キャンディータフト【完】

邪神 白猫



 生まれた時からずっと一緒で、何をするにもいつも側にいてくれた大ちゃん。
 そんな当たり前の日々に喜びを感じていた事。
 まるでお兄ちゃんのように、いつも私を気に掛けてくれる浩ちゃんに感謝する気持ち。
 瞳ちゃんが貸してくれる本はいつも面白くて、読んでいてとても楽しい事。
 めぐちゃんの家で飼っているさくらちゃんがとても可愛くて、さくらちゃんの散歩は凄く楽しいという事。そしてまた、一緒に散歩に行きたいと。

 この小さな島で生まれ、一緒に育ってきた私達。
 遊ぶ場所など何もないけれど、皆んなと一緒にいられるだけでどれだけ楽しいか。そんな当たり前の毎日が私の全てで、とても幸せだと。
 そう思える皆んなに出会えて良かったーー。

 めぐちゃんの読み上げる手紙に私の記憶も徐々に蘇り、毎日一緒に過ごしていた日々を思い出して、その懐かしさから目には涙が溜まってくる。
 手紙を読むめぐちゃんの声が徐々に涙を含むものに変わり、それにつられた私はついに涙を流した。

 中学を卒業して高校生になっても、ずっとずっと今と変わらず皆んなと一緒にいたいーー。
 私の書いた手紙は、そう締めくくられていた。


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