるんだが」
「…………………なんだ?」
俺たちは、建物の外に出た瞬間に目の前に広がっていた光景に驚き、その場で立ち止まる
「なんで見張りの人、全員起きてんの?」
なんと、先程に意識を遮断させたはずの見張り5人が、たったいま目を覚まし、よろよろと立ち上がってこっちを見ていたのだ。
自分たちが密行中とはとても思えないほど、むしろ恋が始まるのではないかと思うくらい、見張り全員とバッッチリ目が合う。
「…あぁ、本来なら効果は30分〜1時間程度のはずだが、今回の場合はお前の強化で効きが弱いだろうから…そうさな。ざっと15分くらいしか効かなかったようだな」
だな、じゃねぇよ……。
「…お、おい、何者だ、貴様ら!?」
見張りたちが、慌てたように武器をこちらへ向けて睨み付けてきた。
「よし、一歩も動くなよ!見かけない顔だな、この侵入者め。…そして、なぜ貴様は外にいる!エリネ!!」
うーーーわ。
「ど、どうか待ってくださいみなさん…!あの、…私がご説明いたしますから!」
「説明など不要!エリネ、貴様は即刻その2人から離れてこちらへ来い。自分がどんな立場にいるのか分かっているのか?黙って村へ貢献しろ!」
武装した男たちが警戒心バチバチの体勢でエリネを手招きをしたが、俺は黙っていられない。
「あの!ララリダのみなさん、少し話を聞いてください!今夜の儀式のことで、俺たちから提案があります」
「…は、?なぜ、貴様ら今夜の儀式のことを知っている…?!まさかエリネ、侵入者に儀式の話をしたのか?!」
見張りの1人が非難するように彼女を指差し、そのまま何らかのミニ爆破魔法を彼女の顔のそばに発生させた。
「くっ、やめて下さい!…話を!!」
俺はなんとかエリネの腕を引き寄せてそれを回避してから、もう一度声を上げる。
「確かにエリネさんからお話を聞きましたが、俺は彼女とお兄さんを、より安全に、正確な方法で救いたいだけです!より良い儀式の代案を、俺たちは知っています!」
「なんだ?ふざけたことを。俺たちの数年間の研究の成果である儀式を馬鹿にするのか?!侵入者の分際で!」
「…では、貴様らがどうしても信じられぬと申すならば、私がここへ儀式で利用する魔法陣を書き出して見せてやろう」
イヴが、はっきりとした声でそう言った。
「……なに?」
「その精密さや完成度で、私たちの発言が信ずるに値うのか、実力が十分であるかを確かめると良い」
イヴのその発言に、見張りの男たちは『なんだこのガキ?』という顔で彼女を見た。
「魔法陣を描いてみせるだと?お前のような子供には、大したものも描けないだろうさ、子供は口を閉じてな!」
見張りが『ガキ』という単語を選ばなかったのは幸運である。
「ほう?見かけに騙され相手の力量を侮るとは、見張り役の風上にもおけんな。五千歩譲って私がただの美少女であったとして、貴様らが一旦私の描く魔法陣の出来を眺めるくらいしても、損はしないのではないか?」
「なんだと…?」
男の1人が、ぴくりと反応する。
「あぁ、それとも、自分たちの魔法技術や知識に自信がないというオチか?であれば強制はせんぞ?私との格の差を見せつけるようなことをしようとして悪かったな」
男たちは、見た目子供のイヴの言葉にあっさりムッとしたらしく、
「はっ!良いだろう。では貴様のいう“魔法陣”を見せてみろ!低レベルな出来なら、今ここで貴様らを始末してやるからな!」
と言った。
チョロい大人たちである。
「言ったな?ふんっ、精々ほざくが良い。なにしろ、この私の直筆魔法陣だぞ?ありがたく刮目せよ!」
イヴがそう言い、自信ありげな顔で地面に手をかざした、その途端。
キラキラと眩く光がちらつき、ひとりでに複雑な魔法陣が描かれ始めた。
次々と曲線や線が模様を織り成し文字を浮かび上がらせ、一つの円形の魔法陣が出来上がっていく。
紫主調の線と光で描かれたそれは、魔族独特の文字が含まれているようで俺にも全ては読めず、当然見張りの男たちは内容を理解できていないようだった。
文句のつけようのない出来のソレを目の前に、一同はざわついた。
「…こ、これは…なんて密度の魔法陣だ!…なんだ、どうやったんだ、このガキ…?」
あ、ガキって言った。
「ふはははははは!素直な貴様のリアクションに免じて、その失言は見逃そう。代わりに、私の描いた完璧な魔法陣に屈服せよ。貴様らでは数百年かけようとたどり着けぬレベルの完成度だぞ?」
「流石の完成度だな、イヴ。右上が呪縛解析、左上が術式蘇生か。中央と下段は俺には良く読めないけど、…古語かなんか?」
「あぁ、アタリだ。下段は上の補助と治癒、触媒の性質吸収や副作用防止なんかの文字を練り込んでいる」
「へーーーえ…」
それから俺はちらりと顔を上げ、ざわつく見張りたちの方へ声をかける。
「…で、どうですか、見張りの皆さん。俺たちはこの他に、儀式に必要な素材7つが何かも特定できていますし、一つを除いて全て揃えています。…これで、少しは受け入れてくれませんか…?」
俺が見張りの方へ頼み込むように視線をやると、男たちはたじろいで言葉につまっていた。
「…っ、確かに、貴様ら2人の技術の高さと提案の儀式のレベルは分かった。…だが、そもそもの素材が揃っていないのなら今夜の開催は不可能だろう!」
「実はその足りない素材っていうのも、アンガードラゴンの鱗なんですよね…」
「な、…?採取地はここなのか…?いや、それより、アンガードラゴンは、危険度の高い大型竜族で、住民の俺たちも怒らせないようにと極力刺激を与えないようにしているんだぞ!?」
「それを、これから俺たちが採取してきます。大丈夫です、俺たちならできます。やらせてください」
「…っ、だが、…見張りの俺たちの一存じや、そんなのとても…」
あと、一押し。
「では、偉い方へ話を通してもらえませんか?そこで信じてもらえなければ、これ以上は諦めます。…なので、お願いします。エリネさんのためにも、お兄さんのためにも、そして、ララリダのためにも」
「あの、…私からもお願いします。この2人の言葉を、最後に信じさせてください…」
エリネが、俺の横で深々と頭を下げた。
「…分かった、分かったからよ。…案内するから、黙って大人しくついてきてくれ…」
真剣な俺たちの態度が通じたのか、結局、見張りの男たちは俺たちを集落の長らしい男の元へ案内してくれた。
集落の住民たちに敵意むき出しの目で見られながら歩くのは気持ちが良いものではなかったが、エリネのためだとこらえた。
案内された木製の建物の中の部屋では、逞しい体つきに戦歴を思わせる古傷の多い、40代ほどの男と対面をした。
俺たちに敵意がないことと話の全貌を伝えて名を名乗ると、その強面の男はララリダの長、『ルガンデ』であると名乗った。
「…ルガンデさん。俺たちの代案の儀式、受け入れてもらえませんか?」
「…話は分かった。お前たちにそれなりの実力があって、我々の研究を遥かに上回るレベルの魔法陣の存在も受け入れよう。そして、そのお前たちの提案する儀式の方が、安定感も確実性があることもな」
低く、気迫のある、しかし落ち着いた声で長のルガンデは続けた。
「だか、やはり素材がなくてはどうにもならん。…よって、お前が夕暮れまでに『憤竜の鱗』を採取し、そして儀式の準備が完璧に整えられたらそちらの提案する儀式を行おう」
「…!!…ありがとうございます!」
「ただし、こちらから二つ条件がある」
条件。
とりあえず、何でも飲んでやろうと覚悟を決める。
「…はい。なんですか?」
「一つ、アンガードラゴンの討伐にはお前__ルークが一人で行け。こちらから下手に人を行かせては、万一の失敗の際に痛手となる」
まぁ、妥当な提案であった。
本来、危険すぎて関わらないようにしていたドラゴンの討伐に、急に現れた侵入者の提案に乗って『はいそうですか』と人手をさけるわけがない。
「…ミッションを俺だけで、ですね。受け入れましょう。あと一つは?」
「二つ、お前がここを出てアンガードラゴンの討伐から帰ってくるまで、そこの白髪の少女____イヴと言ったな。その娘を人質としてエリネと共にこちらで捕らえる」
人質??
イヴを???
人質?????
え?と思ったが、それより俺は『イヴで良いんですか?』という気持ちの方が大きい。
ルガンデはイヴの正体を知らないとはいえ、アンガードラゴンよりも危険な人間を人質にするとは、なかなかである。
「……イヴ、ちょっとお前には悪いけど、…今の話、良いよな?」
「…かまわん。ルークと私は仲間である以上、貴様の努力には協力をしてやろう。…ララリダの長、ルガンデよ。貴様の条件を、こちらは双方聞き入れる。早速、ルークを憤竜の元へ向かわせよ」
「承知した、聡明な少女」
ルガンデが、首を縦に振りゆっくりと頷く。
交渉は、ここに成立した。
そして、ルガンデはやはり集落の長らしい。
この一瞬のやりとりで、イヴがただの(美)少女でないことは察したようだった。
「行くが良い、侵入者ルークよ。日暮れは約3時間後。『憤竜の鱗』を持ち帰り、我々ララリダ住民から信頼を勝ち取って見せろ」
「分かりました。では、イヴ、エリネさん…俺は必ず戻りますから」
「ルークさん、…お気をつけて」
「はい。エリネさんこそ」
俺が建物から出ようとしたところで、不意にイヴが
「ルーク、待て」
と俺を呼んだ。
振り返ると、イヴが右手の指輪__朱色の宝石がはめ込んである方__を自分の指から外し、俺に手渡してきた。
宝石の色から推測するに、恐らく、リンゼラの“入っている”方。
「…ありがとな」
言いたいことは沢山あったが、イヴの赫い瞳を真っ直ぐに見て、その一言だけ言って外へ出た。
目指すは、憤竜のいる泉。
リミットは、3時間だ。
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