不死

ノベルバユーザー428326

所詮、暇つぶし

「あー、えっとぉ、じゃそのお肉三つください」

「あいよ、えっとね、あぁ、これ三つで千二百円だね」

「はい」

「ちょっきり頂いたよ~」

「あーい…ミルシィは良かったのかよ」

「いい、別に」

「そうか。まぁ、良いなら良いんだけどな!ガハハ」

「ラビエンテ」

「あ?」

「今日の夕飯は私が作る」

「おぅ、頼んだ」

あれから五年が経った。
まぁいろいろあったが一番驚いたのは、あの女が一応姫様だったってことか。

まぁ、それ以外は順調に進んでいる。

俺にはそれぞれ専属の教師みたいなものがいる。
体術、武術、工作技術、農業技術、錬金術、政治、魔術、戦術、話術。

それらのトップが、俺につきっきりで物事を教えてくれる。

まぁ、どいつもめちゃんこ厳しいがな!
その中で一番仲がいいのは、魔術教師のミルシィか。

一度寝たこともある。

童女といった容姿であったが、成長して、もはや立派な大人といったところだろう。

「がっ、ぐっ」

体術特訓が最もきつい。
三秒に一回はどこかしら骨折する。
骨折は治りがそれなりにかかるので、骨折無限ループを繰り返し、きつい。

武術はとにかく忍耐が必要だ。たまに死ぬ。

工作技術は一番楽しい。物作りは楽しさ満開だ。

農業技術はかなり疲れる。不老不死だが、何故か心が疲れる、と言うのだろうか。
疲れる。

錬金術は化学の知識がいる。たまに薬品の威力調べといってぶっかけられたりするが、一番痛い。多分、治りにくいからだろう。

政治は一番嫌かもしれない。頭がもぎとれる。

魔術は大分いい線まできている。

戦術は政治を乗りこえた俺なら多少できるらぁ。

話術は普通に普通だった。楽でもないが、これといって困難でもない。

そんなところか。

今日は魔術特訓である。

戦闘闘技場という広い場所を国が貸し出してくれるので、いつでも戦うことが出来る。

「ミルシィ、手加減なしで来て良いぜ」

「ふぅん、1-11 煉獄ファイアー

「お…2-11 ウォーター

二つの属性がぶつかり合い、爆風が舞う。

「10-3 結界」

「10-56 バリア」

魔法術式。面倒くさいがこれを覚える。

それは、1-1から99-99まで存在する。
大まかに、最初の数字がその魔法の基礎構成というものであり(例えば1なら炎系、2なら水系のように)ちゃんと決まっている。
また魔法強度というものがあり、その魔法単体の強さもある。
その単体の強さは、1-1と1-49までは同じだが、1-1と1-50から強さが変わる。

後番号が50を越えると、その魔法強度は格段に増す。

最強魔法なんてものは無いが、しかし魔術も無限に使えるわけではない。

自分の体力、まぁ生命エネルギーをもととして魔法を発動させるのが基本的なやり方だ。

「42-66 舞う剣戟ソードダンス

「96-1 無視スルー

俺の横を剣が通り過ぎていった。

最強魔法はないが…特に90番台は規格外の強さを持つ。

そして、俺はそれらの魔法を連発出来る。

何故なら俺は、不老不死だから。

生命エネルギーに終わりは無い。

「98-55 #光線__ライト__#」

「くっ、10-99無間結界」

バリィンと結界を砕く音がする。

「21-3飛翔」

闘技場の上部まで駆け上がる。

上からの攻撃は基本有利に運べるのだ。

「99-1…」

「70-5#超爆破__インフレーション__#」

「んぉお?」

あ、鼓膜破れたな。

ぐわんぐわんしてまともに飛行できない。

「あ。あぅ」

物凄い高さから落ちた。そして、恐らく死んだ。

「負けたぁ、ちきしょー」

「でも、ラビエンテ強くなってる」

「そうか…?ありがとうな」

「?事実を言ったまで」

…まじかいな。

「さてと、明日は…」

この鍛練に終わりはあるのだろうか。



まぁ、所詮は、暇つぶしだがな。


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