見た目おっさん。夢想したものを錬成、現実化できる力を行使する異世界平和への物語
チケット
「冒険者組合にようこそ!本日のご用件をどうぞ!」
冒険者組合の内部というのは賑やかなんだなと、おっさんはあっちこっちに視線を送る。
それもそのはず、おっさんにとっての異世界は初見によるものが多い。
「おいおい、あれ見てみろよw」
「あん?・・っぷ。田舎者なんじゃね?」
おっさんの珍しそうな顔を見て、周りの冒険者がケラケラと笑い出す。
(ん?なんだ?人が俺を見て笑ってる?)
おっさんは自分のことを見て笑っているのが気になったが、
とりあえず、冒険者登録窓口と書かれている場所へ歩みを進める。
「いらっしゃい。冒険者登録か?」
窓口に立っているのは黒色の雪をシンボルにしたような勲章を胸に付けており、
茶髪と赤い瞳、胸は大きく、Dカップはあるかのナイススタイルな美人さんだ。
名前はメリッサというらしい。
「はい、これを持って行けとエル・ガーラに言われました」
おっさんはポケットから、緑色のチケットを出す。
「お!っそれは特別登録チケットだな。
おめでとう!一応鑑定するから、ちょっと待っててな」
「特別登録チケット?」
「ん?ああ、あのエルフさん説明省きやがったな・・・」
「?」
メリッサは仕方ないなーという顔をしながら、おっさんに説明する。
冒険者に与えられる勲章は、
色別に階級が決まっており、
白→黄→緑→赤→黒→銀→金の7段階級が存在する。
冒険者になりたての場合、大概は白色から始まる。
白から始まる勲章持ちはその色で、
討伐・処理能力を判定され、
様々な依頼を受けることができるらしい。
当然中には条件指定依頼という特殊なケースがあり、
火属性の魔法持ちでないといけないとか、
弓を扱える人間でないといけないとか、
様々な条件を設けている場合があるらしい。
そして、メリッサに渡した緑色のチケットは、
特別登録チケットといって、白色から黄色への階級試験を免除した緑色への階級試験への挑戦資格が与えられるものである。
「へえ、免除されるといいことあるのか?」
「まあ、初心冒険者に登録してから遅くても1か月ってのが黄色までの道のりで、その後、更に1ヶ月で緑色の勲章試験に挑めるようになるから、大体2ヶ月くらいは免除になった感じだな」
「そか、2ヶ月分免除なら時間的余裕が出来たって思えば、プラスか」
「ああ、そうだな。だが、気を付けろ。このチケットの落とし穴は、実戦経験すらも省いてしまう点だ。身についてない勲章は、下手をすると白色冒険者よりも早く命を落とすこともある。何事も経験を積みに行くことを忘れるな」
メリッサはおっさんに鋭い視線を送り、おっさんが真面目に返事を返すと安心したように、
チケットをチケットマナホルダーと呼ばれる、鑑識生成装置に入れた。
鑑識生成装置はチケットが本物であった場合、勲章試験挑戦チケットに作り替えられ、
新しく発行される。
「うむ!間違いなく本物だね。はいよ、これであんたは緑色勲章試験への挑戦権が得られたよ。試験はすぐに行うことができるが、今日はもう日が暮れつつある。明日にしたらどうだい?」
「・・・そうだな、今日は疲れたから、明日にするよ。ここにまた来たらいいのか?」
「いや、直接、試験ダンジョンに行ったらいいから・・・これを」
メリッサは緑色の棚から、試験ダンジョンと書かれた地図を取り出す。
「?この地図は?」
「その地図の赤い点があるだろ?そこが試験ダンジョンのある場所だから、武器・道具・体力・マナ・服装を準備して、直接行ったらいい。こっちからは担当者に知らせとくから」
「ふむふむ、了解したよ。ありがとうございます」
おっさんは田舎から出てきた設定で、現在地等のレクチャーをして貰うと、
紹介してもらった宿へ足を運ぶのであった・・・。
冒険者組合の内部というのは賑やかなんだなと、おっさんはあっちこっちに視線を送る。
それもそのはず、おっさんにとっての異世界は初見によるものが多い。
「おいおい、あれ見てみろよw」
「あん?・・っぷ。田舎者なんじゃね?」
おっさんの珍しそうな顔を見て、周りの冒険者がケラケラと笑い出す。
(ん?なんだ?人が俺を見て笑ってる?)
おっさんは自分のことを見て笑っているのが気になったが、
とりあえず、冒険者登録窓口と書かれている場所へ歩みを進める。
「いらっしゃい。冒険者登録か?」
窓口に立っているのは黒色の雪をシンボルにしたような勲章を胸に付けており、
茶髪と赤い瞳、胸は大きく、Dカップはあるかのナイススタイルな美人さんだ。
名前はメリッサというらしい。
「はい、これを持って行けとエル・ガーラに言われました」
おっさんはポケットから、緑色のチケットを出す。
「お!っそれは特別登録チケットだな。
おめでとう!一応鑑定するから、ちょっと待っててな」
「特別登録チケット?」
「ん?ああ、あのエルフさん説明省きやがったな・・・」
「?」
メリッサは仕方ないなーという顔をしながら、おっさんに説明する。
冒険者に与えられる勲章は、
色別に階級が決まっており、
白→黄→緑→赤→黒→銀→金の7段階級が存在する。
冒険者になりたての場合、大概は白色から始まる。
白から始まる勲章持ちはその色で、
討伐・処理能力を判定され、
様々な依頼を受けることができるらしい。
当然中には条件指定依頼という特殊なケースがあり、
火属性の魔法持ちでないといけないとか、
弓を扱える人間でないといけないとか、
様々な条件を設けている場合があるらしい。
そして、メリッサに渡した緑色のチケットは、
特別登録チケットといって、白色から黄色への階級試験を免除した緑色への階級試験への挑戦資格が与えられるものである。
「へえ、免除されるといいことあるのか?」
「まあ、初心冒険者に登録してから遅くても1か月ってのが黄色までの道のりで、その後、更に1ヶ月で緑色の勲章試験に挑めるようになるから、大体2ヶ月くらいは免除になった感じだな」
「そか、2ヶ月分免除なら時間的余裕が出来たって思えば、プラスか」
「ああ、そうだな。だが、気を付けろ。このチケットの落とし穴は、実戦経験すらも省いてしまう点だ。身についてない勲章は、下手をすると白色冒険者よりも早く命を落とすこともある。何事も経験を積みに行くことを忘れるな」
メリッサはおっさんに鋭い視線を送り、おっさんが真面目に返事を返すと安心したように、
チケットをチケットマナホルダーと呼ばれる、鑑識生成装置に入れた。
鑑識生成装置はチケットが本物であった場合、勲章試験挑戦チケットに作り替えられ、
新しく発行される。
「うむ!間違いなく本物だね。はいよ、これであんたは緑色勲章試験への挑戦権が得られたよ。試験はすぐに行うことができるが、今日はもう日が暮れつつある。明日にしたらどうだい?」
「・・・そうだな、今日は疲れたから、明日にするよ。ここにまた来たらいいのか?」
「いや、直接、試験ダンジョンに行ったらいいから・・・これを」
メリッサは緑色の棚から、試験ダンジョンと書かれた地図を取り出す。
「?この地図は?」
「その地図の赤い点があるだろ?そこが試験ダンジョンのある場所だから、武器・道具・体力・マナ・服装を準備して、直接行ったらいい。こっちからは担当者に知らせとくから」
「ふむふむ、了解したよ。ありがとうございます」
おっさんは田舎から出てきた設定で、現在地等のレクチャーをして貰うと、
紹介してもらった宿へ足を運ぶのであった・・・。
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