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ウクライナ危機!釈尊の戦争・平和観を考える

樺山 輝一

釈尊 12

 「先生!権力の魔性という言葉がありますが、戦争では顕著にみられますね」
 「そのとうりです。慢心ではないでしょうか。チューラパンタカ(須梨槃特 スリハンドク)やジーヴァカ(耆婆 ギバ)を知っておいたほうがよさそうです。チューラパンタカは愚かものの代表で、四か月かかってもひとつの詩句すら暗記できませんでした。彼の詩句があります。『わたしの進歩は遅かった。わたしは以前には軽蔑されていた。兄はわたしを追い出した。「さあ、お前は家へ帰れ!」といって。こうして、追い出されて、わたしは僧園の通路の小屋に、がっかりして、静かに立っていた。なお教えのあることを期待して。そこへ尊き師が来られて、わたしの頭を撫でて、わたしの手をとって、僧園のなかに連れてゆかれた。慈しみの念をもって師はわたしに足拭きの布を与えられた。「この浄らかな物をひたすらに専念して、気をつけていなさい」といって。わたしは師のことばを聞いて、教えを楽しみながら、最上の道理に到達するために、精神統一を実践した。わたしは過去世の状態を知った。見通すまなこ(天眼 未来の果報)は浄められた。三つの明知は体得された。ブッタの教えはなしとげられた』(「仏弟子の生涯」)と。愚かものの代表であったチューラパンタカも、足の汚れがぬぐわれたのは汚れた布のお陰だと悟り、楽しみながら仏の智慧を得ていったのです」

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