見た目おっさん。夢想したものを錬成、現実化できる力を行使する異世界平和への物語
緑色勲章試験始まる
おっさんが向かうのは緑色勲章持ちの試験会場である。
地図に記されたポイントへは歩いて1時間半、そこには試験官が立っていた。
「お前がチケット保持者の渉だな。
おれは本日試験を監督する黒色勲章持ちのラモンだ。よろしく頼む」
「はい渉です。宜しくお願い致します!」
おっさんが返事良く対応することで、顔の表情を緩める試験官。
「元気はあるようだな。では早速だが、試験の内容を説明しよう・・・」
試験官が今回の試験内容について語り始める。
要約すると次の通りらしい。
1.今から入るのは迷宮と呼ばれるダンジョンであり、最下層は20階まであるらしい。
2.迷宮からの脱出は試験官が後ろで待機しており、合格もしくは失格と判断した場合のみ、脱出用のマナゲートを開いてくれるらしい。
3.挑戦中の冒険者としての姿勢は評価項目が設けられており、その内容は教えられない。著しく悪評価だった場合は不合格になる場合がある。合否問わず、ダンジョン挑戦中に得たアイテムなどは全て挑戦者が取得できる。最下層にいるボスを倒し、ドロップアイテムを取ることが出来たら終了。合否は冒険者組合へ帰還し、後日公表する。
4.途中で休憩は自由に取れるが、ダンジョンに潜っておける時間は24時間で、挑戦し、タイムリミットが迫ったらブザーが鳴り響くとの事。
5.モンスターの出現タイミング、特性、宝箱の出現等は完全にランダムとなっており、試験官もそれを知らない為、挑戦中に質問に答えることはない。
「以上が、今回の試験の内容だ。理解できたか?」
「はい、大丈夫です。準備は出来ているので、挑戦したいと思います」
おっさんは回復道具・武器・防具・食料など確認して、試験官に挑戦することを告げる。
「よし!ならば、先に進め。私の事は一切気にせず、目の前の事に集中して挑むのだぞ?・・・では試験開始だ!」
おっさんはよしと言いながら、ダンジョンに潜っていく。
ー1階層目ー
入口の明かりが遮られ、ジメジメとした肌感がおっさんの不快感を増進させる。
おっさんは腰に付けていた魔法トーチを点ける。マナを一度込めると1時間は周り5メートル範囲を照らしてくれるため冒険者ご用達の品らしい※銀貨50枚。ダンジョン、その内部は枝分かれしており、冒険者としてのマッピング能力を試されているかの造りをしている。
「左右に分かれたな、とりあえず、マーキングしておくか・・・よいしょ!」
おっさんは異空間収納袋から鉄の杭を取り出すと進む方向へ杭を地面に差し込んだ。
「!(異空間アイテムをもっていると後の知らせで聞いていたが、羨ましい・・・)」
背後から試験官は羨ましいなあと視線を送っている。
渉は左を選び進んでいくこと10分後、目の前に動く物体・・いや生命反応が現れた。
「!(あれは・・・スライム?)」
おっさんの前に現れたのは如何にも異世界あるあるのスライム状をしたモンスターだった。スライムは初歩中の初歩、物理攻撃が効きにくく、なんらかの魔法属性を攻撃手段として用いる必要がある。女神からのモンスター知識に内心感謝をしつつ、おっさんは剣に風属性を付与する。緑色のオーラが剣を包んだ。
「せいっ!」
おっさんが離れた距離から剣を振るうと剣先から風の刃が飛んでいく。
「(ほう、風属性で飛び攻撃を持つか・・・なかなか)」
試験官は後ろでカキカキしている。
おっさんが放った風の刃はスライムを綺麗に一刀両断し、スライムは魔石に姿を変える。
ーー
魔石:
・生命体を構築するマナの結晶、大きさと属性があり、時価価値が存在する。
・市場で多くの物的交換価値があるとして、様々な国で交流資源として扱われる。
・その特性として、近年では鍛冶・魔法アイテムなどの素材として利用。
ーー
「魔石ゲットと!(前に戦った時は出なかったから、あいつらはモンスターじゃなかったのか?・・・ま、試験終わって調べるか)」
おっさんは試験官に気付かれないようにボソリ。
「自己開示」
おっさんのステータス文字列が目の前に表示された。
ーー
志布見 渉
38歳・独身
所在魂:異世界
直前報酬議事録:
→強者エルフ族との戦闘を確認。
→女神恩恵により500P報酬を付与しました。
→スライムを倒しましたポイント5P獲得
合計報酬スキルポイント3,006P
→使用済みスキルポイント2,501P
・力:38+501P(539)
※異世界一般住民平均値:65
・体力:38+500P(538)
※異世界一般住民平均値:125
・マナ保有量:1,000+500P(1,500)
※異世界一般住民平均値:350
・魔力:38+500P(538)
※異世界一般住民平均値:60
・身体稼働力:100%+【500P×0.1=50%】(150%)
>戦闘力評価ランク:緑色勲章持ち・能力B+α
内容記録:
→冒険者組合との接触により、評価基準値設定されました。
→現在は仮として緑色勲章所持者と評価。
→エル・ガーラ(人間種族呼称)との戦闘内容を評価。
所有スキル
・創造スキル(物理)-LV7
-創造可能数7個
→現在創造品:
・剣(火・水・地・風・治癒)
・異空間収納袋(属性:空間)※創造スキルのみの作成
・コットングローブ茶色(地・治癒)
・魔法付与スキル(人・物)-LV5
付与可能創造数15個
→現在付与対象:
・剣
・コットングローブ
・服
・靴
・操作マスタースキル-LV12
操作可能数60個
→現在制御中:
・剣
・頭・手・胴体・足
・ビー玉(極小)(50個)
地図に記されたポイントへは歩いて1時間半、そこには試験官が立っていた。
「お前がチケット保持者の渉だな。
おれは本日試験を監督する黒色勲章持ちのラモンだ。よろしく頼む」
「はい渉です。宜しくお願い致します!」
おっさんが返事良く対応することで、顔の表情を緩める試験官。
「元気はあるようだな。では早速だが、試験の内容を説明しよう・・・」
試験官が今回の試験内容について語り始める。
要約すると次の通りらしい。
1.今から入るのは迷宮と呼ばれるダンジョンであり、最下層は20階まであるらしい。
2.迷宮からの脱出は試験官が後ろで待機しており、合格もしくは失格と判断した場合のみ、脱出用のマナゲートを開いてくれるらしい。
3.挑戦中の冒険者としての姿勢は評価項目が設けられており、その内容は教えられない。著しく悪評価だった場合は不合格になる場合がある。合否問わず、ダンジョン挑戦中に得たアイテムなどは全て挑戦者が取得できる。最下層にいるボスを倒し、ドロップアイテムを取ることが出来たら終了。合否は冒険者組合へ帰還し、後日公表する。
4.途中で休憩は自由に取れるが、ダンジョンに潜っておける時間は24時間で、挑戦し、タイムリミットが迫ったらブザーが鳴り響くとの事。
5.モンスターの出現タイミング、特性、宝箱の出現等は完全にランダムとなっており、試験官もそれを知らない為、挑戦中に質問に答えることはない。
「以上が、今回の試験の内容だ。理解できたか?」
「はい、大丈夫です。準備は出来ているので、挑戦したいと思います」
おっさんは回復道具・武器・防具・食料など確認して、試験官に挑戦することを告げる。
「よし!ならば、先に進め。私の事は一切気にせず、目の前の事に集中して挑むのだぞ?・・・では試験開始だ!」
おっさんはよしと言いながら、ダンジョンに潜っていく。
ー1階層目ー
入口の明かりが遮られ、ジメジメとした肌感がおっさんの不快感を増進させる。
おっさんは腰に付けていた魔法トーチを点ける。マナを一度込めると1時間は周り5メートル範囲を照らしてくれるため冒険者ご用達の品らしい※銀貨50枚。ダンジョン、その内部は枝分かれしており、冒険者としてのマッピング能力を試されているかの造りをしている。
「左右に分かれたな、とりあえず、マーキングしておくか・・・よいしょ!」
おっさんは異空間収納袋から鉄の杭を取り出すと進む方向へ杭を地面に差し込んだ。
「!(異空間アイテムをもっていると後の知らせで聞いていたが、羨ましい・・・)」
背後から試験官は羨ましいなあと視線を送っている。
渉は左を選び進んでいくこと10分後、目の前に動く物体・・いや生命反応が現れた。
「!(あれは・・・スライム?)」
おっさんの前に現れたのは如何にも異世界あるあるのスライム状をしたモンスターだった。スライムは初歩中の初歩、物理攻撃が効きにくく、なんらかの魔法属性を攻撃手段として用いる必要がある。女神からのモンスター知識に内心感謝をしつつ、おっさんは剣に風属性を付与する。緑色のオーラが剣を包んだ。
「せいっ!」
おっさんが離れた距離から剣を振るうと剣先から風の刃が飛んでいく。
「(ほう、風属性で飛び攻撃を持つか・・・なかなか)」
試験官は後ろでカキカキしている。
おっさんが放った風の刃はスライムを綺麗に一刀両断し、スライムは魔石に姿を変える。
ーー
魔石:
・生命体を構築するマナの結晶、大きさと属性があり、時価価値が存在する。
・市場で多くの物的交換価値があるとして、様々な国で交流資源として扱われる。
・その特性として、近年では鍛冶・魔法アイテムなどの素材として利用。
ーー
「魔石ゲットと!(前に戦った時は出なかったから、あいつらはモンスターじゃなかったのか?・・・ま、試験終わって調べるか)」
おっさんは試験官に気付かれないようにボソリ。
「自己開示」
おっさんのステータス文字列が目の前に表示された。
ーー
志布見 渉
38歳・独身
所在魂:異世界
直前報酬議事録:
→強者エルフ族との戦闘を確認。
→女神恩恵により500P報酬を付与しました。
→スライムを倒しましたポイント5P獲得
合計報酬スキルポイント3,006P
→使用済みスキルポイント2,501P
・力:38+501P(539)
※異世界一般住民平均値:65
・体力:38+500P(538)
※異世界一般住民平均値:125
・マナ保有量:1,000+500P(1,500)
※異世界一般住民平均値:350
・魔力:38+500P(538)
※異世界一般住民平均値:60
・身体稼働力:100%+【500P×0.1=50%】(150%)
>戦闘力評価ランク:緑色勲章持ち・能力B+α
内容記録:
→冒険者組合との接触により、評価基準値設定されました。
→現在は仮として緑色勲章所持者と評価。
→エル・ガーラ(人間種族呼称)との戦闘内容を評価。
所有スキル
・創造スキル(物理)-LV7
-創造可能数7個
→現在創造品:
・剣(火・水・地・風・治癒)
・異空間収納袋(属性:空間)※創造スキルのみの作成
・コットングローブ茶色(地・治癒)
・魔法付与スキル(人・物)-LV5
付与可能創造数15個
→現在付与対象:
・剣
・コットングローブ
・服
・靴
・操作マスタースキル-LV12
操作可能数60個
→現在制御中:
・剣
・頭・手・胴体・足
・ビー玉(極小)(50個)
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