Jack of all trades ~主人公ポジションを奪います~
第四十四話 検証結果
「検証の結果、やはりラノベのような事が起きたら、人間はそのように動く!Q.E.D証明終了」
いつもの白い部屋でアレクサンダーとティータイムをしていた。
彼は今報告書をパソコンに打ち込んでいる最中だ。
「俺、ここに来てよかったです。こんな楽しい世界を与えてくれて、ありがとうございました。」
「喜んでくれて何よりだ」
確かに今までの世界も楽しかった。
しかし、自分のことをこんなにも必要としてくれる人たちがいる世界こそ、自分たちのいるべき場所なのではないかと思ってしまう。
家族を見捨てる?
どうでもいい!これが俺の決めた道だ。
自分の決めた道に文句なんか受け付けん。
「んで、これからどうするんだ?」
「どうって?」
「お願いだよ。一つぐらいなんでもしてやるよ」
そう言えばそんなものがあったな。
すっかり忘れていた。
実際にこういう状況になると何がいいか迷うな。
「じゃあーー」
目が覚めた。そこはいつもの俺の部屋だった。
扉がノックされ開くと恵奈賀がいた。
「おはよう」
「おはよう……」
何かと気まずいものだ。
ミッションが成功したため彼女といる理由がなくなってしまった。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまうものだ。
特に会話をすることもなく食堂へ行き、朝食をとる。
仲の良かった悠人はもう行ってしまった。
今は別館で生活をしていて、王様が亡くなったと同時に王位を継承することになっている。
「さみしい?」
「そりゃな。今まで一番仲の良かったあいつが行っちまったんだ」
今まであったものが急にいなくなったりするとこんなに寂しいものなのか。
でもみんなそれぞれの道に行くんだ。
大抵のクラスのやつがこれからの進路について悩んでいる。
ある人は旅に出て行ったり、ある人は騎士団に入ったり。
色々な道がある。
俺は何をしよう?
そう考えながら俺は歩いていた。
扉を開け工房に入りいつも通り仕事の手伝いに行っていた。
考えてみれば、ここが俺の居場所なのだろう。
「俺!ティアラが好きだ!結婚してくれ!」
「!……///」
おっと、入るタイミングをミスってしまったようだ。
微妙な空気が流れる。
「あ、あの、えっと……失礼しました」
そう言って俺は部屋を出て扉を閉める。
そしてすぐさま扉に耳をくっつけ聞き耳を立てる。
「……あ、あのね……私も、す、好きでした!……よろしくお願いいたします!」
「!」
どうやら成功したようだ。
俺は扉に『使用中 入るな』のパネルをつけ、扉を後にした。
……ベッドとか用意しておいた方が良かっただろうか。
俺に居場所は無くなった。
安心なのは壁が分厚いということだ。
クソッ!俺よりも先に大人の階段を昇るなんて。
どこもかしこもリア充ばっかだな。
いつもの白い部屋でアレクサンダーとティータイムをしていた。
彼は今報告書をパソコンに打ち込んでいる最中だ。
「俺、ここに来てよかったです。こんな楽しい世界を与えてくれて、ありがとうございました。」
「喜んでくれて何よりだ」
確かに今までの世界も楽しかった。
しかし、自分のことをこんなにも必要としてくれる人たちがいる世界こそ、自分たちのいるべき場所なのではないかと思ってしまう。
家族を見捨てる?
どうでもいい!これが俺の決めた道だ。
自分の決めた道に文句なんか受け付けん。
「んで、これからどうするんだ?」
「どうって?」
「お願いだよ。一つぐらいなんでもしてやるよ」
そう言えばそんなものがあったな。
すっかり忘れていた。
実際にこういう状況になると何がいいか迷うな。
「じゃあーー」
目が覚めた。そこはいつもの俺の部屋だった。
扉がノックされ開くと恵奈賀がいた。
「おはよう」
「おはよう……」
何かと気まずいものだ。
ミッションが成功したため彼女といる理由がなくなってしまった。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまうものだ。
特に会話をすることもなく食堂へ行き、朝食をとる。
仲の良かった悠人はもう行ってしまった。
今は別館で生活をしていて、王様が亡くなったと同時に王位を継承することになっている。
「さみしい?」
「そりゃな。今まで一番仲の良かったあいつが行っちまったんだ」
今まであったものが急にいなくなったりするとこんなに寂しいものなのか。
でもみんなそれぞれの道に行くんだ。
大抵のクラスのやつがこれからの進路について悩んでいる。
ある人は旅に出て行ったり、ある人は騎士団に入ったり。
色々な道がある。
俺は何をしよう?
そう考えながら俺は歩いていた。
扉を開け工房に入りいつも通り仕事の手伝いに行っていた。
考えてみれば、ここが俺の居場所なのだろう。
「俺!ティアラが好きだ!結婚してくれ!」
「!……///」
おっと、入るタイミングをミスってしまったようだ。
微妙な空気が流れる。
「あ、あの、えっと……失礼しました」
そう言って俺は部屋を出て扉を閉める。
そしてすぐさま扉に耳をくっつけ聞き耳を立てる。
「……あ、あのね……私も、す、好きでした!……よろしくお願いいたします!」
「!」
どうやら成功したようだ。
俺は扉に『使用中 入るな』のパネルをつけ、扉を後にした。
……ベッドとか用意しておいた方が良かっただろうか。
俺に居場所は無くなった。
安心なのは壁が分厚いということだ。
クソッ!俺よりも先に大人の階段を昇るなんて。
どこもかしこもリア充ばっかだな。
「ファンタジー」の人気作品
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
9,545
-
1.1万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
9,173
-
2.3万
コメント