Jack of all trades ~主人公ポジションを奪います~

フランク 相川

第三十九話 武器のテスト

     ~グスタフ 視点~
ヤガラス君に呼び出された。
城の裏にある丘だ。

「お、ボスゥ!」
「どうしたんだヤガラス君?」

ヤガラス君は布を被せた何かを置き、座った。

「いやぁ、これを試してほしかったんですよ。じゃん!」
「こ、これは!」

彼は布を外すとその何かが姿を現した
す、スナイパーライフルにしては大きい。対物ライフルというやつだろうか。

「いやぁ、作るのは大変でしたよ。なんせボルトアクションではなくセミオートマチックですからね」

      ~矢田部 視点~
さぁ、読者のみんなに説明しよう。
大抵のスナイパーライフルはボルトアクションという弾薬装填方法を用いている。
やり方は横にあるレバーを上げて後ろに引き前に押すという動作だ。

対して、セミオートマチックというのは引き金を引くと弾を発射し、自動的に次弾を発射可能な状態にする手法だ。間違えてはいけないのが引き金を引きっ放しにしてもニ発目以降は発射されない。

今回俺が作ったのはかなりマイナーな銃であるバレットXM500という対物ライフルだ。
こいつはバレット社製の最新型アンチマテリアルライフル。
2006年に発表されたこのライフルは、世界中の軍のおよび法務執行機関に採用されたバレットM82のより軽くてよりコンパクトな「ライトウェイト・フィフティ(50口径)」ライフルをめざして開発された。

このXM500は、新開発の固定された無反動バレルのため、より正確な射撃が可能ということである。 機関部はブルパップレイアウトでより軽く、全長も短く抑えられている。このライフルは主にアメリカ陸軍のために開発されて、前の世界ではまだプロトタイプだったはずだ。

ここからはミリオタたちにしかわからないかもしれん。
わからない人はスキップだ!
       
         ~ミリオタタイム発動~
XM500は、ガスオペレーテッドのセミオートライフルで、チャンバーはバレルより上部に位置し、バレルはロータリーボルトを使ってロックされる。

ラバー製バットプレート、ストックはブルパップレイアウトで金属製、高さ調整可能で取り外し式の軽量なバイポッドが装備されている。

アイアンサイトは付いていないが、レシーバー上部にピカティニーレールが装備されているため、様々な光学オプションサイトが装着可能である。
 
バレットM82を知っている人は多いと思う。有名な対物ライフルだ。こいつはM82の進化系だと思えばいい。

作動方式がM82のショートリコイル方式からガスオペレーション・ロータリーボルトロック方式に変更されている。そのため、銃身は固定されており、M82より精度的には有利な構造となっているのだ。

口径12.7mm、全長1,168.0mm、重量11.80kg、装弾数10発でブルパップ式。 
          ~ミリオタタイム終了~
「というわけで、これあげます」
「いいのかこんなにいいもの!?」

ボスのために作ったのだ。
逆に使ってもらわないと困るのだ。

「その代わりとは言っては何ですが、結婚式の護衛を一緒にしてくれません?」

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