Jack of all trades ~主人公ポジションを奪います~
第二十七話 結婚発表と国名
次の日
新婚さんのお二人にアウトすっごいラブラブだった。
人前でキスは別にいいのだが、とにかくくっついている。
まるで金魚のフンだ。
「にしてもいつ結婚の事発表するんですか?」
「「「「そうだった!」」」」
嘘だろ!?
という俺の助言もあり、まずはディアーボリ国で発表することになった。
国民たちが集まり、国王の演説からそれは始まる。
「諸君、実は君たちに大変幸せな報告がある」
国民たちがざわつき始める。
「実は皆が早く終わってほしいと思っていたスピルトゥス帝国とのいざこざが幕を閉じることになった!」
クトゥルフ様がそう言い終わった瞬間国民から歓声が沸き起こった。
俺はと言うと離れた塔の上から観察している。不審な動きがないか探っているのである。
「そして皆にもう一つ報告がある」
国民たちがまたざわつき始める。
「我が息子ニグリオスが結婚することになった。しかも相手はあのスピルトゥス帝国の姫君だ!」
また、国民が歓声が沸き起こった。ところどころ泣きだす人がいた。
そんなことを見ていると昨日の兵隊さんがやって来てこう言った。
「実はもともとスピルトゥス帝国とディアーボリ国は一つの国だったのですよ。しかしあることがきっかけで二つに分かれてしまってそれっきりピリピリしてしまい。我々を崇拝していた下の民が戦争を初めてしまったのです。それがきっとあなたの経験したもものでしょう」
でもやはりみんな平和を望んだと。
それにクトゥルフ様もあんなに泣きながら喜んでいる。
「それに実は国王にはもともとプルプラさんの前に奥さんがいて4人の子供がいたらしいんですよ。ですが初代勇者が魔王の手先と勘違いしてしまい、全員殺されたんです」
ひどい話だ
「まぁ、陛下はその後そいつにお仕置きしたらしいです」
ざまぁみろだ。
なるほどそりゃ嬉しいわけだ。
ん?クトゥルフ様の隣にいるのは……。
無数の触手と恐ろしい口を備えた怪物がそこにはいた。
あらぁ、ヨグ=ソトースさんじゃないですかやだー(棒)
……SAN値チェックだな、よし。
その後俺らはスピルトゥス帝国でも同じように発表した。
唯一違かったのは、国王が泣きながら演説していたことだろうか。
アレクサンダーからの報告だ!
なぜあそこにヨグ=ソトースがいたかというとクトゥルフの父親だからだ!
「ふぅ、やっと終わった。緊張した~」
「お疲れ様、あなた♡」
「アルバ……」
おぅ、ロマンティックな雰囲気だ。
おっほん。
咳払いしておこう。
「こんにちは」
「いえ、どうもどうも」
どうやら両親二人組は初対面らしい
「それでこれからのこの国の方針ですが、どうしますか?」
「まぁ、もう一度くっつけるのが妥当じゃないですか?」
それが一番無難だよな。
「そうなったとして、国名や政治方針、国旗や国土などいろいろ仕事がありますが、まずは国名ですね。何にします?」
「「「「「「う~ん」」」」」」
国民に決めてもらうという事も出来るし、彼らの名前を入れることができる。
色々決め方はある。
そんなことを考えていると、アルバが口を開いた。
「あの、私はご主人様に決めてもらいたいです。彼は我々の恩人様ですから」
えっ、俺!?
「いいですね、そうしましょう!」「そうだな」「異議なし!」
「い、いや、あのですね。これからあなた達が治めていく国なんですよ!私なんかが決めてしまったらーー」
「何言ってるんですか。ご主人様は私の命の恩人ですよ」
いや、そういう問題ではなくてな……。
「そうなのか!?ならなおさらヤガラス君がいいね!」
えっ、いや、あのーー
「よし決定だ!」
そんなこんなで俺が国名を決めることになった。
どうしてこうなったか、ずっと考えたが結局答えは見つからなかった。
仕方ない。
データベースにアクセス
ファイル名”言語学者”
『アクセス完了』
「じゃあーー」
「これよりベッラパーチェ連合王国、初代国王と初代王妃の結婚式を開催します」
歓声が沸き起こる。
習わしに従って結婚式は空中で行われることとなった。
飛行船の上でウエディングドレスを着た二人が空を飛ぶ国民に向かい手を振る。
その姿は見るものの目を釘付けにするものだった。
彼らは柵を飛び越えると飛行船から落ちていった。
すると下から二匹の獣が姿を現し、空中で舞い踊り始めた。
そんな微笑ましい光景を飛行船から見ていると隣にいたアルバの執事であるゴードンさんが話しかけてきた。
「ベッラパーチェ。いい響きですが、どういう意味なんですか?」
「『美しき平和』という意味です」
新婚さんのお二人にアウトすっごいラブラブだった。
人前でキスは別にいいのだが、とにかくくっついている。
まるで金魚のフンだ。
「にしてもいつ結婚の事発表するんですか?」
「「「「そうだった!」」」」
嘘だろ!?
という俺の助言もあり、まずはディアーボリ国で発表することになった。
国民たちが集まり、国王の演説からそれは始まる。
「諸君、実は君たちに大変幸せな報告がある」
国民たちがざわつき始める。
「実は皆が早く終わってほしいと思っていたスピルトゥス帝国とのいざこざが幕を閉じることになった!」
クトゥルフ様がそう言い終わった瞬間国民から歓声が沸き起こった。
俺はと言うと離れた塔の上から観察している。不審な動きがないか探っているのである。
「そして皆にもう一つ報告がある」
国民たちがまたざわつき始める。
「我が息子ニグリオスが結婚することになった。しかも相手はあのスピルトゥス帝国の姫君だ!」
また、国民が歓声が沸き起こった。ところどころ泣きだす人がいた。
そんなことを見ていると昨日の兵隊さんがやって来てこう言った。
「実はもともとスピルトゥス帝国とディアーボリ国は一つの国だったのですよ。しかしあることがきっかけで二つに分かれてしまってそれっきりピリピリしてしまい。我々を崇拝していた下の民が戦争を初めてしまったのです。それがきっとあなたの経験したもものでしょう」
でもやはりみんな平和を望んだと。
それにクトゥルフ様もあんなに泣きながら喜んでいる。
「それに実は国王にはもともとプルプラさんの前に奥さんがいて4人の子供がいたらしいんですよ。ですが初代勇者が魔王の手先と勘違いしてしまい、全員殺されたんです」
ひどい話だ
「まぁ、陛下はその後そいつにお仕置きしたらしいです」
ざまぁみろだ。
なるほどそりゃ嬉しいわけだ。
ん?クトゥルフ様の隣にいるのは……。
無数の触手と恐ろしい口を備えた怪物がそこにはいた。
あらぁ、ヨグ=ソトースさんじゃないですかやだー(棒)
……SAN値チェックだな、よし。
その後俺らはスピルトゥス帝国でも同じように発表した。
唯一違かったのは、国王が泣きながら演説していたことだろうか。
アレクサンダーからの報告だ!
なぜあそこにヨグ=ソトースがいたかというとクトゥルフの父親だからだ!
「ふぅ、やっと終わった。緊張した~」
「お疲れ様、あなた♡」
「アルバ……」
おぅ、ロマンティックな雰囲気だ。
おっほん。
咳払いしておこう。
「こんにちは」
「いえ、どうもどうも」
どうやら両親二人組は初対面らしい
「それでこれからのこの国の方針ですが、どうしますか?」
「まぁ、もう一度くっつけるのが妥当じゃないですか?」
それが一番無難だよな。
「そうなったとして、国名や政治方針、国旗や国土などいろいろ仕事がありますが、まずは国名ですね。何にします?」
「「「「「「う~ん」」」」」」
国民に決めてもらうという事も出来るし、彼らの名前を入れることができる。
色々決め方はある。
そんなことを考えていると、アルバが口を開いた。
「あの、私はご主人様に決めてもらいたいです。彼は我々の恩人様ですから」
えっ、俺!?
「いいですね、そうしましょう!」「そうだな」「異議なし!」
「い、いや、あのですね。これからあなた達が治めていく国なんですよ!私なんかが決めてしまったらーー」
「何言ってるんですか。ご主人様は私の命の恩人ですよ」
いや、そういう問題ではなくてな……。
「そうなのか!?ならなおさらヤガラス君がいいね!」
えっ、いや、あのーー
「よし決定だ!」
そんなこんなで俺が国名を決めることになった。
どうしてこうなったか、ずっと考えたが結局答えは見つからなかった。
仕方ない。
データベースにアクセス
ファイル名”言語学者”
『アクセス完了』
「じゃあーー」
「これよりベッラパーチェ連合王国、初代国王と初代王妃の結婚式を開催します」
歓声が沸き起こる。
習わしに従って結婚式は空中で行われることとなった。
飛行船の上でウエディングドレスを着た二人が空を飛ぶ国民に向かい手を振る。
その姿は見るものの目を釘付けにするものだった。
彼らは柵を飛び越えると飛行船から落ちていった。
すると下から二匹の獣が姿を現し、空中で舞い踊り始めた。
そんな微笑ましい光景を飛行船から見ていると隣にいたアルバの執事であるゴードンさんが話しかけてきた。
「ベッラパーチェ。いい響きですが、どういう意味なんですか?」
「『美しき平和』という意味です」
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
32
-
-
841
-
-
24251
-
-
549
-
-
2
-
-
3395
-
-
15254
-
-
23252
-
-
439
コメント