汚濁
episode.『01月07日(月)』
おそらく、私の余命はあと1年。
就活と共に訪れる終活。
未来を掴み取れれば、私の勝ち。
できなければ、死。
私のこれからの行動は全部、文字通り命懸け。
これは私と運命との戦い。
死が怖くないと言えば、そんなのは問題じゃない。
私には生きる価値がなかった。
ただそれだけの話なんだから――。
※
まさか、自分を人質にしないと自分を守れないなんて、誰が思うだろう。
こんな考えを持つ時点で、私は狂っている。
でも、そうでもしなければ私に未来なんてない。
それほどまでに私の人生は真っ暗だ。
支えがない時点で私は人じゃない。
この汚濁ツイートが遺言になる日も遠くはないのかもしれない。
※
今の私から言えるのは、これは全て嘘でも冗談でもない。
複雑な家庭で夢を持ち、恋をして、挫折をし、後悔し、無感情に日々を過ごす変人狂者が、人生の敗北者となって命を絶つ。
生きる意味がなければ、価値はない。
大丈夫、悲しむ人は誰もいない。
ただこの世から人が一人消えるだけの話なんだから。
※
真実を告げれば、誰もがたかがと呆れ返るだろう。
でも私には、あの家庭で過ごす事は苦痛でしかない。
縛られ続けて生きるくらいなら、死んだ方がまし。
だからそれを実行する。
馬鹿げた話。
でも、そうすることでしか私は自由になれない。
助けがないのなら、私が私を楽にするよ。
今までのように。
※
私の創作はこの汚濁か、生涯を書き記した一作が、命同様最後を飾るだろう。
それが早いか遅いかは神次第。
私には、生きる事が苦しくて苦しくて仕方がない。
だから秘かに、待ち遠しくもある。
大病に侵されて今死んでも、今を抜け出せるのなら本望。
それほどまでに、私は家族が大嫌いなのだから――。
※
感情を殺すなんて簡単。
自分の心に語り掛けてやればいい。
その胸にプスリと、ナイフを突き立ててやればいい。
黙れ、お前はいらない。
たったそれだけで、何も考えずに済む。
心を擦り減らして生きていれば、こんな芸当誰にでもできる。
だから死なんて恐れなくなる。
私の心は冷たく麻痺している。
          
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