汚濁
episode.『04月04日(木)』
雲一つない青空。
夕日に染まる街も、輝く海も。
何度見ても飽きないのがおかしな話。
近所の神社や電車の中。
見晴らしのいい場所で眺めれば、蘇るのはたくさんの思い出で。
皆に会いたいなと一人黄昏る。
でも結局、会う事を恐れては笑みを溢す。
そうやって、孤独に抱かれて生きる日々なのです。
※
初恋は破局し、片想いも叶わない。
あの日描いた夢も、停滞している。
伸ばした手には何もない。
過去の自分が知れば、絶望するだろう。
自分には何もない。
生きている価値を奪われたも同然だと。
嘆き悲しむだろう。
だから過去に誇れる自分でいようとする。
まだ、私に希望はありますか?
※
負の感情が創作意欲を掻き立てる。想像を育む。
理想は叶えなければ妄想でしかない。
芸術は悲しみと苦しみでできている。
なら、心を病んだ私はどうだろう。
虚しい世界を広げ、自己投影に重んじる。
どうやら私は、笑っちゃうくらい創作が大好きのようで。
周りとは少し、違うようです。
          
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