井戸の中【完】

邪神 白猫

あとがき



最後までお付き合いありがとうございました(*'ω'*)


他サイト主催コンテスト
「そして空を見上げた」
というテーマのもと、8千字縛りの中パッと思い付きで書き上げた作品です。


この作品の主人公が本当の意味で井戸の中に落としたモノとは、醜く歪んでしまった病んだ心、だったのだと私は思います。

この作品に出てくる登場人物の多くは、その人物の醜くさや弱さ、愚かさを表現しました。
父親、周りの大人達、いじめっ子はもちろんの事、母親でさえも……
主人公にとっては悪の種だったのです。
そして、自らも悪へと染まってしまった主人公。

そんな人々の、弱い心を喰らう悪魔の井戸。
目に見えるアイテムとして井戸をモチーフにしましたが、私がこの作品で伝えたかった事は不思議な井戸の存在などではなく、『人の愚かで醜いーー弱さ』だったのです。

第三者から見たら容易に正しい判断が出来る事でも、限られた狭い世界の中で生活している当人にとっては(特に学校や家の世界しかない子供にとって)最良の判断ができなかったり、それしか手段がないように見えて判断力が鈍ります。

実際、それしか選択肢がないのかもしれません。

それだけ、生活する世界とは個人への影響力が多きく、人の視野は狭いのです。 子供でなくとも、大人でもあるかと思います。 視野を広げて見てみれば逃げ出す事だってできるかもしれませんが、当人の生活する限られた空間の中で見ると「逃げ出せない」「隠蔽するしかない」そんな判断しかできなかった…いや、それしかなかったのかもしれません。  

ですが、この物語の主人公が大人になってからの罪は同情の余地はありません。

読了後、納得できるようなできないような…スッキリとした気分では終われない。そんな葛藤を読者様に抱かせたかったので同情の余地のある幼少期と同情の余地のない青年期と挿入しました。
少しでも「イマイチ納得できない」といった、何だかモヤッとするものを感じてくれる人がいたら嬉しいです。


あなたが何かに挫けそうになった時……。
問題にぶち当たった時……。
人の悪意に触れた時……。
よからぬ考えが一瞬浮かんだ時……。
ソレは、簡単に問題を解決してくれるアイテムとして、いつの間にかあなたの目の前に存在しているかもしれません。
ですが、今一度じっくりと考えてみて下さい。
全ては因果応報だということをーー。


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